【さくらんぼ計算】出来ないと駄目なんですか?


こんにちは。


赤穂市の進学個別指導塾Willbeの光庵です。


ここ10年ほどで一気に学校に浸透した雰囲気を醸し出している

「さくらんぼ計算」。

保護者世代は、聞いたことも見たこともない計算方法。やりにくくて仕方ない。なんの意味があるの?出来たから何?

塾の先生もしらない計算方法。


今日は、お父さんお母さんからすれば得体のしれない「さくらんぼ計算」について、小1~高校3年生まで教えている赤穂市の個別指導塾Willbe塾長の光庵が、さくらんぼ算についてまじめに考えていきたいと思います。





Willbeの小学低学年指導は、

①高校生が何の理解に苦しんでいるか?
②中学生がどんなことの理解に躓いているか?
③小学高学年がどこに悩んでいるか?

といった観点を集約したものです。





目次

さくらんぼ計算とは

さくらんぼ計算のやり方



6+7

6は10まであと4だから、

7を4と3に分解して、

4と6を10にする。

10と3を足す。



———————————



6+7

=6+(4+3)

=10+3

=13


—————-


6+7

=(3+3)+7

=3+10

=13

—————–








さくらんぼ計算が出来ないとマズいのか?

やらなければならないのか?


そんなことはありません。


(繰り上がり繰り下がりの計算が)出来る子からすれば、「なぜこんな面倒なことをしないといけないのか不思議で仕方ない」と思うしかありません。お子様も保護者と同じ感覚ならば、問題ありません。



10×10=100


↑この計算をひっ算で計算しなさいといわれて面倒くさいと思うのと同じ話です。


↑逆に面倒です。


「やって」と言われてやれる必要はあるのかな?という程度です。







つまり、サクランボ計算を「やってみて」と言われて、教えて、出来ないならマズいのです。実は、私も「筆算をやって!」といわれたら、考えながら出ないとできません。






「いま何歳だっけ」と思い出す時の計算も、

「あれ??18:10まであと何分だ?」って計算も、





例えば



2023-1989

=23+11

=34

あ。34歳だ。

と計算します。





17:30-18:10

も筆算ではなく、

30+10
=40

あ。

40分だ。

と計算します。





ですから、

小学生に筆算を教える時は、ちょっと筆算の手順を思い出してから教えます。

だって、、、

使わないんだもん。











さくらんぼ計算が出来ないとマズいのか?


繰り上がり、繰り下がりの計算で躓くことが目に見えています。

小学2年生~3年生が、「6+7を指を使って数えているとマズい」というのは大多数の保護者になんとなくご理解いただけるのではないでしょうか?

そして、指を使ってたし算をしている我が子をみて、

「あれ??」

「この子は、”24+13”をどうやって計算するんだろう。」と思うのではないでしょうか?

24から順番に数えていくのでしょうか??

指。。。

足りんよな。

と。

。。。。。。。




冷静に筆算で繰り上がりを考えて見てみると





冷静に筆算を頭の中身を順番に紐解いていくとサクランボ計算していませんか??





つまり、サクランボ計算が出来ないことが問題なのではなく、10をカタマリで捉えられてないことが問題なのです。





ひっ算も出来てる風を装って指で数えて、1だけ取っ払えば良いわけなので、ひっ算が出来ていそうに見えてもダメなわけです。




試しに、計算が苦手な子に、筆算で10の位の数字や100の位の数字を指さして「これなんて読む?」と聞けば「300」「20」ではなく「3」「2」だと答えます。



確かに100の位の数字は「3」ですから間違いではなかったり、聞き方が正確ではなかったりするのですが、「300だよね?」と言われて「不思議そうな顔」をしている子は少し怪しいと思います。





サクランボで躓くということは、筆算で苦労することが見えてしまうのです。








サクランボ計算が出来ない子は、何が身についていないのか?

