先日、
京都で幼児教育の勉強会に参加していた光庵(こうあん)です。
そこでとある先生がおっしゃっていた
「筆算は精度の低い『電卓』だ」
との言葉におもわず吹いてしまいました。
私は「筆算を使うなっ」とまでは言わないのですが、なるべく暗算に挑戦して欲しいと思うのです。
理由は、、、、
100+100
を筆算で計算している小学生
をみかけるためです。
真面目過ぎるから筆算で丁寧に行うのか、
本当に暗算が出来ないから筆算を使用するのか
原因は不明です。
100+100を筆算で行うことの問題は、
暗算できる出来ないの判断を入れることなく機械的に筆算を使用していることです。
暗算が暗記なのかどうなのかは、見た目では判断が付きにくいので難しいところですが、理想をいえば、暗算の工夫をして欲しいんですよね。
326+275
300と200で100が5個
20と70で90(10が9個)
6と5で、10が1個と1が1個
100が1個ふえて100が6個
だから
601!
文章にしてみると少しややこしいですが10進法を理解しているならば、↑の頭の中身で計算して欲しいのです。
確かに、
数を分解するというのは難しいことですから、一朝一夕で身につくものではありません。
中学生を指導していて3桁の自然数を文字であらわすことが苦手な原因は、こういうところにあるのだと思います。
数字を記号として電卓のように筆算する。
そうすると「数」を理解しないままただの計算マシーンになる。
計算マシーンになれただけでも良いと言えば良いんですけどね。
計算マシーンになれたならば、後追いで理解を促進すればちゃんと伸びますから。
しんどいのは、計算マシーンにもなりきれない筆算。
算数は奥深い。
中学生や高校生を見ていて、
筆算を多用する子は、
計算力が乏しいというよりは
「数」の感覚が乏しいと思うのです。
だから、
整数や文章題が苦手なことが多い気がいたします。
計算が出来ているようにみえて、計算が出来ていないのです。
簡単そうなことで深堀していく。
それが大事なんだなとあらためて思った京都勉強会でした。