高校生との面談では、古文に関する悩み相談が多い。
もっとも多いのは「覚える事ばかりでぶっちゃけ何をやっているのか分かりません」ということです。
確かに気持ちは分かるのです。
活用と活用の種類は、覚えるしかありません。
英語で言うところの不規則動詞/規則動詞/ABB型/ABC型を覚えているようなものですから、やはり、覚えるしかないのです。
相談されるたびに、、、、
助動詞と敬語が大事やから
それまで耐えろ!
復習するなら助動詞と敬語と古文単語やっと伝えるのです。
ぶっちゃけ
「活用の種類と活用」を答える問題は、古文単語を覚えていないと分かるわけがないのです。
とはいえ、
もう少し口頭で伝えるのではなく、
文章に残しておこうと思いますので、Willbe高校生は読んでみてね。
①歴史的仮名遣いは基本を覚えた後、定期テストを利用して音読しなさい。
②係り結びの法則
③品詞
↑この辺までは中学国文法とほぼ同じですから、中学生も定期テストを利用して盛大に歴史的仮名遣いを練習して欲しいと思うのです。
「テストに出る出ない」だけで勉強していますと、後伸び、どころか「後々困り」ますよん。
文法に関しては、すべて品詞分解を行える必要はないように思いますが、しかし、解説が分かる程度には習熟して欲しいと思うのです。
用言(動詞/形容詞/形容動詞)編
動詞編 まずはこれを覚えなさい、話はそこからだ笑
基本
四段活用
上一段活用
下一段活用
上二段活用
下二段活用
カ行変格活用
サ行変格活用
ナ行変格活用
ラ行変格活用
↑動詞の活用と活用種類については、それぞれ頑張って1回覚えましょう。
形容詞や助動詞の活用/活用の種類を覚えるのが楽になりますから、覚えましょう。
定期テストの時に1回頑張っていただければそれで良いです。
覚えるべき動詞
「ひいきにみゐ+る」でもなんでも良いです。
どこまで覚えるかによって変わりますが「ひぃいいいいきににみぃいいい+る」みたくなりますね
笑。学校の先生や参考書によって覚えるべき数は変るでしょう。
干る(ひる)
かわく、潮がひく、水かさが減る
簸る(ひる)
くしゃみをする
射る(いる)
鋳る(いる)
着る(きる)
似る(にる)
煮る(にる)
見る(みる)
居る(いる)
率ゐ(いる)
率ゐる(ひきいる)
たくさんあるので例外(覚えるべき動詞)から終えましょう。
蹴る…蹴る。
だけです。
意味も現代とほぼ変わりません。
覚えなくて良いです笑
あり
①存在する、(人が)いる、(者が)ある。②この世に生きている、無事に暮らしている。③時間が経過する④すぐれている、などなど
居り(をり)
①存在する。②座っている。③~している。~したまま。
侍り
①お仕えする、控える。②あります。おります。ございます。
いまそかり
「あり」「居り」の尊敬語
カ変
来(く)
来る、訪れる、ずっと~している。~はじめる。
サ変
す
生じる、起こす、する、作る、考える、決める。
おはす
「あり」「をり」の尊敬語「いらしゃる」「おありになる」、「行く」「来」の尊敬語「いらっしゃる」「おいでになる」など
ナ変
死ぬ
(しぬ)
住ぬ
(いぬ)
去る、行ってしまう、時が過ぎる、人が死ぬ、世を去る。
古文単語は「古文常識」を覚えろ
「古文常識」とは、現代とは異なる言葉の用法や社会制度/文化を意味します。
覚えるべきことは「古文常識」です。
現代と異なってることを覚えるのです。
「いる/ある」
基本的には現代語の「いる/ある」とは変わりませんが、
「世にあり」
文脈で、「この世に存在する」という意味から、「生きている」「世の中で栄えている」という意味が古文単語としてあります。
「言う」
①言う
②言い寄る、求婚する。
「とふ」
①尋ねる/安否を問う
②訪問する/見舞う
③弔う
「ゐる」
居る…いる/座る
率る…連れて行く、引き連れる
「あふ」
会ふ/逢ふ
①出会う/対面する
②結婚する/男女が結ばれる
敢ふ
打ち消し語とセットで「~出来ない」
みる
①見る/会う
②結婚する
③世話をする。
おこなふ
①実行する/処理する
②仏道修行をする
やる
「遣る」行かせる
「遣る」送る/届ける
「遣る」(心を)晴らす/(気を)慰める
「遣る」最後まで~する
「破る」やぶる
おくる
「遅る/後る」
①遅くなる
②先立たれる(先に死なれる)
③劣る
内容は、有名参考書に書いてあるような内容です笑