下敷きは使わない方が良いのではないか説

小学生の学習における下敷きの必要性を問い直すアイキャッチ画像。水彩画風の男の子が机に向かうイラストと共に、「下敷き、本当に必要?」「硬い机こそ、指先を鍛える手応えになる」というテキストを配置。ソフト下敷きで指がサボる仕組みと、硬い面でコントロールを学ぶ仕組みを比較図解した、個別指導塾Willbeのブログ用画像。

以前、鉛筆の硬さ(2B・HB)の話を書きました。

道具の難易度が、指先の発達に与える影響

という話です。

今回はその続きのような話で、

下敷きについてです。

道具の難易度が、指先の発達に与える影響

を読まれた後に、

本記事を読んでいただくと

理解が深まります。


目次

下敷き、何のために使うの?

下敷きは硬いツルツルした板

そもそも下敷きって何のためにあるのでしょうか。

「机の傷防止」
「紙がズレないように」
「書きやすくなるから」

色々な理由があります。

一般的に、

下敷きを使うと

紙の下に弾力のある層が生まれ、

ペンの滑りが良くなります。

摩擦が減り、

少ない力でもスラスラ書けるのです。


…ん?


少ない力でもスラスラ書ける。

前回の話と、何かが似ていませんか?


硬い机はツルツルすぎる



硬い机の上で鉛筆を走らせると、

芯が紙に引っかかることなく

スルスルと滑ってしまいます。



鉛筆を上手にコントロール出来ない幼い子どもにとっては「力を入れているのに字にならない」という状態になりやすいのです。



そこで登場するのがソフト下敷きです。

名前の通り、やわらかい素材でできた下敷きです。


幼児教室や保育の現場あるいは書道教室、硬筆教室でよく使われているのですが、

ご存知ない保護者の方も多いかもしれません。


これを紙の下に敷くと、

鉛筆の芯がわずかに沈み込み、

適度な抵抗感が生まれます。


「ここで力を入れる、ここで抜く」

という運筆のコントロールが

感じ取りやすくなるのです。


つまりソフト下敷きは、

まだ筆圧や巧緻性が発達途中の幼児が、指先のフィードバックを得るための補助具

という意味合いがあるのです。


「字が汚い」の原因が下敷きかもしれない

道具の目的

字が汚い・雑・止め跡がつかない、

というお子様の話をよく聞きます。

特に、

最近はいびつな字を書く子が増えたと思います。

煩雑さとは違います。

歪な文字です。

私は、煩雑であってもコントロール出来ていれば許容範囲だと思っています。

原因は様々ですが、

筆圧のコントロール感覚がまだ育っていない段階で、硬い下敷きや普通の下敷きを使っている

というケースも案外あるのではないかと思っています。


特に「鉛筆は2Bなのに、下敷きは硬いもの(またはなし)」という組み合わせは注意が必要かもしれません。

2Bの柔らかい芯で書きやすくなっているのに、下敷きはツルツルの硬い面。

「書きやすいはずなのに、なぜか字が上手にならない」という状態はここに原因があるかもしれません。

指先に伝わるべきフィードバックが得られないまま、ただ字を書き続けているだけになってしまうのです。


とはいえ、全否定ではありません

念のため申し上げると、

下敷きが全く不要だとは思っていません。

机に凹みがつくほど強く書いてしまうお子様や、

紙がズレて集中できないお子様には、

むしろ必要な場面もあります。



ただ、

「とりあえず下敷きを使わせておく」

という習慣を、

特に、字が薄くいびつな形の文字を書いたり、まっすぐ線を描けないお子様は、一度見直してみても良いのではないかと思っています。


実験してみてください

百聞は一見にしかず。

一度、HBの鉛筆を使って、下敷きなしの硬い机の上で字や絵を書いてみてください。

大人の方は、えんぴつより難しいボールペンにも慣れているので、理解することは難しいと思います。


鉛筆がツルツル滑る。



トメ・ハネ・ハライで力を加えようとしても、芯が紙に引っかからない。

細かい線を描こうとすると、思った以上にコントロールが難しい。



これを筆圧も巧緻性もまだ発達途中の幼児や小学低学年がやっていると想像してみてください。

字が汚くなるのも、雑になるのも、ある意味当然ではないでしょうか。



道具が合っていないだけで、

お子様の「丁寧に書こうとする気持ち」は本物かもしれません。



「何度言っても字が雑で…」とお悩みの方は、

まず道具を見直すところから始めてみてください。



まとめ

本当の本音

実は、

私がこのような記事を書いているのは、

中学生を指導しているからです。

つまり、

歪な文字の中学生が増えているようにしか思えないのです。


先日も中学生に

「下敷き禁止令」

を言い渡しました。


一生懸命書いているのに

問題集の問題をノートに写すだけで

一苦労。



書いては消し

書いては消し

消しゴムのカスの山。


書くたびに誤字脱字。


このような状態で

だれが

真面目に勉強できるというのでしょうか。



勉強は、意外な部分が足を引っ張るのです。


まとめ

前回の鉛筆の硬さの話と合わせると、こんな仮説が立てられます。

「書く道具の抵抗感」こそが、指先の発達を促すトレーニングである。

2B→HBへの移行が「段階的なトレーニング」であるように、

下敷きなしの環境も「適度な負荷をかける場」として意味があるのかもしれません。

小さな話のようで、

毎日の家庭学習の積み重ねに関わる話です。

「うちの子、下敷き使ってたな」と気になった方は、

少し様子を見てみてください笑。

小学生の学習における下敷きの必要性を問い直すアイキャッチ画像。水彩画風の男の子が机に向かうイラストと共に、「下敷き、本当に必要?」「硬い机こそ、指先を鍛える手応えになる」というテキストを配置。ソフト下敷きで指がサボる仕組みと、硬い面でコントロールを学ぶ仕組みを比較図解した、個別指導塾Willbeのブログ用画像。

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この記事を書いた人

光庵 良仁のアバター 光庵 良仁 赤穂市の進学個別指導塾Willbe塾長

●1983年6月17日生
●赤穂市出身
●赤穂高校卒
●立命館アジア太平洋大学卒

2019年3月兵庫県赤穂市に「個別指導塾Willbe」を開校。Willbe理念は「赤穂市に最高の大学受験環境を」。

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