兵庫県赤穂市の進学個別指導塾Willbeの光庵です。
やはり、
勉強にとって
ショート動画は良くない側面が多いのは確実です。
昔は、ヒマな時間をどうすごすのか?、で工夫が出来ていたように思います。
今は、ヒマな時間はスマホでYoutubeだと決まってしまっています。
勉強云々の前に、
そういったところが整わないと、
Youtubeだけ悪者にしても仕方ないのですが、
何するにしても苦労はします。
勉強以前に、集中力が育ちにくい環境にはあると思います。
大量にあるペーパークラフト集の中から、
選んで
持って帰る小学生が表れ始めました。
家で作ったら
持ってきてくれるのですが、
どんどん増える笑

よければ皆様。
Willlbeを上手にお使いくださいませ。
↓なんでもいいんですけどね↓

なぜスマホが良くないのか?
スマホ時代に「集中が切れやすい子」が増えている理由と、家庭ですぐできる対策
中学生の最近の授業の様子を見ていて、以前よりも「集中が続かない子」が確実に増えていると感じます。
本当に危機を感じます。
決してやる気がないわけではなく、理解力が不足しているわけでもありません。解き始めは順調なのに、途中で急に思考が止まってしまう――そんな場面が増えています。
気合とも根性では語りようがありません。
おそらく、その背景にあるのが、日常にあふれるデジタル刺激です。
スマホ・タブレット・動画・ゲーム・SNS。
子どもたちの生活は、常に強い刺激と隣り合わせになっています。
強い刺激に慣れた子は、弱い刺激に反応できません。
私がお伝えしたいことは、
単なる“スマホ禁止”ではなく、
生活の刺激量そのものを整え、
集中と睡眠を守るための取り組みです。
この記事では、Willbeで実際に見られる集中低下のサインと、その対策について、家庭ですぐに実践できる形でまとめました。
集中しづらくなっている本当の原因
今の子どもたちは、私たち大人の子ども時代とはまったく違う環境で育っています。
家庭のしつけや学校の指導が大きく変わったわけではありません。
最も大きく変化したのは、「刺激に満ちた環境」が日常になったことです。
テレビに加え、YouTube、ショート動画、ゲーム、SNS…。
刺激は切れ目なく流れ続け、脳は常に“次の刺激”を待つ状態になります。
授業中、集中できている子には共通した様子があります。
目線がぶれず、手元に意識が集まり、思考のリズムが安定しています。
ところが最近は、その状態が数分で崩れてしまう子が増えました。
通知音を切っていても、
「誰かから連絡が来ているかもしれない」
という“予測”そのものが、集中を削っていきます。
集中力の低下は、性格の問題でも、能力の問題でもありません。
環境が、子どもの集中力を分断しているだけなのです。
教室でよく見かける「集中が切れる瞬間」
① 途中まで解いて、突然手が止まる
計算や文章題を解いている最中、何の前触れもなく手が止まる子がいます。
目線がふっと宙に浮き、思考が中断される――この状態は、「考えている」のではなく「刺激を探している」状態です。
日頃から強いYoutubeのような映像刺激に触れている子ほど、静かな思考が長く続きません。
考える力が弱いのではなく、“静かな状態で考える訓練”が不足しているだけなのです。
② 手は動いているが、理解が追いついていない
ノートは埋まっているのに、内容が頭に入っていない子もいます。
写す・書くという「作業」だけが進み、思考が伴っていない状態です。
このタイプの子は、翌日同じ問題に再びつまずくことが少なくありません。
理解が積み上がらず、「やったはずなのに覚えていない」が頻発します。
③ 休憩後、学習に戻るまでが極端に遅い
休憩時間にスマホやゲームを触ると、再開までに時間がかかります。
強い刺激のあと、脳はより強い刺激を求める状態になるため、問題と向き合うまでに“助走時間”が必要になるのです。
「5分だけ」のつもりでも、脳はすぐに学習モードへ戻れません。
家庭でできる「集中を守る3つの工夫」
① 学習前に、スマホの「定位置」を決める
最も効果が高いのは、学習前にスマホを物理的に遠ざけることです。
通知オフだけでは不十分で、視界に入るだけでも脳は反応します。
おすすめは、
・リビングの棚
・玄関付近の共通スペース
など、家族全体で使える“置き場”を決めること。
また、トイレへの持ち込みを禁止するのも非常に効果的です。
短時間でも刺激に触れると、集中への切り替えが遅れます。
② 学習時間は「短く・リズミカル」に区切る
「30分集中しなさい」は、今の子どもたちにはハードルが高すぎます。
・15分学習
・5分休憩
