今回紹介したいのは、日本大学芸術学部。
― 偏差値では測れない大学の本当の価値 ―
「日本大学」と聞いて、あなたは何を思い浮かべるだろうか。
巨大マンモス大学。
学部数が多い。
学生数が多い。
良くも悪くも、「平均的」という言葉が先に立つ人も多いかもしれない。
しかし、その日本大学の中に、日本の芸術・表現文化を根底から支えてきた学部があることは、どれほど知られているだろうか。
それが 日本大学芸術学部、通称「日芸(にちげい)」である。
この記事では、
なぜ日本大学芸術学部が「隠れた名門学部」と呼ばれるに値するのか。
偏差値・知名度・大学ランキングでは見えてこない、その本質を掘り下げていきたい。
日本大学芸術学部
河合塾偏差値50~55
日本大学そもそも
そもそも、
日本大学は単科大学の集合体と捉えた方が実態に近いです。
日本大学の各学部は、立地も文化も教育思想も大きく異なります。
英訳にみる理念
日本の大学では学部をFatryと表現することが一般的です。特に総合大学といわれる大学の学部はFactryを使用しています。
日本大学は単科大学を意味するCollegeを使用しています。
日本大学芸術学部:
College of Art, Nihon University
日本大学理工学部:
College of Science and Technology, Nihon University
東京大学
経済学部:Faculty of Economics
法学部:Faculty of Law
文学部:Faculty of Letters
理学部:Faculty of Science
工学部:Faculty of Engineering
キャンパスにみる理念
また、日本大学は学部ごとにキャンパスを分ける構造をとっている。
これは単なる土地利用の問題ではなく、教育思想そのものを反映している。
学部ごとに立地・文化・設備・人間関係が完結し、学生は「大学」ではなく「自分の学部」に深く帰属する。
結果として、教員と学生の距離が近くなり、専門分野に没入しやすい環境が生まれる。
一学部一キャンパスとは、日本大学が「総合大学」でありながら、単科大学の集合体として機能している証拠なのである。
| 学部名 | 主なキャンパス名 | 所在地 |
|---|---|---|
| 法学部 | 神田三崎町キャンパス | 東京都千代田区 |
| 経済学部 | 神田三崎町キャンパス | 東京都千代田区 |
| 商学部 | 砧キャンパス | 東京都世田谷区 |
| 文理学部 | 桜上水キャンパス | 東京都世田谷区 |
| 理工学部 | 駿河台キャンパス | 東京都千代田区 |
| 生産工学部 | 津田沼キャンパス | 千葉県習志野市 |
| 工学部 | 郡山キャンパス | 福島県郡山市 |
| 医学部 | 板橋キャンパス | 東京都板橋区 |
| 歯学部 | 駿河台キャンパス | 東京都千代田区 |
| 松戸歯学部 | 松戸キャンパス | 千葉県松戸市 |
| 薬学部 | 船橋キャンパス | 千葉県船橋市 |
| 生物資源科学部 | 湘南キャンパス | 神奈川県藤沢市 |
| 国際関係学部 | 三島キャンパス | 静岡県三島市 |
| 芸術学部 | 江古田キャンパス | 東京都練馬区 |
| 危機管理学部 | 三軒茶屋キャンパス | 東京都世田谷区 |
| スポーツ科学部 | 三軒茶屋キャ |
実際、カリキュラムや教員構成、学生の進路は学部ごとにほとんど別物であり、「日大生」という一言では括れない多様性が存在している。
これは日芸に限らず、日本大学全体が「学部=大学」という発想で成り立っていることを示している。
日本大学とは、一つの巨大大学なのではない。専門性の異なる単科大学が、ゆるやかに連合した大学連邦なのである。この視点を持つことで、日本大学の評価は大きく変わる。
なぜ芸術学部は名門なのか?
