今年から小学高学年と中学生に対して、漢字検定の受験を必須に致しました。漢字がかけるかどうか以前に語彙力が無さすぎます。これでは、いくら本を読んでも、いくら国語の問題を解いても国語力は向上いたしません。(読書に関しては鶏と卵であります。)
漢字には意味があり、部首には共通点がある。そのことによって漢字は書けるようになり、漢字の意味を知り、漢字の類推から語彙力が増えていきます。
読解テクニックや伸ばし方の前に、漢字の意味(訓読み)/部首の勉強から行っていただくのが、遠回りですが近道です。

国語を伸ばす3つの基礎基本
漢字を○暗記しては意味がない
語彙が少ないからと言って、語彙単語帳を○暗記しても頭を使っていない勉強ですから、すぐに忘れてしまいます。部首などの特徴を掴まずに漢字を書く練習をしても、頭が動いていないので覚えることは出来ません。
覚えるとは、特徴をつかみ、いつのまにか瞬時に判断できるようになっていることのことです。頭を使って覚えなければなりません。
頭の使い方の第一歩が訓読み/部首/漢字そのものの意味/同音異義語などです。
文法
文法と聞くと多くの方が嫌悪感をしましますが、日本語の場合、「活用」「助詞」「助動詞」のように定義を勉強せずとも自然と身につくことを前提として、言葉を習っていきます。
親子の会話が「おかーさん、トイレ」「先生、トイレ」では文法を習得することが不可能ですから、文章を読むことが出来なくなってしまいます。特に「助動詞」など文法用語を使って教えることが難しい文法は小学生のうちになんとなく習得しておきたいものです。
怪しいならば、文法問題の反復練習を繰り返す必要があります。そういう意味では食卓などで家庭内の豊かな会話に拘っていただくということが大切です。
指示語
「お母さん、それ取って」と文中にあっても、多くの子は「それ」が何を意味しているのか曖昧なまま読み飛ばしております。国語の問題集に「問題」として出題されるかどうか以前に、文や会話において「それ」「あれ」「あの時」が何を指しているのか分かっていないならば文を読むことは出来ません。
残念ながら問題集に指示語を問う問題を外しまくってからでは習得が困難です。弊塾では、国語力に応じて、全ての指示語を小学生に答えてもらってから読解演習に取り組むようにしています。
国語が苦手ならば
国語が苦手ならば、上記3つに拘って勉強を進めてみてください。
基礎とは週に1回50分の授業でなんとかなるものではありません。弊塾では、国語の勉強時間も長くとってあります。それは「指示語」を1つ1つ丁寧に明らかにしながら読んで行く練習を一緒にやっていく時間を確保するためです。
もちろん、個別指導塾ですから、勉強の進め方や教材は、1人1人バラバラです。
基礎基本には時間がかかる.
当たり前だと思っているから、大人も子どもも意識が出来ない。意識を無意識に持っていくのは本当に地道な作業です。