お子様の宿題やテストを見て、
「どうしてこんなに簡単なところで間違えるの?」
とため息をつきたくなることはありませんか。
特に、下記のような問題。
内容は理解できているのに、
「式(しき)だけで答えなさい」
という指示を見落として、
数字だけを書いてしまっています。
これは「算数の力」以前の、「問題文を正しく読む力」の課題です。
保護者が「もっとよく読みなさい!」と叱っても
子供にとっては「読んでいるつもり」なので、
解決せず親子喧嘩に発展しがちです。
世の中に、
問題文を読まなくても
正解できる問題が
多すぎる
問題を読まない具体例
「150円のノートを4冊買い、代金は600円でした。」
この文章を見て、お子様は反射的に「600円、150円、4つ」と答えを書いてしまいました。
知識はあるのに、指示(ルール)を守れなかったために「×」になってしまう。
これは非常にもったいないですよね。

- 「ちゃんと読もうね」といった意識づけで治るのか?
-
治らないと私は思っています。
- 「国語力」のせいにするのか?
-
塾としては「国語力が足りません」といった一言で指導教科を増やして単価アップを狙いたいところですが、それでは先生失格です。
「ミスは、一生治りません。」
私たち大人だって、メールの宛先を間違えたり、買い物で買い忘れたりしますよね。
ミスは人間である以上、一生付き合っていくものです。
問題は、「ミス」といって良いのかどうか、です。
その見極めは難しいところです。
大前提:ミスの大半は演習不足
これぐらいの問題をあっさり解ける前提でお話しします。

☝この問題☝は、小学生2年生用の問題集に記載されている基本問題です。
こういった問題を2年生の3学期や3~4年生で苦労するならば、冒頭の問題は「ミス」というべきではなく、
・算数に習熟していない
・そもそも分かっていない
といったミスではない別の要因が考えられます。
その際は、勇気を振り絞って☝この問題☝をキチンと考えられるように、たとえ何年生であったとしても1~2年生程度の文章題を取り組むべきです。
大丈夫です。
ご安心ください。
小学校低学年の勉強を馬鹿にしてはいけないのです。
公立中学校1年生の「1次方程式や文字式」で、まったく同じ問題が出題されます。
中1と小学校の文章題の比較は、こちらの記事の途中で行っておりますので、興味があるかたはお読みくださいませ。

おススメしない【ありがちな対処】
単なる「不注意」で片付けず、以下の3つのステップでトレーニングしてみましょう。
1. 「何を聞かれているか」に線を引く(スキャン習慣)
子供は問題文を見ると、無意識に「数字」だけを探して計算しようとします。これを防ぐために、「条件」と「聞かれていること」を色分けする習慣をつけます。
- 青い線: 登場する数字(150円、4さつ、600円)
- 赤い線: 指示の部分(式だけで答えなさい)
まずは「ペンを持って線を引く」という物理的な動作を挟むことで、脳が「読むモード」に切り替わります。
2. 「答え方の形」を先に書く
今回のようなミスは、最後に何を求めればいいか忘れてしまうのが原因です。 「式だけで答えなさい」という問題なら、解答欄の横に大きく「しき!」とメモを書かせる、あるいは空の計算式($ \square \times \square = \square $)の枠を先に書かせるなどの工夫が有効です。
3. 「セルフツッコミ」をゲーム化する
「もっと丁寧に読みなさい」という抽象的なアドバイスは、子供には届きません。代わりに、**「この問題には罠(わな)が隠れているよ。どこだと思う?」**とクイズ形式で問いかけてみてください。
「あ!『式だけ』って書いてある!」と、子供自身が自力で指示を見つけたときに、脳は最も強くそのルールを記憶します。
保護者の方へ:意識づけよりも「仕組み」づくり
「次は気をつけてね」という精神論は、親子ともに疲弊してしまいます。 大事なのは、**「読まざるを得ない仕組み」**を作ること。
- 指で一文字ずつ追いながら読む(指差し確認)
- 読み終わったら「指示は何?」と口頭で確認し合う
こうした小さな「動作」の積み重ねが、ミスを防ぐ最短ルートになります。
しかし、こういった意識づけは、ずっと近くでいい感じの距離感で寄り添う必要があり、難易度が高いと思います。
上手にいかないケースが多いように思います。
絶対に読まなければ解けない問題に取り組む【おススメ】
Willbeで実践している事
Willbe4年生以上には、毎週こちらの問題集に取り組んでもらっています。
1回5分~10分で出来るように問題量を調節して指定しています。
(全員に取り組んでもらっているわけではありません。)
この文章題の良いところは、本当に簡単なところです。
どっかいざん2(低学年用)
低学年用なのですが、小学1~3年生にはあまりお勧めいたしません。
理由
高校の集合命題の概念が入っている。
「集合と命題」と言いながらも用語として登場しているわけではありません。
基礎概念です。
小学4年生でも登場します。

小学5年生でも登場します。

本当はもっとあるのですが、「例えば」ということです。
小学1~3年生で
☝この辺の問題集と十分戦える子なら取り組んで良いとは思います。
これぐらいのレベルだと「才能の差」なのではなく「言語」「抽象」といった発達の差といって良いレベルなので、待ってあげれば良いと思います。
条件設定がひっかけ問題にみえてしまうのです。
どっかい算1 四則計算
思考力と言った難しいことはあまり登場しません。
整数で解けてしまいます。
小数や分数を登場させても良いのですが、計算で間違えるという点では目的に合わないので整数範囲を好んでいます。
思考力と言えば、
算数ラボなどもおススメですが、
文章題やをしっかり読まないお子様の「文章をしっかり読む」といったテーマから外れてしまいます。
まとめ
注意点
取り組まれる場合は、一気にやらない、ことを大切にしてください。
1日5~10分で出来る事。
習慣や動作を修正するためには、こういった地道な取り組みが必要です。
読まなくても解ける問題が多すぎる
YouTubeやデジタル機器。
あるいは、本を読まない、活字を読まない習慣。
そういった社会背景によって読解力低下が叫ばれていますが、
そもそも算数の文章題は、読まなくてもテキトーにやれば解ける問題が多すぎます。
とはいえ、思考力を試すために難しすぎる問題が流行っている事にも疑問を感じます。
大学入試共通テストが求めていることは、
本当は簡単なんだけれど、、、、
といったことです。
どっかい算シリーズの答え合わせをするときは、私も結構疲れます。
読み落としのミスについては、
・国語力と断言するには悲しい側面があり
・気合と根性では難しい
よって、
一般的な小学生の問題は、見た瞬間に数字を組み合わせて解けてしまいますので、こういった変化球で無理なく読む練習をすれば良いと思います。
油断すると私も間違えます。
私もケアレスミスを小学生の前で誤魔化します笑
本当に読み落としなく読まないと正解できません。
よければどうぞ。
