asの意味・用法一覧【全8種類】接続詞/前置詞/譲歩を一瞬で見抜く識別のコツ

英語のasを見分ける方法 ― 文脈から一瞬で正体を見抜く。接続詞・前置詞・副詞・関係代名詞の4つの品詞をどう見分けるかを示したタイトル画像。ノートには「As I was walking, I met him」「He works as a doctor」「He is as tall as his father」「Choose such friends as will help you」の4つの例文 高校生/大学受験

英文法の中で、最も「多義的で分かりにくい」と言われる単語の一つが “as” です。

辞書を引くと、接続詞、前置詞、副詞、さらには関係代名詞まで、膨大な意味が並んでいます。

「結局、どうやって見分ければいいの?」と悩む受験生や英語学習者も多いはず。

この記事では、ブログ読者の皆さんが「文脈から一瞬でasの正体を見抜けるようになる」ことを目指し、その識別法を徹底解説します。






1. まずは「品詞」で分ける!識別の第一歩

asを識別する際、最初に確認すべきは「後ろに何が来ているか」です。

  1. 接続詞のas:
    後ろに 「S + V(主語+動詞)」 が続く。
  2. 前置詞のas:
    後ろに 「名詞(句)」 が続く。
  3. 副詞のas:
    「as ~ as …」 の形で、形容詞・副詞を修飾する。

この分類を頭に入れた上で、それぞれの具体的な意味を見ていきましょう。


① 接続詞のas(5つの意味)の識別

接続詞のasは最も種類が多く、文脈判断が重要です。

しかし、実はそれぞれに「ヒント」が隠されています。

① 時(〜する時、〜しながら)

「When」や「While」に近い意味です。

  • 特徴:
    文全体が「動作」を表している時に多い。
  • 例文:
    (As I was walking along the street), I met an old friend.
  • 例文2: As I was leaving the office, the phone rang.(オフィスを出ようとしたとき、電話が鳴った)
  • 例文3: She smiled as she read the letter.(手紙を読みながら、彼女は微笑んだ)
  • 識別のコツ:
    進行形(be + ~ing)と一緒に使われている場合は、ほぼ「〜している時」です。

② 理由(〜なので)

「Because」や「Since」に近い意味ですが、相手がすでに知っている理由(付随的な理由)を述べる際に使われます。

  • 例文:
    (As it was getting dark), we decided to go home.
  • 例文2: As you are tired, you had better go to bed early.(疲れているのだから、早く寝たほうがいい)
  • 例文3: As it is Sunday, the shops are closed.(日曜日なので、店は閉まっている)
  • 識別のコツ:
    文頭に来ることが多く、文末に強い新情報が来る構成になります。

③ 比例(〜するにつれて)

時間の経過とともに、何かが変化する様子を表します。

  • 特徴:
    「変化を表す動詞」(become, get, grow, goや比較級)と一緒に使われる。
  • 例文:
    (As we grow older), we become more prudent.
  • 例文2: As the sun rose, the fog cleared.(日が昇るにつれて、霧が晴れた)
  • 例文3: As we go up, the air gets thinner.(上に行くほど、空気が薄くなる)
  • 識別のコツ:
    文中に比較級(-er, more)や変化の動詞があれば「比例」を疑いましょう。

④ 態様(〜するように、〜の通りに)

「やり方」や「状態」を表します。

  • 例文:
    Do (as you are told).
    (言われた通りにしなさい)
  • 例文2: Leave it as it is.(そのままにしておきなさい)
  • 例文3: As I said before, we need more time.(前に言った通り、もっと時間が必要だ)
  • 識別のコツ:
    慣用句的に使われることが多く、前の動作を補足する形をとります。

⑤ 譲歩(〜だけれども)

【重要・最頻出】 語順が特殊(倒置)になるため、試験で狙われやすいポイントです。

  • 形:
    「(形容詞 / 副詞 / 名詞)
  • + as + S + V」
  • 例文:
    Young (as he was), he was very wise.
    (若かったけれども、彼は非常に賢かった)
  • 例文2: Tired as she was, she kept working.(疲れていたが、彼女は働き続けた)
  • 例文3: Hard as he tried, he could not open the door.(どんなに頑張っても、彼はドアを開けられなかった)
  • 識別のコツ:
    文頭にいきなり形容詞が飛び出していたら、この「譲歩」のasです。

②前置詞のas(〜として)

後ろに名詞だけが来るパターンです。

  • 意味:
    「資格・役割」を表す(〜として)。
  • 例文:
    I am working (as a teacher).
  • 例文2: She is famous as a singer.(彼女は歌手として有名だ)
  • 例文3: He used the box as a table.(彼はその箱をテーブルとして使った)
  • 識別のコツ:
    「A = B」の関係(私 = 先生)が成立します。

