プリントや問題集を何枚も、何枚もこなすこと。
それが「勉強」だと思っていませんか。
多くの教室では、紙に書かれた問題を解き、
その解き方を覚えるまで、何度も何度も繰り返します。
できるようになるまで、ひたすら反復。
そして「解法を暗記したかどうか」が、勉強の成果として扱われます。
赤穂市ではみかけない中学受験専門塾。
東京や大阪といった場所ですが、
そういった勉強がメインに扱われています。
けれど、学年が上がるにつれて、算数は少しずつ
抽象的な世界に入っていきます。
そこで多くの子がつまずく。
理由は、能力が足りないからではありません。
紙/問題集中心、暗記中心の学びだけで、
具体的な経験をほとんど積まないまま、
いきなり抽象的な概念を理解しようとするからです。
具体物に触れた経験のない子に、
「抽象的な概念を理解しなさい」と言う。
それは、なかなか酷な話ではないでしょうか。
私が大切にしたい「具体的な体験」とは、
何か特別なことではありません。
アナログな世界で遊ぶこと。
手を使い、目で見て、動かして、確かめること。
ペーパーでの学習は、
体験から得た感覚や気づきを
「言葉」や「記号」で表す場だと考えています。
だから順番は逆です。
まずは、教具や積み木、数理色板などを使って、
手で触れ、動かし、実感する世界を、
たっぷり味わわせてあげてほしい。
小さいうちに
「分かるって、楽しい」
「考えるって、面白い」
という感覚を持てた子どもは、
それ自体が基礎・基本力になります。
その土台があるからこそ、
思考はしなやかに育ち、
より次元の高い学びへと向かっていけるのだと思います。
早期の詰め込みで、
考えることの楽しさを奪われてしまった子はいませんか。
デジタルに操られず、
デジタルに溺れない子に育ってほしい。
数理色板や積み木を通して、
一人でも多くの子どもたちに
「考える楽しさ」「考える遊び」を
経験してもらえたら──
そんな思いで、日々子どもたちと向き合っています。