「総合大学×芸術学部」という強み
日本大学芸術学部の最大の特徴は、
日本最大級の総合大学の中に存在する、
専門性の高い芸術学部
であることです。
学生数日本1:65996人(2023年)
社長の出身大学日本1:20248人(2023年)
多くの芸術大学・美術大学が「単科大学」であるのに対し、日芸は巨大な総合大学の研究基盤・人脈・社会的信用の上に成り立っています。
これは、
- 卒業後の進路の広さ
- 他分野との横断的な学び
- 社会との接続の強さ
という点で、圧倒的なアドバンテージになります。
単科大学の集合体ではあるが、大学進学の目的に「人脈づくり」は捨てきれない側面でもあります。
学科構成を見れば「本気度」がわかる
日本大学芸術学部には、以下のような学科があります。
- 映画学科
- 写真学科
- 美術学科
- 音楽学科
- 文芸学科
- 演劇学科
- 放送学科
- デザイン学科
ここで重要なのは、「芸術」を一括りにしていないという点です。
たとえば映画学科ひとつを取っても、
- 監督
- 撮影
- 録音
- 編集
- 理論
といった専門領域が細かく分かれています。
これは「なんとなく芸術」ではなく、
プロフェッショナルを育てる設計であり、
それぞれが明確な役割を持ち、
学生は分業制の中で作品を完成させる。
大学というより、
小さな映画制作会社の縮図に近い。
業界との距離が、異常に近い
日芸のもう一つの特徴は、業界との距離の近さです。
教授陣には、
- 現役の映画監督
- 写真家
- 作家
- 演出家
- 放送・メディア関係者
が数多く名を連ねています。
授業=作品制作
課題=ポートフォリオ
講評=現場基準
この環境は、偏差値や座学中心の大学では決して得られません。
卒業生が強すぎる
名門大学の真の実力は、
「誰が教授か」ではなく
「誰を輩出してきたか」 によって測られる。
重要なのは、
「天才が偶然出た」のではなく、
世代を超えて継続的に人材を輩出している点だ。
これは教育の構造が優れていなければ起こらない。
日本大学公式ボイスに掲載
https://www.art.nihon-u.ac.jp/career/voice/参照
| 氏名 | 主な作品・活動実績 |
|---|---|
| 飯沢 耕太郎 写真評論家 | 季刊写真誌「deja-vu」を創刊 著書「深読み!日本写真の超名作100」ほか多数 |
| 大石 芳野 写真家 | 写真展「眼差しの向こうにあるもの」 写真集「ベトナム 凛と」ほか多数 |
| 大塚 寧々 俳優 | TV「HERO」「Around 40」「タンブリング」映画「アマルフィ 女神の報酬」ほか多数 |
| 小澤 太一 写真家 | 写真展「チビッコハウスへようこそ!」著書「よくわかる!ポートレートレッスン」カメラ雑誌記事掲載多数 |
| 黒島 結菜 俳優 | 映画「カツベン!」「十二人の死にたい子どもたち」TV「アシガール」「ちむどんどん」ほか多数、第43回 日本アカデミー賞新人俳優賞受賞 |
| 坂田 栄一郎 写真家 | 「AERA」表紙の多くを撮影 写真集「LOVE CALL–時代の肖像」ほか多数 |
| 瀧波 ユカリ 漫画家 | 漫画「臨死!!江古田ちゃん」コラム「乙女ノ姿シバシトドメム」ほか多数 |
| 野口 里佳 写真家 | 写真展「The Sun」写真集「太陽」「光」ほか多数 |
| 平間 至 写真家 | 写真集「Hi-Bi」「そのぬくもりに用がある」写真展「NO MUSIC,NO LIFE」ほか多数 |
| 藤岡 亜弥 写真家 | 写真集「さよならを教えて」「私は眠らない」「川はゆく」、2010年日本写真協会賞新人賞、2016年 第41回伊奈信男賞、2018年 第27回 林忠彦賞、第43回 木村伊兵衛写真賞 |
| 本郷 奏多 俳優 | 映画「GANTZ」「NANA2」 TV「未来日記」「白戸修の事件簿」ほか多数 |
| ホンマタカシ 写真家 | 写真集「M」写真展「ニュー・ドキュメンタリー」ほか多数 |
| 宮澤 正明 写真家 | 作品「赤景夢」「夢十夜」写真集「伊勢神宮 現代に生きる神話」ほか多数 |
| 宮嶋 茂樹 報道カメラマン | 単行本「不肖・宮嶋」シリーズほか多数 |
| 三好 耕三 写真家 | 写真集「In the Road」「Far East and Southwest」「Kozo Miyoshi INDEX」ほか多数 |
| 氏名 | コース | 主な作品・活動実績 |
|---|---|---|
