保護者必見!九九暗記だけでは理解が浅い?かけ算の本質を教える方法


こんにちは


兵庫県赤穂市の進学個別指導塾Willlbeの光庵(こうあん)です。


普段は、幼児~高校生を対象に学習塾を行っております。なぜ、赤穂市の小さな学習塾が幼児まで算数の指導を行っているかについては、別途、ブログを参照くださいませ。


今日は、「九九の暗記」についてお悩みの保護者様にむけて「九九を暗記することの是非」についてお話ししていこうと思います。


結論は、「九九は暗記するしかない」です。




目次

九九は暗記するしかありません。

小学校で「九九は暗記が大事」と言われると、つい家庭でも「覚えるまで繰り返そう」となりがちです。暗記しなければならないと分かっていても、しかし、保護者として気になるのは、”本当に暗記だけで良いのか?”という点です。



子どもが九九をスラスラ言えても、それが“意味を理解している”とは限りません。
例えば「7×8=56」を覚えていても、「なぜ56になるのか」「8が7つ集まった状態」をイメージできないと、少し形の違う問題や文章題で立ち止まってしまいます。



九九は確かに基礎ですが、数のまとまりや掛け算の仕組みを理解せずに丸暗記すると、応用力が育たないというリスクがあります。



九九は暗記しなければならないのですが、九九を覚える事以前の問題があります。それは、そもそも量を理解しているかどうかという点です。



その観点から、申し上げれば「指を使ってたし算の計算をしている小学生は、九九を覚えても、何の意味もない」というところが重要です。






小学生の計算力と算数センスを伸ばす“量感”トレーニング


1. 指計算が抱える意外な落とし穴

小学生の計算学習でよく見られるに「指を使って数える」方法があります。


例えば「8+4」を、8から「9、10、11、12」と順番に数えるやり方です。


間違えずに計算できるから大丈夫…そう思っていないでしょうか?


実は、指計算を続けると計算スピードが上がらないだけでなく、算数のセンスにも悪影響を与えます。最悪の場合、中学生になっても指計算が抜けず、計算の工夫ができないまま苦手意識が強まってしまうのです。


2. 「暗記で解決」は危険

「指を使うと遅くなるから、1桁の計算は暗記させよう」という指導もありますが、これも落とし穴です。確かに最終的には1桁の計算は暗記に近い状態になりますが、数の概念を理解せずに暗記だけで終えると、応用力が身につきません文章題が苦手というお子様は、小学1~2年生で習う算数用語に疎いということもありますが、数の概念を理解せずに暗記だけで計算を行っているとも言えます。


3. 数の2つの概念を理解する

順序数(順番の概念)

数直線上で数を進める方法。
例:8から4つ進む → 9、10、11、12。

集合数(大きさの概念)

数を塊やまとまりとして捉える方法。
例:5+2=7、10+3=13。
「5」や「10」を基準にまとめて考える。

”量””大きさ”を理解できると、計算が速く正確になり、工夫する力も身につきます。


4. 集合数で考えるメリット

  1. 計算スピードが上がる
    まとまりで捉えるため、数え上げ不要。
  2. 計算の工夫が楽しくなる
    「100になる組み合わせ」などパズル感覚で計算できる。
  3. ミスに気づきやすくなる
    数字が“はまる”感覚を持ち、違和感で間違いを察知。例えば、10+10=30と書いてしまうお子様は、”量””大きさ”を理解していない可能性があります。理解していないが故に、10+10=20も暗記になります。

5. 集合数を身につける5ステップ

  1. 5の塊を理解する(例:7=5+2)
  2. 10の塊を理解する(例:17=10+5+2)
  3. 歩数の感覚をつける(例:7にあと3で10)
  4. 足し算を形で捉える(例:8+3=10+1)
  5. 引き算を形で捉える(例:11−3=10−3+1)

6. おすすめ教具

ブロック・マグネット:実物を動かして数の塊を体感(2個ずつ数える、5個ずつ数える)

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この記事を書いた人

光庵 良仁のアバター 光庵 良仁 赤穂市の進学個別指導塾Willbe塾長

●1983年6月17日生
●赤穂市出身
●赤穂高校卒
●立命館アジア太平洋大学卒

2019年3月兵庫県赤穂市に「個別指導塾Willbe」を開校。Willbe理念は「赤穂市に最高の大学受験環境を」。

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