  • ※ “like”(〜のように) は「実際には違うが、似ている」という比喩ですが、“as” は「実際にその立場である」という事実を指します。

③副詞・相関語句のas(as ~ as …)

いわゆる比較の構文です。

  • 形:
    as + 形容詞/副詞 + as …
  • 構造:
    1. 1つ目のas:副詞(「同じくらい」という意味を添える)。
    2. 2つ目のas:接続詞(後ろに比較対象を置く)。
  • 例文:
    He is as tall as his father (is).
  • 例文2: Please come as soon as possible.(できるだけ早く来てください)
  • 例文3: This book is not as difficult as it looks.(この本は見た目ほど難しくない)
  • 識別のコツ:
    1つ目のasを指で隠しても文が成立します(He is tall…)。

④ 関係代名詞のas

少し高度な内容ですが、特定の先行詞を伴う場合に「関係代名詞」として機能します。

  • 特徴:
    such, same, as とセットで使われることが多い。
  • 例文:
    Read such books as will profit you.
    (あなたのためになるような本を読みなさい)
  • 例文2: He is the same man as I met yesterday.(彼は昨日私が会ったのと同じ人だ)
  • 例文3: As is often the case with him, he was late.(彼にはよくあることだが、遅刻した)
  • 識別のコツ:
    後ろの文の「主語」や「目的語」が欠けている(不完全な文)場合、これは接続詞ではなく関係代名詞です。






2.【実践】一瞬で見分けるためのフローチャート

実戦で迷ったら、以下の順序で考えてみてください。

【STEP 1】まず「後ろ」を確認!

  • 後ろに「S + V」がない(名詞のみ)
    • ⇒ 【前置詞】 「~として」(資格・役割)
  • 後ろに「S + V」がある
    • ⇒ 【接続詞】 へ進む(STEP 2へ)
  • 「as + 形容詞/副詞 + as」の形である
    • ⇒ 【副詞】 「同じくらい~」(比較)

【STEP 2】文頭や特殊な「語順」を確認!

  • 「(形容詞 / 副詞 / 名詞) + as + S + V」の形か?
    • ⇒ 【譲歩】 「~だけれども」
    • 例:Young as he is…(若いけれども)

【STEP 3】文中の「キーワード」を確認!

  • 「比較級(-er / more)」や「変化の動詞(become / grow / get)」があるか?
    • ⇒ 【比例】 「~するにつれて」
    • 例:As it got darker…(暗くなるにつれて)

【STEP 4】文脈で最終判断(意味の強さで判別)

ここまでの条件に当てはまらない場合、文脈から以下の3つを識別します。

  1. 【理由】 「~なので」
    • Because に置き換え可能か?(文頭に多い)
  2. 【時・同時進行】 「~する時 / ~しながら」
    • When / While に置き換え可能か?(進行形を伴うことが多い)
  3. 【態様】 「~するように / ~の通りに」
    • 「やり方」を説明しているか?(As you know など慣用句も多い)






3. 覚えておきたいasの慣用句

よく出る熟語もリストアップしておきましょう。

熟語意味例文
as for 〜〜についてはAs for me, I have no objection.(私については、異存はありません)
as if 〜 / as though 〜まるで〜のようにHe talks as if he knew everything.(彼はまるで何でも知っているかのように話す)
as it wereいわばHe is, as it were, a walking dictionary.(彼はいわば歩く辞書だ)
as a matter of fact実際のところAs a matter of fact, I have never been there.(実は、そこへ行ったことがない)
as far as 〜〜する限り(範囲)As far as I know, he is honest.(私の知る限り、彼は正直だ)
as long as 〜〜する限り(条件)You can stay here as long as you keep quiet.(静かにしている限り、ここにいていい)
as soon as 〜〜するとすぐにCall me as soon as you arrive.(着いたらすぐ電話して)
as well as 〜〜だけでなく…もShe speaks French as well as English.(彼女は英語だけでなくフランス語も話す)
such as 〜〜のようなI like sports such as tennis and soccer.(テニスやサッカーのようなスポーツが好きだ)
as usualいつものようにHe came late as usual.(彼はいつものように遅れて来た)
as a resultその結果As a result, the plan was canceled.(その結果、計画は中止になった)
as a whole全体としてThe class as a whole did well.(クラス全体としてはよくできた)
as of 〜〜の時点でAs of today, the store is closed.(今日の時点で、その店は閉まっている)
as isそのままでThe car was sold as is.(その車は現状のまま売られた)
as it is実際のところは/現状ではI would like to help, but as it is, I am too busy.(手伝いたいが、実際のところ忙しすぎる)
as 〜 as possibleできるだけ〜Speak as slowly as possible.(できるだけゆっくり話しなさい)