| 青木 研次 脚本家 | 脚本 | 映画「スープ・オペラ」「いつか読書する日」TVドラマ「私立探偵 濱マイク」ほか |
| 井之脇 海 俳優 | 演技 | 映画「トウキョウソナタ」TVドラマ「ひよっこ」「義母と娘のブルース」ほか |
| 今村 圭佑 撮影監督 | 撮影・録音 | 映画「帝一の國」「新聞記者」「四月になれば彼女は」ほか |
| 大原 櫻子 俳優 | 演技 | 大原櫻子が日芸で学んだこと「いそがしくても、大学生活は当たって砕けろ!」|あのひとの学生時代。 |
| 岡本 玲 俳優 | 演技 | 映画「赤い糸」TVドラマ「純と愛」「わろてんか」ほか |
| 沖田 修一 監督 | 撮影・録音 | 映画「俺の切腹(シティボーイズのFilm noir)」新藤兼人賞金賞受賞「南極料理人」ほか |
| 金子 ありさ 脚本家 | 監督 | 映画「電車男」「陰日向に咲く」 TVドラマ「ナースのお仕事」ほか |
| 北瀬 佳範 ゲームプロデューサー | 映像 | ゲーム「ファイナルファンタジー」シリーズ、ゲーム「キングダムハーツ」シリーズほか |
| 佐藤 隆太 俳優 | 演技 | 映画「THE LAST MESSAGE 海猿」「ROOKIES–卒業–」ほか |
| 真田 広之 俳優 | 演技 | 映画「スピード・レーサー」「THE LAST SAMURAI」「ラッシュアワー3」ほか |
| 立川 譲 アニメーション監督 | 映像 | TVアニメ「モブサイコ100」シリーズ 劇場アニメ「名探偵コナン ゼロの執行人」「BLUE GIANT」ほか |
| 近森 眞史 撮影監督 | 撮影・録音 | TV「釣りバカ日誌」シリーズ 「家族はつらいよ」シリーズほか |
| 月永 雄太 撮影監督 | 撮影・録音 | 映画「泣く子はいねぇが」「ケイコ 目を澄ませて」「夜明けのすべて」ほか |
| 冨田 和彦 録音技師 | 撮影・録音 | 映画「三度目の殺人」「万引き家族」「怪物」ほか |
| 富野 由悠季 ディレクター | アニメ「機動戦士ガンダム」シリーズ アニメ「オーバーマン キングゲイナー」ほか | |
| 中沢 敏明 映画プロデューサー | 映画「座頭市 THE LAST」映画「十三人の刺客」米国アカデミー賞受賞「おくりびと」ほか | |
| 乃木坂 太郎 漫画家 | 理論・評論 | 漫画「医龍–Team Medical Dragon–」「キリンジ」ほか |
| 羽住 英一郎 監督 | 監督 | 映画「THE LAST MESSAGE 海猿」「銀色のシーズン」「おっぱいバレー」ほか |
| 伴 一彦 脚本家 | 脚本 | 映画「初雪の恋 ヴァージン・スノー」TV「デカワンコ」ほか |
| 深作 欣二 監督 | 映画「仁義なき戦い」シリーズ 「バトルロワイアル」シリーズ 他多数 | |
| 藤井 道人 映画監督 | 脚本 | 映画「青の帰り道」「デイアンドナイト」「新聞記者」ほか |
| 船越 英一郎 俳優 | 演技 | 映画「マリと子犬の物語」「涙そうそう」TV「その男、副署長」ほか |
| 山田 智和 映像作家 | 映像 | MV「Lemon(米津玄師)」「マリーゴールド(あいみょん)」映画「四月になれば彼女は」ほか |
| 吉谷 彩子 俳優 | 演技 | TVドラマ「陸王」「グランメゾン東京」ほか |
| 氏名 | コース | 主な作品・活動実績 |
|---|---|---|
| 青山 剛昌 漫画家 | 絵画 | 「名探偵コナン」「YAIBA」ほか |
| 安西 水丸 イラストレーター・ エッセイスト | 著書「おさるのケーキやさん」「大衆食堂へ行こう」「メランコリー・ララバイ」ほか 著書多数 | |
| 飯田 竜太 現代美術作家 | 彫刻 | Nerhol副代表 第12回 岡本太郎現代芸術賞入選 2013年 ART FAIR TOKYO「Bacon Prize 」受賞 |
| 大竹 志歩 彫刻家 | 彫刻 | スペイン・バルセロナのサグラダファミリア聖堂にて彫刻家・外尾悦郎氏の助手として活躍 |
| 剣持 和夫 造形作家 | 絵画 | 立体造形作家として活躍 |
| 櫻井 孝美 画家 | 絵画 | 油絵画家として活躍 安井賞受賞 |
| 鷹尾 俊一 彫刻家 | 彫刻 | 第3回高村光太郎大賞展特別優秀賞受賞 神戸具象彫刻大賞展優秀賞ほか |
| 多和 圭三 彫刻家 | 彫刻 | タカシマヤ文化基金奨励賞受賞 東京国立近代美術館作品収蔵 |
