赤穂市の進学個別指導塾Willbeの光庵(こうあん)です。
先日、インスタをファラ〜っと眺めていたら、面白い情報に出会いました。
赤穂のハーモニーホールで、毎週木曜日にリトミック教室が開催されている。
しかも、なんと28年間も続いているそうです。
28年って、すごいですよね。私がまだ少年だった頃から続いている計算になります。
ダンス、
季節の歌、
絵本……
絵本?
絵本もリトミックの中に入るのか、と思って、ちょっと気になってネットで調べてみたのですが、それ以上のことはよく分かりませんでした笑。
でも、
我が子に習わしてみたい習い事ランキング1位になってしまいました。
今日は、このリトミックという言葉から派生して、小学校低学年のお子様の「習い事」「将来の夢」「非認知能力」について、私なりに思うことを書いてみます。
リトミックとは、何なのか
「リトミック」という言葉、皆さんどれくらいご存じでしょうか。
私の理解では、
音楽を通して、楽しく触れ合いながら、身体的・感覚的・知的に、子どもの中に「これから学んでいくものを受け入れる土台」を作っていく教育
——という認識です。
いわゆる、見えない力(非認知能力)を育む活動、という捉え方です。
数字や文字で測れるような「目に見える学力」ではなく、集中力・想像力・協調性・表現力・リズム感といった、後々のあらゆる学習の土台になる能力。それを、音楽と身体を通して育てていく。
赤穂ハーモニーホールでも、
ダンス・歌・絵本を組み合わせた多彩なプログラムで、
子どもたちの知的好奇心や自己肯定感が育まれているのだろうと想像します。
幼児教育と高齢者支援は、根っこが同じ
少し脱線しますが、面白いことに、幼児教育で大切にされていることと、高齢者の豊かな生活を支えるケアの内容は、実はかなり重なります。
身体を動かす、歌う、人と関わる、季節を感じる、表現する。
人間が「生きている」と感じるために必要な要素は、年齢を問わずほぼ共通しているのです。リトミックという活動が、ただの幼児向け音楽遊びではなく、人間の根源的な力を育てる活動なのだと感じる所以です。
「音楽療法士になりたい」と言っていた子の話
何年か前のことです。
塾の生徒の中に、「音楽療法士になりたい」と言っていた子がいました。
音楽療法士。
正直、あまり耳慣れない職業でした。当時の私は、その子の進路相談に乗るためにそこそこ一生懸命に調べたのですが、リアルに「これだ」と感じることはなかなかできませんでした。
そう、その時に初めて「リトミック」という言葉を知ったのです笑。
そして、3ヶ月後。
その子は、まったく違う夢を語っていました。
言い方が悪いと申し訳ないのですが、本人は当時、相当悩んでいましたよ笑。
「先生、私、もう音楽療法士じゃない気がしてきた…」と。
そして現在は、また別の道に向かって歩んでいるようです。
「夢が3ヶ月で変わる」のは、悪いことじゃない
この経験から、私が最近強く思うようになったことがあります。
「将来の夢」は、3ヶ月ごとに変わってもいい。
むしろ、変わっていくほうが自然なのかもしれない、と。
理由はシンプルです。
世の中には、子どもが知っている職業の何百倍もの仕事が存在しているからです。
職業名は、八百万(やおよろず)の如く存在します。
しかも、1つの職種に何種類もの専門家が関わる時代になっています。
学童保育ひとつとっても、
- 保育士
- 作業療法士
- 心理カウンセラー
- 発達支援の専門家
- 学習サポートの専門家
…と、本当に多様な専門家が関わっています。
「学童の先生」と一言で言っても、その中身は驚くほど多様です。
子どもは「知っている職業」からしか夢を選べない
ここに、構造的な問題があります。
子どもは、自分が知っている職業の中からしか「将来の夢」を選べないのです。
YouTuber、
医者、
先生、
警察官、
サッカー選手、
保育士。
知っている職業の数は、大人が思うよりずっと少ない。だから、夢が「変わる」のは、当たり前のことなんです。新しい職業を知るたびに、世界が広がっていくのですから。
私自身、リトミック教室を運営する仕事も、音楽療法士という職業も、生徒に教えてもらうまでまったく知りませんでした笑。赤穂市内ですら、私の知らない世界がまだまだあるのです。
小学校低学年で、夢を一つに決める必要はない
ここからが、低学年のお子様をお持ちの親御さんへの私からのメッセージです。
低学年のうちに「将来の夢」を一つに決める必要は、まったくありません。
夢が決まらないことを、心配しないでください。むしろ、「あれもやりたい、これもやりたい」と言える状態のほうが、健全です。
大切なのは、「やりたい!」と思った瞬間にグイグイ動ける心の筋肉を、低学年のうちに鍛えておくことです。
その筋肉は、
- リトミックでリズムに身体を合わせる経験
- 絵本を読んで物語の世界に没入する経験
- 友達と遊ぶ中で衝突して仲直りする経験
- 何度も失敗して、それでも諦めずにやり遂げる経験(やり抜く力=GRIT)
——こうした、目に見えない力(非認知能力)を育てる活動の中で、ゆっくりと育っていきます。
「グイグイいける力」こそ、最強の武器
将来、お子様がどんな職業に出会うか、誰にも分かりません。
今は存在していない職業に就く可能性も十分にあります。
10年前、「YouTuber」「データサイエンティスト」「インフルエンサー」といった職業は、ほとんど認知されていませんでした。10年後には、また新しい職業が生まれているはずです。
そもそも、「塾の先生像」も20年前とはかなり異なっています。
そんな時代だからこそ、「やりたい」と思った瞬間に動ける力——
これが、最大の武器になります。
特定のスキルや知識ではなく、「やってみる、続ける、必要なら方向転換する」というしなやかさ。これが、低学年のうちに育てるべきものだと、私は思っています。
親ができることは、選択肢を広げてあげること
赤穂ハーモニーホールのリトミック教室。
28年続いているという事実だけでも、
通っている子どもたちの心に何かを残してきた証拠だと思います。
習い事は、技能を身につけるだけの場ではありません。
「世界はこんなに広いんだ」
「自分にはこんなことができるんだ」
と気づく場でもあります。
リトミック、絵本、ピアノ、スイミング、サッカー、書道、英会話。何が「正解」というわけではなく、お子様が「やりたい」と感じたものに触れる機会を与えてあげること。それが、親御さんにできる最大のサポートだと思います。
最後に
塾の現場でも、毎年のように生徒の夢が変わるのを見ています。
医者になりたいと言っていた子が、半年後にはエンジニアを目指していたり。 パティシエになりたいと言っていた子が、突然「研究者になる」と言い出したり。
↑高校生の話です↑
それでいいんです。
夢が変わるたびに、子どもは新しい世界を知っているということ。新しい興味に出会えているということ。これほど健全な成長はありません。
赤穂市内にも、私の知らない素晴らしい教育の場が、まだまだたくさんあります。リトミック教室のように、長く続いてきた場所には、必ず理由があります。親御さんが「あ、面白そう」と感じたものは、ぜひお子様に体験させてあげてください。
その一つひとつの体験が、お子様の「グイグイいける力」を育てる最高の素材になります。
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