赤穂市の進学個別指導塾Willbeの光庵(こうあん)です。
ゴールデンウィーク。
姪っ子・甥っ子を連れて、姫路市青山にある姫路科学館「アトムの館」に行ってきました。
恐竜、プラネタリウム、実験装置。
「理科って面白い」のすべてが詰まった場所です。
今日はその体験記と、塾の人間として感じた「子どもの理系センスを伸ばすヒント」をお伝えします。
姫路科学館「アトムの館」

場所と基本情報
- 住所
兵庫県姫路市青山1470-15 - アクセス
JR姫路駅北口から神姫バス「太市行」で約20分
「星の子館前」下車すぐ
赤穂市から車で約1時間 - 開館時間
9:30〜17:00(入館は16:30まで) - 休館日
火曜日、祝日・休日の翌日、年末年始 - 入館料
常設展示 大人520円/小中高生210円(プラネタリウムは別料金) - 公式サイト
https://www.city.himeji.lg.jp/atom/
駐車場、油断しないでください
最初に、ガチで大事な情報をお伝えします。
駐車場、満車でした。
先に、兵庫県立子どもの館に行ったことを後悔しました😢
科学館の駐車場は無料なのですが、夏休みやお盆、土日祝はまず停められないと思ってください。我が家もご多分に漏れず、200mほど離れた別の駐車場から歩くハメになりました。
しかも小雨が。。。
車で行かれる方は、最初から少し離れた駐車場に停める前提で計画を立ててください。
普段の日曜日に行きたいですね♪
「アトムの館」という愛称、ご存知でした?
姫路科学館の愛称は「アトムの館」です。
1993年に開館し、地元では知らない人がいない、姫路を代表する科学館。「宇宙」「地球と郷土の自然」「身のまわりの科学」をテーマにした常設展示が、フロアごとに広がっています。
館内を巡る時のコツとして、エレベーターで4階まで上がって、階段で降りてくるルートが公式・非公式問わず推奨されているようです。我が家は、そんなことも知らずに、プラネタリウムを見た後に、1Fから攻めていきました。
私が一番ハマったのは、入口の「無料スペース」でした

恥ずかしながら、白状します。
この日、私が一番長く立ち止まったのは、入館料を払う前の、入口の無料スペースでした。
そこにあったのが、フーコーの振り子です。
ご存知でしょうか、フーコーの振り子。
界隈ではかなり有名なんです。
何界隈やねんっ
天井から長い糸で吊るされた、ただの大きな振り子です。ゆっくり、ゆっくりと、左右に揺れているだけ。
でも、これが地球の自転を目に見える形で示してくれる装置なんです。
振り子は最初、ある一定の方向に揺れています。何時間か経って戻ってくると、揺れる方向が少しズレている。これは、振り子が動く向きを変えたわけではなく、振り子の足元の地球(=床)のほうが回転しているから起きる現象です。
つまり、「私たちは今、地球と一緒に回っている」ということを、目で見て確認できる装置なのです。
これ、理屈で説明されてもピンとこないと思うんです。
「地球が自転している」
「1日で1回転している」
「赤道上では時速1700kmで動いている」
——文字で読んでも、頭に入りません。
でも、目の前で振り子がゆっくりと方向を変えていく様子を見ていると、「ああ、本当に地球は回っているんだ…」と、急に実感が湧いてくる。
19世紀の物理学者レオン・フーコーが考案したこの装置は、「事物教育」の歴史的傑作だと、私は本気で思っています。
ぼーっと、振り子を眺める。
ぼーっと、ぼーっと。
もう、それだけで良かった、
私です。
正直、入館料を払わずに帰っても、この日は満足だったかもしれません笑。
子どもたちは「ふーん」とすぐ通り過ぎていきましたが、大人になってから見るフーコーの振り子は、何かが違うんです。「自分が動いていないつもりでも、地球は確実に回っている」という当たり前を、改めて身体で感じる時間。日常の忙しさの中では、なかなか得られない感覚です。
子どもにとっても、もちろん意味はあります。「ねえ、これ何してるの?」と聞かれたら、ぜひゆっくり説明してあげてください。子どもの宇宙観がちょっと広がる瞬間になるはずです。
木星では、僕は125kg?|小3甥っ子の衝撃発言
館内に入ると、こんなコーナーがありました。
「他の惑星に行ったら、あなたの体重はどうなる?」
体重計に乗ると、月だと軽くなり、木星だと重くなる、という展示です。
惑星ごとに重力が違うので、同じ体重でも見かけの数値が変わる。
理科の「重力」「質量と重さの違い」を体感できる、よくできた装置です。
うちの小3甥っ子、ここで張り切って体重計に乗りました。
そして表示された木星での体重。
125kg。
…125kg?
つまり、地球での甥っ子の体重は…
「君、ちょっと待って」
逆算するとですね…
小3だぞっ??
( ゚Д゚)
…まあ、詳細はやめておきましょう。
本人の名誉のためにも。
ただ、
「甥っ子よ。」
「君の体重ってそうだったんだ…」
という新発見ができた、貴重な瞬間でした笑。
ここがWillbe視点|実は最高の「量感」トレーニング
この体重コーナー、実は最高の算数教材です。
「同じ体重でも、惑星が違えば数値が変わる」という体験は、子どもにとって「数字って絶対じゃないんだ」「条件によって変わるんだ」という気づきになります。
これは、後の理科や数学で出てくる「比」「単位換算」「比例」といった概念の土台になる感覚です。
そして何より、「125kg」という数字を体感できる。
教科書で「125kg」と書かれていても、子どもには実感がありません。でも、自分の体重がそう表示された瞬間、「125kgって、こんな感じなんだ」と身体で理解する。これが、私がいつもブログで書いている「量感」の育て方そのものです。
問題集で「125kgは何gですか?」と問うより、
実際に体重計の数字として125kgを目にするほうが、子どもの中に深く残るんです。
今はまだ、
分からなくて良いっ
だが、経験値は積んだ!
