赤穂市の進学個別指導塾Willbeの光庵(こうあん)です。
夏の暑い盛り、家族で日本玩具博物館に行ってきました。
姫路市の北の方、香寺町という田園地帯にある、土蔵造りの不思議な博物館です。
塾でいつも子どもたちを見ている目線で歩いてみたら、「これは知育施設じゃないか」と途中から本気で思い始めましたので、今日はその体験記を書こうと思います。
日本玩具博物館
場所と基本情報
- 住所
兵庫県姫路市香寺町中仁野671-3 - 開館時間
10:00〜17:00 - 休館日
水曜日・年末年始(祝日の場合は水曜開館) - 入館料
一般600円/高大生400円/子ども(4歳以上)200円 - 公式サイト
https://japan-toy-museum.org/
姫路城から北へ約10km、赤穂市からは車でだいたい1時間。我が家はお盆の渋滞で1時間半かかってしまいました笑。
カーナビは山陽自動車道→播但連絡道をゴリ押ししてきましたが、国道2号線(姫路バイパス)をひたすら東へ、太子東から312号線を北上するルートでも問題なく着きます。
途中、かなり細い田舎道に入って「本当にここで合ってる…?」と不安になります(赤穂市民は田舎に文句は言わないので大丈夫です笑)。でも、その細い道の先に、土蔵造の建物が6棟、忽然と現れます。
世界遺産・姫路城から10km北の田園地帯に、こんな場所があるとは。
駐車場は土蔵の正面に普通車10台ほどのスペース、トイレも完備で、子連れお出かけとしては言うことなしです。
1号館から6号館まで、世界の玩具がぎっしり

館内は1号館から6号館まであり、進むにつれて「新しいおもちゃ→古いおもちゃ→世界のおもちゃ」というふうに展示が移っていきます。
私は3号館あたりで「あ、これ自分が子どもの頃に遊んだやつ…」と懐かしさで足が止まるタイプ。
ところが、4歳児と6歳児はそんな大人の感傷とはお構いなしに、昔ながらのおもちゃでキャッキャと遊び始めました。
「せっかくだから、いろんなおもちゃを見に行こうよ」と何度声をかけたことか笑。
ようやく次の展示会場に進んでくれたと思ったら、4号館〜6号館は「つまんない」と言わんばかりにサーッと通過。世界の人形たちよ、もっとゆっくり見たかったよ……😿
そして再び、1〜3号館に戻って遊び始める我が家の子どもたち。
仕方ないので、座って待つ。
知恵の輪を眺めてみる。
…でもまだ遊んでる。
子どもって、本当に夢中になると動かないんですよね笑。
「不便なおもちゃ」のほうが、子どもは熱中する

そんな中、ある展示の解説に目が留まりました。
要旨はこんな内容でした。
便利すぎるおもちゃは、子どもの想像力や工夫する力を奪う。
少し不便なおもちゃのほうが、子どもは試行錯誤して、長く遊ぶ。
…これ、めちゃくちゃ説得力がありました。
実は、Willbeに置いている教具やパズルでも、まったく同じことが起きているんです。
たとえば、立体パズルのポリドロン。
マグネットでくっつくタイプと、カチッとはめ込むタイプの2種類があります。
どちらが子どもたちに人気だと思いますか?
正解は「カチッとはめ込むタイプ」です。
マグネットのほうが圧倒的に楽です。近づければパチンとくっつく。でも、楽な分だけ「指先を使った」「自分でやり遂げた」という実感が薄いんです。
カチッとはめるタイプは、ちょっと力がいる。角度を合わせないとはまらない。**「不便」**なんです。でもその「不便さ」があるからこそ、子どもは集中して、何度も試して、長く遊ぶ。
これって、何かに似ていませんか?
私が以前ブログで書いた「鉛筆」の話や「下敷き」の話と、根っこは同じです。
書きやすい道具・楽な道具を最初から使わせると、指先や脳が育つチャンスを失う。少しの抵抗・少しの不便さが、子どもの脳を鍛える「最高のスパイス」になる、ということです。
※小学生に鉛筆を持たせる本当の理由|2B・HB・シャープペンの違いを塾長が解説
日本玩具博物館の展示は、これを大人にも分かりやすい形で見せてくれていました。スマホのアプリで一瞬で正解が出る時代だからこそ、手と頭で「ああでもない、こうでもない」と試行錯誤する時間が、ものすごく貴重になっているのだと思います。
結局、2時間以上いました

「1時間くらいで帰れるかな〜」と思って入った博物館。
結果、滞在時間は約2時間。
私のほうが先にバテました笑。
4歳児・6歳児にとって、「画面の中じゃないおもちゃ」「ボタンも音もしないおもちゃ」が、こんなに新鮮で面白いものだとは。日常がいかにデジタルに侵食されているか、改めて思い知らされた一日でもありました。
赤穂・姫路エリアの親御さんへ
赤穂から車で1時間(道が空いていれば)。
夏休みの自由研究、週末のお出かけ、おじいちゃんおばあちゃんとの三世代お出かけ。幼児から小学生、そして大人まで、それぞれの楽しみ方ができる場所です。
YouTubeやゲームから少し離れて、お子様の「工夫する力」が目を覚ます瞬間を、見に行ってみてください。
公式サイトはこちら:https://japan-toy-museum.org/
おまけ|手を使う遊びは、算数につながります
最後に、塾の人間として一言だけ。
幼児期に手を動かして遊んだ経験は、後の算数の理解に直結します。とくに、図形のセンスや数の量感は、机の上のドリルではなく、手で触れた経験の総量で決まると私は思っています。
具体的にどう繋がるのかは、こちらの記事で詳しく書いています。
▶ 「センス」の正体を分解する|図形が苦手な子は何が起きているのか
▶ 鉛筆や下敷きの話|道具と発達の関係
「うちの子、最近スマホやタブレットばかりで…」とお悩みの方は、ぜひ一度、この博物館に足を運んでみてください。きっと、新しい発見がありますよ。
