勉強にセンスは必要か?という対して「必要です」と答える個別指導塾Willbeの光庵です。
しかし、「センスは鍛えるもの」という注釈も入れておきたいです。
高校生が教えてくれたCADの話

工業高校に進学した卒業生が最近教えてくれました。

先生!
CADの勉強するときに、あの時の意味不明な練習が役に立ってます♪
CADとは、コンピュータを用いて設計図や図面を作成・編集する技術やソフトのことなんですけど、
物体を上から見たときの図、右から見たときの図、下から見たときの図をイメージできないと、上手に設計図を描けないんです。
ぼく、さくさく出来ます♪
だそうです。
彼と出会ったのは中学1年生の頃でした。学校のテストでは、100人中80番ぐらいだったように記憶しています。卒業するころには30番ぐらいになっていたかもしれません。
一言で言うならば不器用です。
1次関数の図を描くにも一苦労です。
見えないものを見るのが苦手です。
頑張ってるからなんとかしてあげたいけど、不器用だから演習量に対して結果のコスパは悪くて、子どもも親も先生も、3人とも我慢できなくなる。これはある意味で仕方がないことです。気合と根性と丁寧さと時間と言うしかありません。
でも、その子は、頑張るから授業の1つをひたすら立体のあらゆる角度から描く点描写にしてもらいました。
2年もやれば慣れてきました。
中3で2次関数や相似を勉強することには、1発で理解できることが増えてきました。
5教科のすべてを得意にしてあげることは出来なかったのですが、100人を超える中学校で30番ぐらいまで伸びてくれました。
地方工業都市の工業高校は名門工業高校であることが多いですから、よく工業高校に進学出来たな~と感心致します。そして、工業高校進学後もCADという一見まったくいわゆる勉強とは無関係な分野を得意だというほどに笑
点描写のレベルは無限です。
そのまま


最初は、左にあるものをそのまま右に書き写す。
最近は、教科書や問題集の文章すらまともに書き写せない子が増えて参りました。
それだと所謂「勉強」も苦労するだろうと思います。「なぜ頑張っているのに成績が伸びないのだろう??」本人や周囲の大人が把握できない原因となってしまいます。定期テストは、暗記ですから暗記ゲーで点数取るしかなくなってしまいます。これが定期テスト型勉強の正体です。「問題集を3周してダメなら5周するしかない」学校の通信簿は全て「5」、だが伸びない。
左右対称


次に、左に書いているものを左右反対(対称)に書き写してみたり、、、これも結構難しい。中3理科の天体は、分かるけどイメージできないなら難しい。もちろん、イメージ出来ない場合もイメージしなくても解ける方法があるといえばある。しかし、イメージ出来ないなら難しい。
右から、左から、下から、上から


次に、1つの物体をいろんな角度から見た図を描いてみる。
これもやっていればやっぱり難しい。
高校生がCADで役に立ちましたというのは、こういうところ。
物体を動かしてみる


いま小学4年生に取り組んでもらっていることは、動かしてみる! 高校/中学数学でいうなれば「動く点P」
最初はごちゃごちゃしていますが、


コツはちょこっと教えてあげます。


だんだんつかんできましたね。


よく頑張りました。


非公式ブログの方で「丁寧に勉強する子には誰も勝たん」などと書いておりましたが、


関数や図形の問題で、「図を描くんだよ~」と言いながらなかなか図を描けないのが赤穂の中学生の大半です。もちろん、教えますが、時間がかかって仕方ありません。丁寧に!という言葉だけでは中学生達に伝わらないのも知っています。
伝えます。目の前で書いて見せます。
でも、簡単にまねできないのです。
訓練でセンスと能力は鍛えることは出来ます。
目には見えない力!!
ひとえに、丁寧さ、あきらめない、などなど
大事です。
個別指導塾Willbe小学低学年クラス
1時間目 ひたすらパズルや積み木を使って数をお勉強
2時間目 問題集や100マス計算
問題集に取り組むことも、日常で鍛え損ねた能力を鍛えてあげることも、両方大事です。