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2023/12/30
映画の授業は「Always3丁目の夕日」
私は今中学生達の感想に衝撃を受けています。
「昭和の世界観をここまで知らないものか」と戦慄が走っているのです😢
考えてみれば「昭和」という時代は、私からすれば明治や大正の世界観を中学生時代に想像できたかと言われれば怪しい気がするので仕方のないことでもあります。
やってよかった「Always3丁目の夕日」であります。
感想の大半は、
・電化製品が家にくることの何が珍しいのか。
・青森にクリスマスがないことにびっくりした。
・氷を使う冷蔵庫にびっくりした。
・現代では感じられない幸せのあり方。
・他人であっても人間関係がある
といったようなもの。
図らずもただただ昭和資料映画と化してしまったようです。
それはそれで良いことです笑
戦後日本社会という見たことも聞いたこともない世界を体験しながらも、どこか懐かしいと思った子が多かったようです。
まずはそれで良し。
(決して、ノスタルジーは永遠だよね、良い作品は誰にとっても面白いといった話をしたいわけではありません。)
授業では、
「ふわっと匂わせてはいるが直接的には表現されていなかったこと」
「中学生が感じることのなかったこと」に
あえて触れていきました。
・戦争で家族を失った医者の悲しみ
・六子が「口へらしだと思った」と言った理由?
・淳之介の父と母がどうなったのか?
・茶川とヒロミが結ばれるのだろうか?
特にヒロミさんの置かれた状況を見てみても、
笑顔の裏に隠されたどうしようもない現実を受け入れ
前向きに歩む姿を感じて
「なんだかな~」と思えて仕方ない。
だから
戦後社会というのは、
みんなが助け合って生きるしかなかった時代。
だと言うことも出来る。
戦後社会だからみんな助け合うしかなかった。
原作となった漫画の表紙には「哀しみさえいつかは思い出となる」と書かれてあります。授業を通して、ただ単なる昭和をノスタルジーとして捉えるのではなく光と影を感じていただければと思います。
確かに!!!!
私も
昭和っていい時代だな〜〜
と映画を見て思いました。
んが、
中学生や高校生達の感想から一歩進んで授業をしている映画の授業です。
(授業をしたのは私ではありませんが笑)
私個人的な感想としては、おもに2つ。
1つめ。
⭕️⭕️世代という言葉があります。
・団塊世代
・団塊Jr
・Z世代
・ゆとり世代
・コロナ世代?
それぞれの世代でそれぞれの良さと悪さを語るわけですが、
良い面だけ捉えて、
今の時代が悪いと思い込むのは安直ではないかと思います。
私が生まれてこの方「不景気」という言葉しか聞いたことがありません。
テレビやニュースを見ていると不景気が永遠に続いていくような絶望感に苛まれてり、自らの現状を時代のせいにしたい気分になってたりします。
40代~50代が感じる世代的な雰囲気をそのまま受け入れてもダメなんだと思うのです。不景気という言葉に踊らされてはいけない。(社会問題として確かに存在する問題を無視するべきだとは言っておりません。)
個人の気持ちの持ちようとして、
明治初期を前向きな時代
戦後高度成長期を明るい時代
と単純に捉えるのはよろしくないなということです。
“Always“
心折れそうなぐらい絶望はいつの時代にある。
そんな時に助けてくれるのはいつだって周囲の人間。
だからヒューマンドラマが生まれる。
そこだけはいつの時代も変わらない。
涙の数だけ強くなれるよ
ってはいつだって変わらないのでしょう。
ま。
中学生達が「綺麗な部分」にしか目がいかなかったとしても良いのです。
2つめ。
生徒たちの感想を観ながら昨年か一昨年の共通テスト現代文小説のことを思い出していました。
あまり記憶していませんが、時代はAlways3丁目の夕日と同じような時代。
殊の外、読みにくいといった感想が多かったと記憶しています。
特に一番最後の問題。
映画や小説でよくある何かの象徴で締める終わり方。
その象徴が何を表しているのかという問題。
うーん。
そりゃ分からない子が多いのも仕方がないという気分になりました。
映画の授業。
参加しておいた方が良いよと、中学生高校生に強く言いたくなった笑
そんなことを考えている私をしり目に授業は、
選べる自由の苦しさ
みたいな話になってくるのでしたとさ。
つまり、
ある部分では昭和的な良さがあるが、
現代は現代でしんどいこともあるということですね。
その象徴が自由ということでしょう。
自由を行使する苦しさ。
そういう苦しさは昭和世代からはわからないのかもしれませんねw w w w