| 塚本 晋也 映画監督・俳優 | 絵画 | 映画「鉄男」「六月の蛇」ほか |
| 中村 宏 画家 | 絵画 | 東京都現代美術館にて個展 |
| 原口 典之 造形作家 | 絵画 | 立体造形作家として活躍 |
| 松原 潤 画家 | 絵画 | 洋画家として活躍 独立美術協会会員 |
| 山本 衛士 彫刻家 | 彫刻 | 第1回彫刻の森美術館大賞展大賞 第5回現代日本彫刻展大賞ほか多数 |
| 氏名 | コース | 主な作品・活動実績 |
|---|---|---|
| 幾田 りら 歌手・シンガーソングライター | 情報音楽 | ソロ活動のほか、YOASOBIのikuraとしても世界的に活躍中 |
| 上野 耕路 作曲家・編曲家 | 作曲 | 映画音楽を手がける 「ゲルニカ」メンバー(上野耕路、戸川純、太田螢一) |
| 大沢 健 声楽家 | 声楽 | 声楽家として活躍 |
| 角舘 健悟 ミュージシャン | 情報音楽 | 日本を代表するシティポップバンド”Yogee New Waves”のフロント |
| 兼子 拓真 / 熊吉郎 ベーシスト | 情報音楽 | 日清食品『完全メシ』CMでのベース演奏等を担当 |
| 菊池 俊輔 作曲家・編曲家 | 作曲 | 「暴れん坊将軍」「ドラえもん」等 テレビ・映画の音楽を多数作曲 |
| 菊池 亮太 ピアニスト・作曲家・編曲家 | ピアノ | ストリートピアノで大人気。チャンネル登録者数75万人越え |
| 徳光 正行 司会者・タレント | 情報音楽 | TV司会者「ゴールデンアワー」ほか TV番組に多数出演 |
| 中島 ノブユキ 作曲家 | 作曲 | 映画「人間失格」アニメ「たまゆら」など多数の作品の音楽を担当。2013年NHK大河ドラマ「八重の桜」の音楽を担当 |
| にゃんぞぬデシ シンガーソングライター | 情報音楽 | アニメやドラマなどのタイアップ多数、DISH//などに楽曲提供も行っている |
| 野崎 良太 作曲家・編曲家 | 作曲 | 映画・TVドラマ等の音楽を多数作曲・編曲 |
| 平野 和 オペラ歌手 | 声楽 | ウィーン・フォルクスオーパー専属歌手 |
| 深沢 敦 声楽家・タレント | 声楽 | テレビタレントなどとして活躍舞台「ヴァニティーズ」 |
| 藤田 乙比古 ホルン奏者 | 弦管打楽 | 現在、日本のスタジオレコーディングシーンにおけるトップミュージシャンの1人として演奏活動を行なっている |
| 堀川 大翼 作曲家・編曲家 | 情報音楽 | アニメを中心に有名曲を多数手がける |
| 松本 直祐樹 作曲家 | 弦・管打楽 | 第75回日本音楽コンクール作曲部門 第2位 |
| 丸田 和輝 バストロンボーン奏者 | 弦管打楽 | 国内外のオーケストラや吹奏楽、室内楽の公演やスタジオ録音など様々な分野で活躍中 |
| 水野谷 怜 作曲家・編曲家・ギタリスト | 情報音楽 | TVアニメ【推しの子】第2期やウマ娘プリティーダービーなど、アニメを中心に有名曲を多数手がける |
| 三宅 由佳莉 海上自衛隊東京音楽隊 歌手 | 声楽 | 東日本大震災を歌ったアルバム『祈り〜未来への歌声』がオリコンチャートのクラシック部門で2週連続1位を獲得 |
| 森田 公一 作曲家 | 天地真理、美空ひばり、和田アキ子、河島英五などの作曲を担当 ほか多数作曲 | |
| 山口 めろん タレント・シンガーソングライター | ピアノ | 松竹芸能メロン界のアイドル |
| 若田部 誠 作曲家・編曲家・音楽プロデューサー | 情報音楽 | ソニー・ミュージックパブリッシング所属、AKB48 をはじめアイドルの作編曲、プロデューサー |
| 氏名 | 主な作品・活動実績 |
|---|---|
| 新井 敏記 スイッチ・パブリッシング代表取締役 | 「SWITCH」発行人(スイッチ・パブリッシング) |
| 飯塚 朝美 作家 | 「クロスフェーダーの曖昧な光」第40回新潮新人賞受賞 |
| 石井 光太 ノンフィクション作家 | 「物乞う仏陀」「レンタルチャイルド」ほか 著書多数 |
| 歌広場 淳(ゴールデンボンバー) ミュージシャン | 「女々しくて」ほか |
| 大鶴 義丹 作家・俳優 | 「スプラッシュ」第14回すばる文学賞受賞ほか 著書多数 |
| 木村 友祐 作家 | 「海猫ツリーハウス」第33回すばる文学賞受賞 |
| 佐藤 弘 作家 | 「真空が流れる」第36回新潮新人賞受賞 |
