西日本新聞の記事に以下のような内容が掲載されていました。

中学校の定期テストの問題を集めて保管し、「過去問」として生徒に解かせる指導が福岡県内の複数の学習塾で常態化している。多くの中学が毎年、同じか似た問題を出す上、点数が内申点に反映され、高校入試の結果に影響する仕組みが背景にある。問題や正答を生徒が丸暗記する恐れもあり、識者は「本当の学力が身に付かない」と懸念する。
塾業界としては、賛否が分かれるところですが「各中学の定期テスト過去問を集めて直前に解かせまくる!!」といった指導は、好きではありません。
大学受験や高校受験の過去問を解くのだから、定期テストの過去問を解くのが何が悪い??
おっしゃる通りですね。
わかります。
過去問とは
そもそも、敵を知らねば対策の方法もどういう勉強をすれば良いのかもわかりません。
故に、私も高校入試や大学入試において過去問を使います。
過去問は、過去問を通して弱点を確認したり、慣れや雰囲気、また点数の取り方を学ぶために使います。
ただ、その取り組みが「同じ問題が出たラッキー」だと思うのは何かが違う気がするのです。確かに、私だってラッキーだと思うでしょう笑さらに、点数を上げることが塾の仕事だと言われればそれまでですが笑
定期テストのような短い範囲で?
ただ、私が最も懸念することは「過去問がなければ定期テストの点数を取れない子」になることが最も嫌なのです。
しかも、定期テストのような短い試験範囲で、対策プリントを誰かに用意をしてもらって勉強しなければならないのであれば、それこそ高校受験や大学受験、さらには社会人として弱いのだと思います。
気持ちは、本当に分かるんです。私だって、「これだけ覚えていれば100点取れる」と言われれば絶対に、そのプリントや過去問に頼ります。
対策プリントを誰かに用意をしてもらわなければ出来ない脆い勉強は、なるべく避けたいのです。そうしないでも良い点数を取れる力を身につけるお手伝いをしたいと思うのです。
内申点はテストの点数だけではない
そもそも、2025年現在、兵庫県公立高校に必要な内申点は、テストの点数だけでは決まりません。