現在、中学生定期テスト前。
15:18
テスト1日目を終了して自習しに来ている中学生、6名。
さて、
中学3年生たちによくこの話をするのだが、
まずは自分が凡人ということを受け入れることが重要です。
そして、高校の勉強についていけるに値する基礎は高校受験偏差値60~65であるという事実を受け入れることも重要です。
青チャートフォーカスゴールド
数学を例にあげれば、数学高校受験偏差値65に到達していなかった高校生が、青チャートやフォーカスゴールドに取り組むことはかなり難しい。
前提となる中学時代に身に着けている考え方や高校の教科書にのっている考え方が身についていないため、解説を読んでも理解が出来ないことが多い。
分かった気になっているのは、「暗記」による(解法ではなく)回答のまる暗記が出来ているという状態なのだろう。
塾の役割の変化
中学生を対象としている塾で学校の課題に取り組まなくて良いという塾はおそらくない。
それは、中学の授業が基本的なことを重視しているからである。
どんな進学実績をたたきだす進学塾でも学校の課題をおろそかにしてよいという塾はない。
様々な進め方があるが、基礎基本の習熟なしに複雑なことに取り組んでも無駄なのです。
その意味で、学校の授業の先取りだろうと、学校の授業の復習だろうが、基礎基本を身に着けることを中学生を対象としている塾は重視している。基礎基本が身に着けば、偏差値60~65に到達するからなのです。
イメージでは、学校の授業が基礎基本、塾で基礎基本より少し難易度の高い演習を行う。
そんな感じなのでしょう。
高校の授業
しかし、この高校の授業は、基礎基本という前提が崩壊している。
悪口ではありません。
「進学校」、つまり国公立大学、難関私立、あるいは一橋大学、東京大学、大阪大学といった難関国公立を受験するには、3年間かけて中学の4倍量もある高校数学の教科書をじっくりと高校の授業で取り組むわけにはいかないのです。
だから、教科書に書いていること、あるいは中学校で習っていることは「分かる/出来る」ことを前提に授業が進んでいく。
「中学の内容が分かっている」状態というのは、高校受験偏差値65程度を意味する。
基本公式や基本的な考え方を使いこなせる状態ということなのです。
なぜ自学が重要なのか?
自学という言葉も奥深いものでありますが、
弊塾が自学の必要性を訴えかけているのは、
さらっとしか教科書の内容にふれない、しかも、中学の教科書の内容より4倍の量がある高校数学(数Ⅲを省く)についていけないのだとするならば、
自分で教科書の内容を勉強せざるを得ないからです。
そもそも高校の課題は多い。
中学の比ではない。
そこに、高校の課題をこなす意味がない高校生たちは教科書を徹底的に繰り返すしかないのです。
フォーカスゴールドも青チャートも素晴らしい問題集だと思います。
しかし、教科書の例題を理解しない者が、取り組んで良いものではありません。
兵庫県でいうならば、兵庫県公立高校入試数学で最低でも70点~80点とれていない高校生は、数学で苦労するのは目に見えています。
そこで、多くの塾がやっていることは、徹底的に教科書レベルの考え方や公式を使いこなす練習です。
白チャートでも良い気はするのですが、白チャートよりも教科書に取り組んでくれた方が成績を伸ばせます。
高校で勉強に苦労している人たちへのアドバイス
・学校の課題をテスト前に2回も3回も繰り返し勉強しているのにテストで点数がとれない。
・定期テストより模試の校内偏差値が大幅に低い。
その際は、
まちがいなく、復習で良いので、教科書の復習を繰り返すことをお勧めいたします。
こういった参考書/問題集に取り組んでいただいても良いと思いますが、
最強なのは、教科書ガイドを使って教科書に取り組むことなのです。
デザイン/文体/言い回しなど趣味の問題も問題もありますので、全員が教科書に取り組めるわけでもないのですが笑
人気ユーチューバーの勉強法
興味があるので、人気ユーチューバーの勉強方法をよく見るのですが、再生回数がおおい方の勉強方法は「天才」の勉強方法だと思うことが多く、さらっと凄いことを言いすぎて「えげつない量」をさらっとこなしています。
ある意味で、地味で再生回数が伸びていない方のYouTubeで述べられている勉強方法の方が、凡人にはあいやすいと思う今日この頃です。
・古文の品詞分解を予習でやっていた。
→いやいや、それが10分~20分で出来るなら、誰も苦労しません。
→普通、中学で国文法をじっくりはやりませんから、高校古文の予習で品詞分解すると1回1時間~2時間かかりまんがな。
→古文の品詞分解が出来るということは、中学でかなり国文法の勉強に取り組んだつわものということです。
→出来る人はやったほうが良い、それはまちがいない。
本日も、楽しんでまいりましょう!