こんにちは。
兵庫県赤穂市の進学個別指導塾Willbeの光庵(こうあん)です。
Willbeの自習室(図書館)には、毎月新しい本を追加しています。 今回は、子どもたちに向けてではなく、「子育てに悩む保護者様」に向けて、紹介したい1冊があります。
巷に溢れる「子どもを〇〇にする方法」といったマニュアル本を読むよりも、ずっとずっと大切なことが書かれている本です。
1. 高校生に語った「親ガチャ」と学びの本質
以前、Willbeに通う高校生たちにこんな話をしたことがあります。
「最近『親ガチャ』って言葉があるよね。確かに、環境の差(親ガチャ)はあるのかもしれない。でも、そこで思考を止めて環境のせいにしていたら、君たちの成長は止まってしまうよ」
と。
そもそも「学ぶ」ということは、目の前に「先生」という存在が用意されていて、その人が手取り足取り教えてくれるのを待つことではありません。
学校、塾、先生、大学、会社が教えてくれるのではないのです。
君たち自身が、いかに世の中に興味や疑問を持ち、「成長しよう、学ぼう」という姿勢を持てるかどうかです。
その姿勢さえあれば、世の中のなんだって「先生」になります。
私はもう40歳近いですが、私の周りにはたくさんの「先生」がいます。ある意味では、目の前にいる「君たち」だって私の先生になり得ます。
だからこそ、
環境を言い訳にせず、「世の中のすべてから学び続ける姿勢」を一生持っておいてほしいのです。
2. マニュアル本より読んでほしい『おやときどきこども』
『おやときどきこども』 鳥羽和久・著
今回ご紹介するこの本は、福岡で学習塾を営む著者が、リアルな教育現場での経験から紡ぎ出した「親と子のあり方」についての本です。
私が高校生たちに語ったような「自立した学びの姿勢」を育むための、根本的なヒントが詰まっています。
いえ、私は鳥羽和久さんの本をたくさん読んでいるから、冒頭のような話をしたのかもしれません。
私たちは親として、我が子を愛するあまり、つい自分の「経験」を振りかざして子どもを正しく導こうとしてしまいます。
「自分で決めたことには責任を持ちなさい」
「そんなことをしたらダメな子だと思われるよ」 ……
こうした言葉は、一見正論のようですが、実は大人の都合の良い枠に子どもをはめ込み、無意識のうちに「子どもの意志」を奪ってしまっていることがあります。
著者は、親が「正解」を教えようとするのをやめ、ただ子どもの悩みの輪郭を「共にたどり、共に迷うこと」が重要だと説きます。
「親として子どもを完全に理解し、正しく導かなければならない」という強迫観念を手放し、正解のない曖昧さを許容すること。
「〇〇の育て方」といったノウハウ本に頼るのではなく、不完全な一人の人間として子どもとフラットに対話することの価値を、この本は優しく教えてくれます。
3. 私が著者に少しだけ「嫉妬」してしまった理由
実はこの本を読んでいて、著者の鳥羽さんに対して強烈に憧れ(と少しの嫉妬)を抱いてしまった部分があります。
鳥羽さんが営む学習塾は、なんと「1Fが本屋さん」なんだそうです。
私が赤穂に戻り、「どこで塾を開こうか」と考えていた2016年当時。
「赤穂書房さんの2Fで塾ができたら最高だな~!」と本気で夢想していました。塾の下が本屋さんだなんて、これ以上素敵な教育環境はありません。
赤穂書房に本を買いに行った際、シレッと2Fの空き状況について聞いてみたのですが……(笑ってごまかされ)、2秒で諦めた私です。
しかし、今でも赤穂書房を訪れるたびに、「あの2Fは無理なのかなぁ」と思い出してしまいます。
私が完全なる趣味に走りまくってよい年齢になれば、いつかやってみたいことの一つです(笑)。
ネットで本が買える時代ですが、これ以上、街からリアルな本屋さんが無くなるのは赤穂の子どもたちにとって良くないことです。 何事も、抽象の前に「具体」なのです。 実際に本の手触りを感じ、空間の匂いを嗅ぐという具体的な体験こそが、子どもたちの感性を育てます。
📖 スマホを置いて、本物の知性に触れる 「Willbe図書館」
進学個別指導塾Willbeの自習室(通称・Willbe図書館)には、子どもたちの「メタ認知」を育む教養マンガから、大学受験・高校入試頻出の小説・新書まで、塾長の独断とエゴで集めた1,000冊を超える書籍が並んでいます。
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