恐竜の全身骨格に、子どもは無条件で熱中する
2F?(3Fだったかな?)には、恐竜の全身骨格が展示されています。
ナウマンゾウ?だったでしょうか。見上げるような大きさ。
教科書で「全長○メートル」と読んでも、子どもにはピンときません。
でも、実物大の骨格を見上げた瞬間、子どもの口から「うわあ…でかい…」という声が漏れる。
この「うわあ」が、量感の正体です。
「1メートルって、こんな感じか」
「5メートルって、こんなにデカいんだ」
身体で感じた感覚は、後で算数や理科の文章題に出てきたとき、「あの時のあれだ」と引っ張り出せる引き出しになります。
本物に触れる学びの強さは、ここにあります。
日本最大級のプラネタリウム
この科学館の目玉と言えば、やはりプラネタリウムです。
直径27メートルのドームスクリーン。国内4位、世界5位という規模を誇ります。
座席数は300席。最新の4K映像と、専門解説員による生解説で、満天の星空と宇宙の話を楽しめます。
我が家が見た回は、オデッセイ。
人類は長い間、宇宙への探求を夢見てきました。
それが現実となった現在、様々な宇宙船が地球 を飛び出し、探査機が太陽系の天体を調査しています。
また高性能な天体望遠鏡を使い、遥か宇宙 の彼方の姿まで観測することができるようになりました。
宇宙は何もなく静かな世界と思われてきましたが、実は大変美しく、生と死が繰り返される活気 あふれる世界であることを人類は知ったのです。
この作品では、人類が解き明かした宇宙の姿を、臨場感あふれる迫力の映像と音楽によって体感 いただけます。 果てしなく美しい宇宙をどうぞお楽しみください。
https://altairllc.jp/fulldome/odyssey/
3階の実験装置で「なぜ?」を引き出す
3階は、身のまわりの科学を体験できるフロアです。
ボタンを押すと光る、ハンドルを回すと風が起きる、レバーを引くと水が動く。「原因と結果」を、自分の手で確かめられる装置がぎっしり並んでいます。
塾でいつも申し上げていることですが、子どもの「なぜ?」の力は、こういう体験から育ちます。
「ボタンを押したら、なんで光るんだろう?」
「ハンドルを回したら、なんで風が出るんだろう?」
仮説を立てて、試して、確かめる。
これは論理的思考そのものです。問題集の中で「論理的に考えなさい」と言われてもピンとこない子どもが、実験装置の前では自然と仮説検証を始める。遊びと学びの境界が消える瞬間です。
5歳児でも字が読めなくても遊べるのが、この施設のすごいところ。「直感的に動かせる」ように設計されているので、未就学児から小学生、なんなら大人まで、それぞれの楽しみ方ができます。
サイエンスショーは絶対に見てほしい
土日祝には、サイエンスショーやおはなし会も開催されています。
スタッフの方が、目の前で実験を見せてくれる。あるいは、宇宙や自然のお話をしてくれる。
これも、「専門家との距離が近い」という意味で、Willbeが大事にしている事物教育の理想形です。BIZEN中南米美術館の記事でも書きましたが、本物の人から直接話を聞く経験は、子どもの知的好奇心に火をつけます。
我が家はあいにくサイエンスショーとは出会えず、
2Fで虫とギリシャ神話のお話だけ聞いてきました。
チーム甥っ子は、何のことやら、何も印象に残ってなかったそうな。。。
むむ。
ギリシャ神話。
面白いのに😢
結局、半日楽しめます
入館料は大人520円、小中高生210円。プラネタリウムを見る場合は別途同額が必要ですが、この内容で半日遊べてこの価格は、控えめに言って破格です。
我が家も、駐車場から小雨の中、歩き始めた時はげんなりしていた子どもたちが、帰る頃には「次いつ来るの?」と聞いてくる始末。
夏休みの自由研究のテーマ探し、雨の日のお出かけ、おじいちゃんおばあちゃんとの三世代お出かけ、どれにも対応できる懐の深さ。
赤穂・姫路エリアの親御さんなら、一度は連れていって損はない場所です。
おまけ|「理系センス」は、こうやって育つ
最後に、塾の人間として一言。
「うちの子、理系のセンスがなくて…」というご相談をよく受けます。
でも、理系のセンスは生まれつきのものではありません。
- 量感を体で感じる経験
(恐竜の骨格、惑星の重力) - 空間認識能力を広げる経験
(プラネタリウム、フーコーの振り子) - 「なぜ?」を試す経験
(実験装置、ボタンを押して確かめる)
こうした体験の積み重ねが、後から「センス」と呼ばれているだけです。
姫路科学館は、この三つを一日でまとめて経験できる稀有な場所だと思っています。問題集を増やす前に、ぜひ一度、お子様を連れていってあげてください。
入口のフーコーの振り子の前で、ぼーっと眺める時間。それだけでも、行く価値があると本気で思います。
仕事の姉に代わって、
姉の子どもを連れて行った訳ですが、
帰り際、
「どうだった?」
「私の可愛い子ども達の写真は??」
。。。。。
「あ。。。」
「フーコーの写真しか、、、」
やば。
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