①「量」と「順序数」の区別


順序数とは、、、、順番に数えていく数です。まさに指を使って数えていく感覚です。




「量」とは、区切りがよいマトマリ/カタマリで捉えれることです。

1L=10dl

1m=100cm

1時間=60分

1円+1円+1円+1円+1円+1円+1円+1円+1円+1円
=10円




これの何が難しいのか???


1円玉が10個で10円やん??


で?

10円玉が1個で10円やんか??

うん?

いや。



で?


あら?



10個と1個でなんで同じなん??



子ども達ってそんな顔しません??


ふてくされた表情で笑


ぷく~~~~~~~っ


ぷ~~~~


分からんっ 


ぷいっ







んで

親は親で

親「はっ? なんでこれが分からんのん??」

親「いや、そういうもんなんや💢」

親「きぃ~~~っ」






②算数というより日本語??


私と同じように小学低学年指導をされている先生(松江塾真島先生)の中には、


「数の概念」だとか「算数」ではなく「日本語だ」と言い切る方もいらっしゃいます。






この家の家族は?

兄弟は誰と誰?

食卓を目の前にして「今日のおかずは何と何?」

だとか





「〇というものは、△と×から成り立っている」

という日常的な会話を繰り返したうえで




「では、5は、2と×から成り立っている」

「×はいくつ??」



と聞くとスルッと答えるはず。





↑↑

説得力があります。

私もそうだと思ったりします。


算数というのは、日常生活にありふれているので、日常でどれだけ具体的に算数っぽいことに触れるかどうかが重要な要素であるのは間違いないんです。




よく「悪の根源」みたく「昔と今は違うんだよ」と例示されるのが、お金ですね。



買い物なんて算数の勉強ですから、クレジットカードだと算数が身につかないよね!って話はよく聞きます。確かに説得力あります。


お金を使わなくたって算数は理解できるというのも本当ですし、やり方に関しては枚挙に暇がないわけです。





③いい感じに「分解」



さくらんぼ計算を苦しませている最大の原因(だと私が思っている)は、

「分解」です。

7+6

6と3と3に分解する

分ける。

これなんです。

冷静に考えてみて、、、、「分ける」という行為を小学校1年生の算数でやるだろうか??

小学校1年生の教科書には載っています。

7は3と〇です。

みたいな場所です。

でも

計算ドリルを見てみると、

「合わせる」「減る」が大半だと思われます。

分解。。。。

さらに、、

日常生活において、、、

分けるという行為。

「分解する」という行為

あまり思いつきませんね笑

でも、あるでしょうね笑。

どちらかというと、、、

「分解」「わける」ということをやって欲しい問題集で、かぞえて乗り切っている場合が、厳しいのかなと思ったりしています。






さくらんぼ計算で躓いている子には何が有効なのか?

①鬼のプリント反復練習


それこそ公文のように。


プリントを使って筋肉で理解する笑


これでもかと笑


これはこれで好きです。


どんな方法を使ってたとしても、



数式なんてもんは、あらゆる無駄をそぎ落として究極的にスリムに抽象度高く表現しているものですから、


2+3を具体で語ろうと思えば、、、、


1億を超える具体例がでてくるでしょう。






だから、

理解はあとで良い!

まずは出来ること優先!






やり方を伝え、

マネして、

反復する、

これはこれで大事なこと。







②〇〇づつ数えるの訓練


さくらんぼ計算が疎い子は、


間違いなく「量」に関する訓練が足りてないわけですから、


「量」の訓練をするのです。「順番」と「量」は違うのです。これは思っているより難しいのです。


こんなことを小学生に言葉で説明しても分かりません。


だから感じてもらう以外に方法はありません。






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この記事を書いた人

光庵 良仁のアバター 光庵 良仁 赤穂市の進学個別指導塾Willbe塾長

●1983年6月17日生
●赤穂市出身
●赤穂高校卒
●立命館アジア太平洋大学卒

2019年3月兵庫県赤穂市に「個別指導塾Willbe」を開校。Willbe理念は「赤穂市に最高の大学受験環境を」。

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