| 関井 光男 文芸批評家 | 「坂口安吾(新潮日本文学アルバム)」編集 |
| 高城 剛 ハイパーメディア クリエイター | 東映アニメーション社外取締役、沖縄デジタルアーカイブ整備事業総合プロデューサーなど |
| 額賀 澪 作家 | 「屋上のウインドノーツ」第22回松本清張賞受賞、「ヒトリコ」第16回小学館文庫小説賞受賞 |
| 林 真理子 作家 | 「京都まで」第94回直木賞受賞 「不機嫌な果実」ほか 著書多数 |
| 松崎 しげる 歌手 | 「愛のメモリー」’77年日本レコード大賞歌唱賞 |
| 水口 哲也 ゲームクリエイター | 「セガラリー」「スペースチャンネル5」「Rez」 音楽ユニット「元気ロケッツ」ほか多数 |
| 群 ようこ 作家・エッセイスト | 「無印OL物語」「鞄に本だけつめこんで」ほか 著書多数 |
| 吉田 恵里香 脚本家 | TVドラマ「恋せぬふたり」第40回向田邦子賞 映画「ヒロイン失格」アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」ほか |
| よしもとばなな 作家 | 「キッチン」第6回海燕新人文学賞受賞 「TUGUMI」ほか 著書多数 |
| 氏名 | コース | 主な作品・活動実績 |
|---|---|---|
| 石田 彰 声優 | 演技 | アニメ「新世紀エヴァンゲリオン(渚カヲル役)」「銀魂(桂小太郎役)」「NARUTO-ナルト-(我愛羅役)」ほか多数 |
| 市川 團十郎 歌舞伎俳優 | 歌舞伎「上意討ち」「鳴神」「勧進帳」 TV「大河ドラマ・花の乱」ほか多数 | |
| 伊藤 蘭 俳優・タレント | 演出 | 元キャンディーズ TV「風のガーデン」「フルスイング」舞台「シダの群れ」「東京月光魔曲」ほか多数 |
| 大澄 賢也 俳優 | 洋舞 | 舞台「フォッシー」「グランドホテル」「CHICAGO」「SIDE SHOW」「COCO」ほか多数 |
| 木原 実 俳優・気象予報士 | 演技 | TV「news every.」お天気キャスター 劇団花組芝居「ザ・隅田川」ほか多数 |
| 篠井 英介 俳優 | 演技 | 映画「写楽」TV「ザ・クイズショウ」舞台「ファントム」ほか多数 |
| 高橋 英樹 俳優 | 映画「踊る大捜査線THE FINAL」TV「坂の上の雲」「謎解きはディナーのあとで」ほか多数 | |
| 田中 哲司 俳優 | 演技 | 映画「白夜行」NHK大河ドラマ「龍馬伝」CM「NTT東日本」ほか多数 |
| テツandトモ タレント | 演技 | テツ(中本哲也)、トモ(石澤智幸)のコンビ TV「NHKBS2 ななみDEどーも!」ほか多数 |
| 富永 みーな 声優 | 「サザエさん(磯野カツオ役3代目)」「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-(明神弥彦役)」「それいけ!アンパンマン(ロールパンナ役)」ほか多数 | |
| 中村 獅童 歌舞伎俳優 | 日舞 | 映画「レッドクリフPartI・Ⅱ」TV「木更津キャッツアイ」「恋人はスナイパー2」ほか舞台出演多数 |
| 爆笑問題 タレント | 演技 | 太田光、田中裕二のコンビ バラエティ番組・CM等で幅広く活躍中 |
| 升田 尚宏 アナウンサー | 演技 | 「TBSニュース」「Nスタ」(ナレーション)「ひるおび!」(JNNニュースナレーション)ほか |
| 三谷 幸喜 脚本家 | 劇作 | TV「古畑任三郎」 舞台「笑の大学」「オケピ!」 映画「THE 有頂天ホテル」「ザ・マジックアワー」ほか多数 |
| 本仮屋 ユイカ 俳優 | 演技 | 映画「RAILWAYS」「ドロップ」TV「夫婦道」「ヤマトナデシコ七変化」「ハンチョウ3」ほか |
| 山田 和也 演出家 | 演出 | 舞台「笑の大学」「ローマの休日」 ミュージカル「シラノ」「パイレート・クイーン」ほか多数 |
| 氏名 | 主な作品・活動実績 |
|---|---|
| 家田 荘子 作家 | 著書「極道の妻たち」「イエローキャブ」「四国八十八ヵ所つなぎ遍路」ほか |
| 井上 佳央里 起業家 | Radiotalk株式会社代表取締役、2022年東洋経済「すごいベンチャー100」選出 |
| おおたうに イラストレーター | 著書『チェリーコーク』『うにっき』『シネマガール★スタイル』『夢みるおしゃレシピ』『乙女の教科書』ほか |
