第2回漢字検定

8/21(木)準会場/赤穂市

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全体主義という悪魔【2022年10月②】

高校生/大人向け教養



赤穂市の進学個別指導塾Willbeの光庵です。


赤穂の中学生や高校生が”ワンちゃん”読んでくれないかと思い毎月数冊ばかり本を増やしていっています。


今月は高校生用「ハンナ・アレント 全体主義という悪夢」です。





「ハンナ・アレント 全体主義という悪夢」牧野雅彦





最新の考え方は、実は、古典に語られている


新書です。


そもそも新書って大学生が小難しい社会理論の本を読むときに、前提とされている知識や理論の流れを補完するために読むというイメージですので、高校生や大学生にはぜひ一読して欲しいシリーズです。



ところが、その新書が売れない。



大学生が本を読まない。



本を読まない学生がどうやって勉強をしているのか、はなはな理解に苦しむのですが、世の中の流れがそうなので抗っても仕方がない笑。そこで講談社の皆様が「現代版の新書」として生み出したのが「現代新書シリーズ」ということです。時代は理解できるけどそれでも時代に抗ってみる姿勢に惚れて買ってしまった1冊笑



大人になってあらためて思うのですが、いま世間で新しいといわれているものの大半は「昔の人が言っている」のですよね。いま語られている多くのことは、ただただ太い幹から分かれた枝葉の話です。



枝葉の話だけ聞いても本質が分かんない。から。枝葉に振り回されるところはあるのだろうと思います。



最新の「方法」「理論」「経営手法」「子育て」「学力」などなどいろんなことが書いてありますけど、、、、だいたい、、、、昔の人と同じことを言っています。そういう意味で大学生や高校生として今や古典と言われている昔の偉い人の本を一生懸命読む価値はあるのです。



例えば、アクティブラーニング?考える?コーチング?、そんなものは1950年代の教育関連図書に書いてあるわけです。



人の根本みたいなものは変わらないんです。





要約「SNS時代への警鐘として読む」

政治哲学者ハンナ・アレントの思想、とくに彼女の代表作『全体主義の起源』を中心に、その核心と現代的意義を解説した入門書です。


ナチズムやスターリニズムといった全体主義の本質を「孤独」や「思考の放棄」と結びつけながら、自由と多様性を尊重する政治の重要性を読み解きます。


複雑な理論を平易な言葉で紹介し、SNS時代の現代社会への警鐘としても読むことができる一冊です。


SNS時代への警鐘と申し上げるのは、ハンナ・アレントが指摘した“思考停止”と“孤独”が、現代のSNS社会にも再現されつつあるという危機感に基づいています。


SNSの悪い点を5個ぐらい列挙してみれば良いでしょう。


ここまでは聞いたことがあるような話ですが、「考えることをやめたとき、人は自由を手放す」
「自由な対話と他者への寛容こそが、全体主義を防ぐ」といった解決方法になるのがツマラナイのは仕方ありません。


本当に大事なことは、何度も言われているツマラナイことなのでしょう。







塾生へのお知らせ

あの本を読みたいけれど、学級文庫や赤穂の図書館ではいつもだれかが借りている。そんな本があれば是非教えて下さいませ。

「Willbe図書館」においてもらえるかもしれないよ!

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