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「<子ども>のための哲学」「子どものための哲学対話」

Willbe図書館






Willbeが誇る圧倒的不人気シリーズ。



今月の追加図書。



今月1発目は、

・<子ども>のための哲学
・子どものための哲学対話

の2冊です。





5月7日(日)「映画で学ぶ知の技法」「ギフテッド」の授業中にふと出てきた2冊。


なんでこの本が出てきたのか思い出せなくて「読めば思い出すはず!」と思って読み始めました笑




〈子ども〉のための哲学



「子ども」と書いてあるし、さっくり読もうと思って読み始めてみましたが、どうやら私は〈子ども〉を「子ども」として勘違いして舐めておりました。


1時間で読もうと思って読んでみて、2時間かけて60ページほど読み進めてみて「これは、、、「子ども」のための哲学入門書ではない」と気が付き、じっくりかけて読み直そうといま心に決めております。




来週リベンジであります。




大人が読みましょう笑


<子ども>として純粋な気持ちで読みましょう。


この本は、Willbe図書館にあっても誰も読まないだろう笑








近年の高校入試には「哲学」と称したテーマの出題が多くあります。それは、大人たちの「複雑な世の中」だから「自分」について考えることは結構大事なんだよといったメッセージなのだと思っております。


私自身がよく分かっていないのは、哲学という言葉の一般イメージは「思想」「宗教」といった言葉と混ぜられている気がするわけですね。


ニーチェやデカルトといった国語の教科書に載っているような人物たちが「考えたこと」を学ぶことに一体何の意味があるのだろうということです。


「キリストという存在は神なのか、人なのか?」

「人でもあるし神でもあります。」

と知ることで本当にキリスト教圏の人たちの考え方を理解するのに役立つのか??





「われ思う故にわれあり」
「人間は考える葦だ」

と学んだところで、「自分」について考えることは出来ない訳です。






そういった批判があるからこそ、



高校社会の区分が「歴史」「地理」「現代社会」「倫理」「政治経済」といった区分から近現代史を中心とした「歴史総合」「公共」といった区分に変わったのかもしれません。(真相はしりません)












〈子ども〉のための哲学」は、こういった疑問が少し解消してくれました。

なるほど、「子どもであるとき」「青年であるとき」「老人であるとき」人はそれぞれ考えることが違うのだ。



・子ども哲学
 →なぜ地球があるのか?
・青年哲学
 →よく生きるとはいったい何だ?
 →いかに生きるべきか
・老人哲学
 →いかに死ぬべきか




共通の「価値」のようなものがなく、「人それぞれ」に「結婚するべきなのか」「いかに子育てをするべきなのか」といったことを考えざるを得ない世の中である。


だから、人それぞれに考えるきっかけとして「哲学めいたもの」を考えていこうということなのだが、


哲学の姿勢として「あるべき姿」を追求していくことは哲学に矛盾するのです。


「思想」と「哲学」が混ざりやすいとはそういうことです。


世の中に「答えがあるような気」がして「答えを持っていそうな人」を探し「答えを持っていない人」と「答えを持っている人」を比較して「答えを持っていない自分に絶望する」


(↑インスタ的な世界)
(インスタでなくても、もともと人は他人と比較することが好き)


絶望する瞬間があっても良いのかもしれないが「答え」を他人に求める姿勢は、哲学らしくない(かも)


なぜならば「自分」は「他人」ではないからです。人の考えは「参考」にはすれど「答え」ではない。







だとするならば、

純粋に「子ども」らしく哲学をしていけば良いのではないだろうか笑


「子ども」らしくと申しますのは「良きモノ」を求めず考えるということです。

「あるべきだ」ですとかそういったワードを一切排除して考えるということです。




そういった姿勢が、

所謂、「自分」を確立していく姿勢なのではないかと思ったのです。






そう考えていきますと

ニーチェだとか

ヴィトゲンシュタインだとか

そういった本をWillbe図書館に置いていくことは「大人のエゴ」の勘違いといったことになります笑














子どものための哲学対話




これも子育てをする大人が読んでも良い気はしました。


大人って「嘘をついてもOK」だと思っていますよね笑


「良い嘘」と「悪い嘘」みたいなものがあると思いますよね?





絶対に「嘘」をついたことがない人はいないように思います。




でも、子どもには「嘘をつかない」と教えます。




大人は矛盾しております。






「子どものための哲学対話」は、「子育てに対するヒント」がテーマではないのでストレートに答えを与えてくれるわけではないですが、


そういうもんなんやと一喝せず



子どもからの純粋すぎて大人を狼狽させる「質問」に答えうるヒントにはなるのではないでしょうか?









さて、

そういうわけで

本日も張り切って参りましょう。






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