赤穂市の進学個別指導塾Willbeの光庵(こうあん)です。
夏休みのある日、家族で笠岡市立カブトガニ博物館に行ってきました。
カブトガニ。
生きた化石。
学生時代に教科書で見て、「ふーん、そんな生き物がいるのか」くらいの感想で通り過ぎていた存在です。
それが、世界で唯一、カブトガニをテーマにした博物館が、岡山県笠岡市にあるんです。
しかも、隣には実物大の恐竜が並ぶ恐竜公園まである。
「これは行くしかない」と思って向かった結果——子どもよりも先に、私が一番興奮していました。
今日はその体験記です。
私がカブトガニに出会ったきっかけ
実は、私がカブトガニに本格的に興味を持ったのは、赤穂市立海洋科学館の夏休みイベントがきっかけでした。
何年前だったかな??
とにかく私の非公式ブログに8月10日(土)に開催されたと書いてありました。
惣路紀通(そうじ のりみち)さんの講演イベント。
惣路さんは、元・笠岡市立カブトガニ博物館の館長を務められた、本物のカブトガニ研究者です。
「マニア」と言うと失礼にあたるほど、本当にすごい方なんです。
▶ 惣路紀通さんについてはこちら
https://quatrogats.com/?mode=f141
赤穂で、こんなにすごい専門家のお話が聞ける機会があるとは。
BIZEN中南米美術館の記事でも書きましたが、「専門家との距離が近い」というのは、子どもにとって最高の学びの環境です。
このイベントで惣路さんのお話を聞いた直後、「やっぱり、現地のカブトガニ博物館にも行くしかない」と決意。
家族を巻き込んで、笠岡まで車を走らせたわけです。
笠岡市立カブトガニ博物館
場所と基本情報
- 住所
岡山県笠岡市横島1946-2 - アクセス
山陽自動車道・笠岡ICから車で約20分
赤穂から車で約1時間半〜2時間 - 開館時間
9:00〜17:00(入館は16:30まで) - 休館日
月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始 - 入館料
大人520円/高校生310円/小中学生210円 - 駐車場
無料(恐竜公園と共用、十分なスペースあり) - 公式サイト
https://www.city.kasaoka.okayama.jp/site/kabutogani/
寄り道|道の駅 笠岡ベイファームのひまわり畑が、すごかった
カブトガニ博物館の話に入る前に、絶対に紹介しておきたい寄り道スポットがあります。
道の駅 笠岡ベイファーム。
カブトガニ博物館に向かう途中、ちょっと気になって立ち寄ったのですが——
目を疑いました。
一面、ひまわり畑。
赤穂市の木津にもひまわり畑はありますが、
ごめんなさい。
ちょっとした花壇レベルではありません。地平線まで続くような、見渡す限りのひまわり。子どもたちが「うわぁぁぁ!」と歓声を上げて走り出しました。
ひまわり畑は季節ごとに花が変わるそうで、夏はひまわり、秋はコスモス、春は菜の花、と一年を通して何かしらの花畑が広がっています。カブトガニ博物館とセットで訪れる定番ルートとして、ぜひ覚えておいてください。
赤穂の高雄の方にも、れんげ畑はありますが、、、、
カブトガニ博物館は「世界唯一」です
さて、本題のカブトガニ博物館です。
ご存じでしょうか。カブトガニをテーマにした博物館は、世界でここだけだそうです。
笠岡湾の神島水道(かのしますいどう)は、国の天然記念物にも指定されているカブトガニの繁殖地です。
瀬戸内海は、村上水軍だけではないのですね~
その繁殖地のすぐ近くに、研究と保護と教育を兼ねた博物館がある。これだけで、「学校の教科書では教えてくれない世界」が広がっている予感がします。
館内に入ると、生きたカブトガニが水槽の中でゆっくりと動いています。
…動いてる!
教科書の中の「生きた化石」が、実際に目の前で動いている。
夏休みイベントで観た、カブトガニの産卵化石。
みんなで四苦八苦して英語の論文を読んだカブトガニっ
【塾長非公式ブログより】
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お手伝いにいったら、実態顕微鏡で化石観察などをさせてもらったという話。—————-
今日は、2017年だったかそれぐらいに論文が発表された三葉虫の話を聞くことが出来ました。お手伝いにいくと良いことがあるものです。
カブトガニと三葉虫って何が違うの??
え?