・同じリズムで再開
この繰り返しの方が、集中は安定しやすくなります。
短時間で区切る学習は、短い刺激に慣れている現代の子どもに合った方法です。
なお、休憩中のゲームや動画視聴は逆効果になりやすいため、避けたほうが無難です。
③ 終了後は「成果より継続」を言葉にする
集中が続いた日は、
・「最後までよく取り組めたね」
・「途中で投げずに進めたね」
このように、“内容”ではなく“取り組み方”を評価してください。
「できた」よりも「続けられた」が、次の集中を引き出します。
メディアとの距離を整える家庭ルールの例
以下は、実際に効果が出やすい家庭ルールです。
・動画は「見る時間帯」を固定する
・夜のスマホは保護者が一時預かる
・食事中はスマホを出さない
・SNSはチェックする時間を決める
禁止ではなく、「使い方を設計する」ことがポイントです。
スマホと“自律”の関係
完全に禁止すると、別の問題が起きる
強く制限しすぎると、外で反動が大きくなる子もいます。
スマホとの付き合い方は、「禁止」ではなく「調整」で整えていくほうがうまくいきます。
成績上位の子が自然とやっていること
よくできる子ほど、
「学習中にスマホを見ない」ことが当たり前になっています。
親に管理されているのではなく、自分で切り替えができているのです。
それは才能ではありません。
小さな習慣の積み重ねによって誰でも身につきます。
家庭でできる「自律トレーニング」
・学習前に自分でスマホを置く
・終わったら自分で取りに行く
・動画やゲームの時間を自分で決める
これらはすべて、「自分で生活を管理する練習」になります。
集中が戻ると、学びは一気に安定する
集中できるようになると、
・理解の深さ
・問題同士のつながり
・成績の伸び方
すべてが変わります。
集中力は、生まれつきの才能ではありません。
家庭・学校・塾の環境が整えば、誰でも伸ばすことができる力です。
メディアとの付き合い方を少し見直すだけで、
子どもの学びは、驚くほど静かに、しかし確実に伸びていきます。
参考文献
メディアにむしばまれる子どもたち
本書は、小児科医の立場から、スマホ・ゲーム・動画などの過度なメディア使用が、子どもの心と身体、そして学力・生活習慣に深刻な影響を与えている現実を、臨床事例をもとに警鐘としてまとめた一冊である。
著者は、発達障害や情緒不安定、不登校、睡眠障害、学力低下といった問題の背景に、長時間スクリーン視聴による脳の過剰刺激と生活リズムの崩壊が密接に関わっていると指摘する。特に幼少期から強い映像刺激にさらされることで、「集中できない」「我慢できない」「感情が爆発しやすい」子どもが増えていることを、診察例とともに具体的に示している。
一方で本書は、単なるデジタル否定ではなく、メディアから距離を取った生活へ戻すことで、子どもは驚くほど回復することも丁寧に描く。睡眠・運動・親子の会話・遊びといった“当たり前の生活”を取り戻すことが、子どもの脳と心を健全に育て直す最短ルートであると結論づけている。
ネットに奪われる子どもたち~スマホ社会とメディア依存への対応~
本書は、スマホやゲーム、SNSに囲まれた現代社会において、子どもたちが「無自覚のうちに時間・意欲・人間関係・学力」を奪われていく実態を、全国の教育・医療・支援現場の事例から明らかにした一冊である。
近年、メディアの過剰使用は「依存症」という医療問題であると同時に、家庭・学校・地域すべてが関わる生活習慣の問題になっていると指摘する。集中力低下、睡眠障害、情緒不安、不登校、学力不振などが連鎖的に起こり、それに大人が気づかないまま深刻化していくケースが多い。
一方で本書は、メディア使用をコントロールできる環境を整えれば、子どもは回復する力を持っていることも数多くの実例で示している。重要なのは「禁止」ではなく、「家庭全体での使用ルール作り」「生活リズムの立て直し」「大人自身のメディア姿勢の見直し」であると結論づけている。
スマホ脳
本書は、精神科医のアンデシュ・ハンセンが、スマホやSNSが人間の脳に与える影響を脳科学の視点から解説した一冊である。人間の脳は本来、狩猟・採集時代の環境に最適化されており、通知やスクロールといった強いデジタル刺激には適応していない。
その結果、集中力の低下、不安、依存、睡眠障害などが起こりやすくなると指摘する。対策として、スマホ使用時間の制限、通知オフ、運動や自然との接触など、脳を本来のリズムに戻す生活習慣の重要性を説いている。
「スマホ脳」については、「孤独」という観点から、ブログを書いております。よろしければお付き合いください。
身体から心は生まれる。
絶対に。