| 岡 耕平 ディレクター | TV「芸能人が本気で考えた!ドッキリGP」「ジャンクSPORTS」ほか |
| 小野 大輔 声優 | アニメ『ジョジョの奇妙な冒険(空条承太郎)』『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち(古代進)』『おそ松さん(松野十四松)』『進撃の巨人(エルヴィン・スミス)』『この世界の片隅に(水原哲)』ほか |
| 春日 太一 時代劇・映画史研究家 | 著書『鬼の筆 戦後最大の脚本家・橋本忍の栄光と挫折(第55回大宅壮一ノンフィクション賞)』『時代劇は死なず!』『大河ドラマの黄金時代』ほか |
| 川内 有緒 作家 | 著書「バウルを探して 地球の片隅に伝わる秘密の歌(新田次郎文学賞)」「空をゆく巨人(開高健ノンフィクション賞)」「目の見えない白鳥さんとアートを見にいく(Yahoo!ニュース│本屋大賞 ノンフィクション本大賞)」ほか |
| 君塚 良一 脚本家・放送作家・映画監督 | TV「踊る大捜査線」「さよなら、小津先生」「教場」映画「誰も守ってくれない」「遺体~明日への十日間~」「グッドモーニングショー」ほか |
| 宮藤 官九郎 脚本家・俳優・映画監督 | TV「タイガー&ドラゴン」「木更津キャッツアイ」「流星の絆」「あまちゃん」「いだてん~東京オリムピック噺~」「不適切にもほどがある!」映画「GO(脚本)」「真夜中の弥次さん喜多さん(監督)」ほか |
| 倉田 大誠 アナウンサー | 「13歳、真夏の大冒険!」のフレーズが話題になった東京五輪に続き、パリ五輪でも実況を務める。TV「めざましテレビ」『めざまし8』「笑っていいとも!」「ノンストップ!」「みんなのKEIBA」「SWALLOWS BASEBALL L! VE」ほか |
| 五味 一男 演出家・プロデューサー | TV「マジカル頭脳パワー!!」「ごくせん」「エンタの神様」「全国高等学校クイズ選手権」「超問クイズ! 真実か?ウソか?」ほか |
| 小山 薫堂 放送作家・脚本家 | 映画「おくりびと(第81回米アカデミー賞外国語映画部門賞ほか多数受賞)」TV「カノッサの屈辱」「料理の鉄人」「進ぬ!電波少年」ほか、くまモンの生みの親 |
| 近藤 サト アナウンサー・ナレーター | 元フジテレビアナウンサー、TV「有吉反省会」「世界くらべてみたら」「バンキシャ!」ナレーター ほか |
| 春風亭 一之輔 落語家 | 2023年より『笑点』大喜利メンバーを務める。NHK新人演芸大賞落語部門大賞、文化庁芸術祭大衆芸能部門新人賞 |
| 白壁 里沙子 アナウンサー | TV「OH!バンデス」「ミヤギnews every.」「全日本大学女子駅伝(実況)」ほか |
| 菅 賢治 プロデューサー | TV「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」「踊る!さんま御殿!!」「行列のできる法律相談所」ほか |
| 高田 文夫 放送作家・タレント | TV「スターどっきり(秘)報告」「オレたちひょうきん族」ラジオ「ビートたけしのオールナイトニッポン」「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」ほか |
| 田辺 真南葉 アナウンサー | TV「ざわザワ高校~哲学に溺れる海の教室~」「福井テレビ News イット!」 |
| 千田 洸陽 ディレクター | TV「家、ついて行ってイイですか?」「モヤモヤさまぁ~ず2」「バカリヅカ」「東急ジルベスターコンサート 2023-2024」ほか、「テレビ東京若手映像グランプリ」主宰 |
| 中井 美穂 アナウンサー・ タレント | 元フジテレビアナウンサー、TV「旅の香り〜四季の名宿めぐり〜」「鶴瓶のスジナシ!」「世界陸上選手権」などに出演するほか、CMなどにも出演 |
| 中園 ミホ 脚本家 | TV「やまとなでしこ」「anego」「ハケンの品格」「花子とアン」「西郷どん」「ドクターX」ほか 卒業生インタビュー |
| 中田 有紀 アナウンサー | TV「Oha!4 NEWS LIVE」「サラリーマンNEO」「アシタスイッチ」ほか |
| 南雲 聖一 演出家 | TV「ハケンの品格」「花咲舞が黙ってない」「東京タラレバ娘」「過保護のカホコ」「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」ほか |