カブトガニって頭部に卵があるんだ。
お~
学会では三葉虫が頭部から産卵するかどうかが焦点になってるんだ。
専門家の話は楽しい。
2億年前から、姿が変わっていない
カブトガニのすごいところは、2億年前から、ほとんど姿を変えていないことです。
2億年前というと、恐竜が地上を闊歩していた時代より、さらに前。あの恐竜たちが現れる前から、カブトガニは今と同じ姿で海を歩いていたのです。
恐竜は絶滅しました。
マンモスも絶滅しました。
でも、カブトガニは今も生きている。
これって、考えれば考えるほどすごいことです。
「進化しなかった」のではなく、「進化する必要がなかった」ほど完成された生き物だったということです。
ゴキ、、、
「カブトガニの血が青い」ってご存じですか?
ここで、博物館で初めて知った衝撃の事実をひとつ。
カブトガニの血液は、青いんです。
人間や多くの哺乳類の血液は、ヘモグロビン(鉄)を使って酸素を運ぶので赤色。でもカブトガニは、ヘモシアニン(銅)を使って酸素を運ぶので、酸化すると青色になります。
しかも、この青い血液には、細菌や毒素を検出する特殊な性質があり、医療分野で大変貴重な資源として使われているそうです。
「2億年前の生き物の血が、現代医療を支えている」
…いやはや
もう、SF映画のような話です。
ロマンであります。
ここがWillbe視点|「比較する力」「時間軸」が育つ
カブトガニ博物館は、比較する力と時間軸を体感できる場所です。
- 比較
今の生き物と、2億年前の生き物。何が違って、何が同じか - 時間軸
「2億年」という途方もない時間を、生きた標本の前で実感する
これって、理科のセンスそのものです。
「なぜ、この生き物は変わらなかったんだろう?」
「なぜ、恐竜は絶滅したのに、カブトガニは生き残ったんだろう?」
こうした「なぜ?」の連鎖が、子どもの知的好奇心を育てます。夏休みの自由研究のテーマとしても、抜群の素材です。
隣の恐竜公園で、量感を爆発させる
カブトガニ博物館を出て、すぐ隣にあるのが恐竜公園です。
ここには、実物大の恐竜模型がズラリと並んでいます。
- ディプロドクス
(全長約27mの大型草食恐竜) - エラスモサウルス
(首の長い水棲爬虫類) - プテラノドン
(翼を広げた飛行爬虫類)
そのほかにも、何体もの恐竜が屋外に展示されています。
「ディプロドクスは全長27メートル」
教科書で読んだだけでは、子どもにはピンときません。でも、目の前で実物大の模型を見上げた瞬間、その大きさが身体に焼きつきます。
姫路科学館の恐竜骨格の記事でも書きましたが、この「うわぁ、デカい!」という感覚こそが、量感の正体です。
1メートル
5メートル
20メートル。
それぞれの長さを、頭ではなく身体で覚える。算数や理科の文章題で出会う数字を、子どもは後から「あの時のあれだ」と引き出せるようになります。
恐竜公園にはアスレチックもあるので、子どもたちはひとしきり遊んで満足。お弁当を持参して、ピクニック気分で過ごすのもおすすめです。
結局、半日以上滞在しました
カブトガニ博物館+恐竜公園+ベイファームのひまわり畑。
このコンボで、気づけば半日以上経っていました。
半日???
朝8時頃に家を出たのに、帰宅したのは夜でした。子どもは大満足、大人も学びだらけ。赤穂から1時間半の遠征としては、コスパ最強だと本気で思います。
余談 惣路紀通さんの影響で、、、
惣路さんは、私のことなんて絶対に覚えてくださってないと思うのですが、
なぜか、
いろいろ考えていたら、
↓こちらの記事↓を書いてしまいました。

こんな方におすすめです
- 夏休みの自由研究のテーマを探している小学生のお子様
- 「生きた化石」「進化」「絶滅」など、生物の歴史に興味のあるお子様
- 量感を身体で感じる経験を、お子様に積ませたい親御さん
- 道の駅のひまわり畑でフォトジェニックな思い出を作りたい家族
カブトガニという、なかなかマニアックなテーマ。
でも、世界唯一の博物館で、本物に触れ、専門家の研究に触れる体験は、子どもの中に確実に「何か」を残してくれます。
世界で唯一といえば、備前の南米美術館も♪
赤穂から少し足を伸ばして、ぜひ一度、訪れてみてください。


