高校入試の「志望理由書」。
受験生にとっては、数学の難問を解くのと同じくらい、あるいはそれ以上に頭を抱える課題ですよね。
多くの受験生が、ネットの例文を写したり、先生や親に言われるがまま「貴校の教育方針に感銘を受け……」といった、「どこかで見たことのある正解」を書いてしまいがちです。
でも、本当にそれでいいのでしょうか?
今回は、大人の「正解」ではなく、あなた自身の「本音」を言葉にするためのヒントを、2000文字のメッセージに込めました。
志望理由書は「自分を知る」ための旅である
まず、大前提として知っておいてほしいことがあります。
志望理由書は、単に高校に合格するための「手続き」ではありません。
それは、あなたが「自分はどんな人間で、これからどう生きていきたいか」を言葉にする、人生で最初の大切な儀式です。
大人が書いたような文章は、確かに綺麗です。
文法も完璧で、論理的かもしれません。
でも、そこには「体温」がありません。面接官や採点者が読みたいのは、整った文章ではなく、「その文字の向こう側に、どんな中学生が立っているか」という生身の姿です。
1. 「カッコいい言葉」を捨てよう
「文武両道」「自主自律」「国際社会への貢献」。 こうした言葉は便利ですが、あまりに使い古されています。これらを使うなとは言いませんが、その言葉を使う前に一瞬立ち止まってみてください。
「あなたにとって、文武両道とは具体的にどういう状態ですか?」 「国際社会に貢献したいと思った、具体的なきっかけはありますか?」
もし、具体的なエピソードが思い浮かばないなら、その言葉はまだあなたの言葉ではありません。
無理に背伸びをした言葉を使う必要はありません。
「英語を話せるようになって、海外の友達を作りたいから」 「中学では補欠だったけど、この高校の設備で死ぬほど練習してレギュラーになりたいから」 こうした泥臭くて個人的な理由こそが、一番の説得力を持ちます。
2. 「なぜ、この学校なのか」を深掘りする
「家から近いから」
「制服が可愛いから」
「偏差値がちょうどいいから」。
本音はそうかもしれません。
でも、それを志望理由書に書くのは少しもったいない。
あなたがその学校を選んだのは、直感的に「ここなら自分が輝ける」と思った瞬間があったはずです。
- オープンスクールで見た先輩の笑顔が、自分に似ていた。
- 部活動の練習風景が、中学の時よりもずっと真剣でワクワクした。
- 校舎の雰囲気が、なんとなく自分の居場所のように感じた。
こうした「心の動いた瞬間」を大切にしてください。 「この学校の○○という行事に参加して、自分をこう変えたい」という、未来の自分への約束を書き留めるのです。
自分の「過去・現在・未来」を一本の線でつなぐ
志望理由書を書くコツは、時間を一本の線として捉えることです。
【過去】何をしてきたか
これまでの15年間、あなたが夢中になったことは何ですか?
それは華々しい実績(県大会優勝、生徒会長など)である必要はありません。
- 毎日欠かさず日記を続けた。
- 友達の相談に乗るのが得意だった。
- 失敗して悔しくて、一人で泣いた。
そんな、あなただけの経験を書き出してみてください。
【現在】なぜこの学校が必要か
過去の経験を経て、今のあなたには「足りないもの」や「もっと伸ばしたいもの」があるはずです。
「今の自分はこうだけど、この高校の環境があれば、もっとこうなれるはずだ」
この「ギャップ」を埋めるための場所が、その高校であるというロジックを作ります。
【未来】どうなりたいか
高校3年間を終えた後、あるいはその先の人生で、どんな自分になっていたいですか?
「まだ将来の夢が決まっていない」という人も多いでしょう。それでも構いません。
「この高校での3年間を通じて、自分が一生をかけてやりたいことを見つけたい」
それも立派な志望理由です。
「見つけたい」という強い意志は、立派な目標になります。
「から」を破って、外の世界へ
中学生という時期は、まさに繭の中にいるような状態かもしれません。
守られていて、温かくて、でも少し窮屈で。
高校入試は、その殻を自分の力で破り、外の世界へ飛び出していくための最初のステップです。
志望理由書に自分の言葉を書くことは、「私は私の足で歩き出す準備ができています」という宣言でもあります。
大人の顔色を伺って、彼らが喜びそうな言葉を並べるのは、まだ繭の中に閉じこもっているのと同じです。
たとえ不器用でも、少し言葉が足りなくても、自分の内側から湧き出た言葉を使ってください。
そこまで、出来れば、私たちの出番です。
あなたが書く一文字一文字には、価値がある
文章を書くのが苦手な人もいるでしょう。
「自分には書くようなエピソードなんて何もない」と思っている人もいるかもしれません。 でも、それは違います。
15年間生きてきて、何も感じなかった人なんていません。
- 雨の日の通学路で考えたこと。
- テストの点が悪くて落ち込んだ夜のこと。
- 推しのアイドルを見て明日も頑張ろうと思ったこと。
すべてがあなたの構成要素です。
志望理由書というフォーマットに合わせるために、あなたの個性を削り取らないでください。
最後に:ペンを握るあなたへ
これから志望理由書を書き始めるあなた。
まずは、カッコいい文章を書こうとするのをやめてみましょう。
真っ白な紙に、まずは「箇条書き」でいいので、自分の好きなこと、嫌いなこと、やりたいことを書き出してみてください。
大人のアドバイスは、あくまで「微調整」として使えばいいのです。
エンジンの核となる部分は、あなた自身の思いでなければなりません。
あなたの言葉が、面接官の心に届くことを願っています。
そして、その高校の門をくぐったとき、あなたが「自分の言葉で道を切り開いた」という自信を持って歩き出せることを信じています。
自分を信じて。
あなたの言葉は、思った以上に強い力を持っています。
志望理由書に、もっともらしい奇麗な物語は必要ないのです。
Willlbeの志望理由書
通常、
中学生に対して、志望理由書の添削を行っておりません。
赤穂市においては学校の先生が指導するケースが多くあるからです。
大人が違うことを言う場合があります。
混乱を回避するために指導を行いません。
しかし、一度頼まれれば10時間でも20時間でも付き合ってしまうのが私です笑
まずは心の声を整理するプロセスには時間がかかります。