| 平山 秀幸 映画監督 | 映画「学校の怪談」「愛を乞うひと」「しゃべれども しゃべれども」「閉鎖病棟」TV「よい子と遊ぼう」「対岸の彼女」「ヒトリシズカ」ほか |
| 松本 茜 ジャズピアニスト | CD『フィニアスに恋して』「Oh, Lady Be Good」「Little Girl Blue」ほか、CM「サッポロビール『麦とホップ』音楽担当」「KIRIN『生茶』演奏」「清水建設ウェブCM 演奏」、全国各地でのLIVE活動も精力的に行う |
| 松本 明子 プロデューサー | TV「海に眠るダイヤモンド」「トリリオンゲーム」「オールドルーキー」「婚姻届けに判を捺しただけですが」「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」「恋は続くよどこまでも」ほか |
| 道上 珠妃 ダウ90000 | 演劇とコントの境界線を飛び越えた8人組・ダウ90000メンバーとして、ライブ、テレビ・WEB番組など幅広く活躍、個人としてもTV「ギークス〜警察署の変人たち〜」舞台「午前0時のラジオ局」などに出演 |
| 宮木 正悟 ディレクター・プロデューサー | TV「ガリレオ」「救命病棟24時」「Dr.コトー診療所」「失恋ショコラティエ」「366日」映画「A.I. love you アイラヴユー」ほか |
| 村山 仁志 アナウンサー・小説家 | ラジオ「あさかラ」「さわこの\婚活道場/」小説「魔法の声」「午前0時のラジオ局」「アゲイン~私と死神の300日~」ほか |
| 森本 レオ 俳優・声優 | TV「あぐり」「ショムニ」「ロングバケーション」「王様のレストラン」「機関車トーマス」「Qさま‼」ほか |
| 諸星 和義 テレビ埼玉局員 | TV「いろはに千鳥(編成担当)」「天竺鼠の川原のプロデューサー」ほか編成局編成部として放送枠管理全般、広報、イベント事業を担当。報道部記者として東日本大震災などの取材や、営業部門として自治体プロモーション事業や企業 CM も手がけていた |
| 矢野 健一 CMプロデューサー | CM「日本中央競馬会『HOT HOLIDAYS !』、『weekend memories』」「象印マホービン『象印姉妹』」MV「あなたがいるなら/Cornelius」ほか |
| 山崎 隆明 クリエイティブディレクター | CM「ホットペッパー」「水性キンチョール」「ギャッツビー」「ネオレスト」「LINEモバイル」「アイフル」企画「新しい地図」ほか |
| 若松 節朗 映画監督 | 映画「ホワイトアウト」「沈まぬ太陽」「Fukushima 50」ドラマ「振り返れば奴がいる」「パンドラ」「チキンレース」ほか |
| 氏名 | コース | 主な作品・活動実績 |
|---|---|---|
| 秋山 具義 アートディレクター | コミュニケーションデザイン | 「パルコ」「ソニー」「J-WAVE」「東京ドーム」などのアートディレクション |
| 荒井 良二 イラストレーター・絵本作家 | コミュニケーションデザイン | 絵本・雑誌などの挿絵のほか、広告・舞台美術など幅広く活躍アストリッド・リンドグレーン記念文学賞(スウェーデン)を日本人で初めて受賞 |
| 岡 広樹 アートディレクター | ソニークリエイティブワークス株式会社チーフアートディレクター Gマーク金賞、IFデザイン賞金賞、red dot award、HKDC awards、など世界のデザイン賞を受賞 | |
| 小川 晋一 建築家 | 建築デザイン | 「ザ・キューブ」「キュビストの家」「ミニマリストの家」「徳山歯科医師会館」ほか |
| 片岡 哲 プロダクトデザイナー | インダストリアルデザイン | 「バイオノートZ」「クリエ」「ネットワークウォークマン」等の担当デザイナー |
| 曽田 正人 漫画家 | インダストリアルデザイン | 「め組の大吾」「昴」「シャカリキ!」など |
| 土屋 公雄 環境彫刻家 | 建築デザイン | 「永却」「揺れ動く境界」「沈黙」 |
| 中村 至男 グラフィックデザイナー | コミュニケーションデザイン | ゲーム「IQ」制作 明和電機のヴィジュアルデザインなどを手がける |
| 西村 優子 デザイナー | 建築デザイン | 「THE ART OF FOLDING」(KEIKO Gallery/アメリカ、Boston 2007)、「FOLDED LIGHT, FOLDED SHADOW」(The Fuller Craft Museum/アメリカ、Brockton 2008)など、国内外で作品を発表する。「折形デザイン研究所」のメンバー |