「as far as」と「as long as」の違いは頻出。far=範囲、long=条件と押さえておこう。







最後に:なぜasはこんなに意味が多いのか?

asの的な基本イメージは「イコール(=)でつなぐ」ことです。

  • 「時」は、ある出来事と別の出来事をイコール(同時)にする。
  • 「理由」は、原因と結果を論理的にイコールにする。
  • 「資格」は、人と役割をイコールにする。

この「=(イコール)」の感覚を持っておくと、未知の用法に出会っても文脈から推測しやすくなります。





【実践】asの識別:理解度チェックテスト

次の( )内の as の用法として最も適切なものを、選択肢から選びなさい。

第1問

As I was very tired, I went to bed earlier than usual.

A) 時 B) 理由 C) 比例 D) 譲歩

第1問:正解 B) 理由

  • 解説: 「とても疲れていた(原因)」→「いつもより早く寝た(結果)」という因果関係が成立します。「〜なので」と訳すのが最も自然です。
  • 見分けポイント: Because や Since に書き換えが可能かどうかを確認しましょう。

第2問

As we go up higher, the air becomes thinner.

A) 態様 B) 資格 C) 比例 D) 関係代名詞

正解 C) 比例

  • 解説: 文中に go up higher(より高く登る)、becomes thinner(より薄くなる)と、変化を表す表現と比較級が含まれています。
  • 見分けポイント: 「Aが変化すると、それに伴ってBも変化する」という 「変化+比較級」 があれば、比例(〜するにつれて)の可能性が非常に高いです。

第3問

Strange as it may sound, I have never eaten sushi in my life.

A) 理由 B) 譲歩 C) 時 D) 前置詞

正解 B) 譲歩

  • 解説: 文頭に Strange(形容詞)が飛び出しており、その後に as + S + V が続いています。
  • 見分けポイント: 語順が 「形容詞 + as + S + V」 となっていたら、迷わず「譲歩(〜だけれども)」を選びましょう。Though it may sound strange… と書き換え可能です。

第4問

He is famous as a talented pianist rather than a composer.

A) 接続詞(理由) B) 接続詞(態様) C) 前置詞(資格) D) 副詞(比較)

第4問:正解 C) 前置詞

  • 解説: as の後ろに a talented pianist という名詞句が続いています。「ピアニストとして」という資格・身分を表しています。
  • 見分けポイント: 後ろに S+V がなく、名詞だけが置かれている場合は前置詞です。

第5問

This is the same watch as I lost yesterday.

A) 関係代名詞 B) 副詞 C) 比例 D) 譲歩

正解 A) 関係代名詞

  • 解説: 直前に the same があるのが最大のヒントです。また、lost の後ろに目的語(何を失くしたか)が欠けている「不完全な文」であるため、関係代名詞として機能しています。
  • 見分けポイント: such ~ as… / the same ~ as… / as ~ as… の形で、後ろの文に欠落(主語や目的語がない)があれば関係代名詞です。

第6問

As I was tired, I went to bed early.

正解:理由(~なので)

「疲れていた」→「早く寝た」という因果関係です。

相手が既に知っている背景を述べる時によく使われます。

第7問

As we grow older, our memory becomes weaker.

正解:比例(~するにつれて)

grow olderやweakerといった比較級・変化の動詞があるため、比例と判断します。

第8問

Strange as it may sound, I have never been to Kyoto.

正解:譲歩(~だけれども)

「形容詞 + as + S + V」という特殊な語順に注目。

Though it may sound strange…と同義です。

第9問 Do in Rome as the Romans do.

Do in Rome as the Romans do.

正解:態様(~するように) 「ローマ人がするように」。

動作のやり方や状態をイコール(=)でつないでいます。

第10問 He works as a doctor at this hospital.

He works as a doctor at this hospital.

正解:前置詞(~として)

後ろに名詞句(a doctor)だけが続いています。資格や身分を表します。

第11問 As I was leaving the station, I saw him.

As I was leaving the station, I saw him.

正解:時(~する時 / ~しながら)

was leavingと進行形が使われており、2つの動作の同時性を表しています。

第12問 Choose such friends as will help you. 

Choose such friends as will help you.

正解:関係代名詞 such … as の相関表現です。

asの後ろに主語が欠けており、friendsを修飾しています。

第13問 Wealthy as he is, he is not happy.

Wealthy as he is, he is not happy.

正解:譲歩(~だけれども)

第8問と同様、形容詞が前に出る倒置形。

「金持ちだが、幸せではない」という逆説。

第14問 Everything went as I had planned. 

Everything went as I had planned.

正解:態様(~の通りに) 「計画した通りに」。

物事の進行状態が計画と一致していることを示します。