| 松井 龍哉 ロボットデザイナー | コミュニケーションデザイン | ヒューマノイドロボット「PINO」デザイン開発 我、プロとして(前編)【NU CATCH-UP】 我、プロとして(後編)【NU CATCH-UP】 |
| 山根 真 日産UK・チーフデザイナー | インダストリアルデザイン | 「日産ステージア」「GT-Rコンセプト(東京モーターショー2001)」担当デザイナー |
| 横河 健 建築家 | 建築デザイン | 「グラス・ハウス(日本建築学会作品賞受賞)」「THE TERRACE」「日比谷公園前派出所」ほか |
- デザイン学科は1996年度に美術学科より独立して誕生。したがって、それ以前の卒業生は美術学科デザインコース時代の卒業となります。
公式サイトの「卒業生の活躍(Voice)」には載っていない日本大学芸術学部出身の著名な卒業生・活躍している人物
市川崑
日本映画史を代表する名監督。
日芸映画学科の象徴的存在で、演出・映像文法そのものが教材。
代表作:「ビルマの竪琴」
「犬神家の一族」
深瀬昌久
世界的評価を受ける写真家。
日芸写真学科の教育水準を国際レベルに引き上げた存在。
など
日芸文芸は、
「文学部」ではなく「編集室・脚本会議」に近い。
偏差値が評価しきれない大学
日本大学芸術学部は、
偏差値表だけを見ると“普通の私立大学”に見えるかもしれません。
しかし実際には、
- 業界での評価
- 卒業生の層の厚さ
- 教育内容の実践性
これらは、名門と呼ぶにふさわしい水準です。
日本大学芸術学部は、
偏差値表では“普通の私立大学”に見える。
しかし、偏差値が測っているのは入学時の学力の平均値にすぎない。
日芸が評価しているのは、
- 継続できるか
- 作り続けられるか
- 否定されても立ち上がれるか
- 他者と衝突しながら完成させられるか
という、数値化不能な資質だ。
そのため、入口は広いが、出口は厳しい。
これこそが名門の条件である。
業界では、
「日芸出身」という肩書きは、今も静かに効く。
「好き」を本気で学びたい人へ
はっきりいって就職率は低い
https://www.nihon-u.ac.jp/assets/20240927092519.pdf
| 学部名 | 学科名 | 令和5年度(%) | 令和4年度(%) | 令和3年度(%) |
|---|---|---|---|---|
| 芸術学部 | 写真学科 | 81.7 | 70.9 | 73.9 |
| 芸術学部 | 映画学科 | 76.3 | 75.9 | 60.4 |
| 芸術学部 | 美術学科 | 54.1 | 69.4 | 42.8 |
| 芸術学部 | 音楽学科 | 75.3 | 71.0 | 63.5 |
| 芸術学部 | 文芸学科 | 64.4 | 65.3 | 70.5 |
| 芸術学部 | 演劇学科 | 76.3 | 70.1 | 60.0 |
| 芸術学部 | 放送学科 | 89.7 | 89.3 | 78.4 |
| 芸術学部 | デザイン学科 | 65.9 | 66.6 | 63.1 |
本表における就職率は<(就職者+進学者のうち就職している者)/(卒業者-大学院研究科等進学者-外国の学校等入学者+進学
者のうち就職している者)>です。
学部HPや広報誌等においては就職率を<就職者/就職を希望する者>としている場合があり,その場合,本表記載の値と異なる場合
があります。
芸術学部のイメージ比較
国公立芸大(例:東京藝術大学)
- 芸術そのものを極める場所
- 社会に出るかどうかは本人次第
- 「芸術の神殿」のような存在
→天才向け。覚悟がないと折れる。
私立美大(例:多摩美術大学/武蔵野美術大学)
- 表現の自由度が高い
- 作家性・世界観を評価
- 個人制作が中心
→ 才能と自己管理能力が問われる。
日本大学芸術学部(日本大学芸術学部)
- 芸術を社会で使うことを前提
- 分業・締切・講評が日常
- 「好き」だけでは生き残れない
→ 芸術×職業教育という稀有な立ち位置。
まとめ
日芸は、
- 芸術を仕事にしたい人
- 表現を武器に社会と関わりたい人
- 型にはまらない進路を選びたい人
にとって、これ以上ない環境です。
もしあなたが
「偏差値ではなく、中身で大学を選びたい」
そう考えているなら、日本大学芸術学部は間違いなく隠れた名門大学の一つです。






