定期テスト終わりに中学生に問いかけていること、中1達に向けて徹底して話していることをご紹介致します。今回お話しすることは平均点前後で伸び悩んでいる中学生、定期テスト80点前後で伸び悩んでいる中学生は良く聞いておいて欲しい。
↑こちらの記事で「ここまで出来て始めて『技術的に自分で勉強する』ことが可能です。」といったことを書いた。今回は、「精神的な部分」に少しスポットを当てていこうと思います。
数学 演習問題・宿題の目的
・自分1人で「出来ないところ」を見つける
・自分が「忘れてしまったところ」をみつける。
多くの中学生が本能的に勘違いしてしまっていることは「正解しなければならない/正解しておきたい」と思っています。
確かに、気持ちは分かります。勉強が辛いと思われる理由の1つは、やればやるほどの「自分の無能さ」と向き合う必要が出て来ます。やればやるほどに、出来ないことを直視してしまうのです。この苦しさに上位10%に入るような子達と上位50%に甘んじている子達とに差はありません。大学受験偏差値60を超える高校生達の「勉強ってやればやるほど時間が足りないと実感しますよね」との一言がまさにそれを表しています。
成績を上げられるかどうかはそこにかかっています。
自分の力だけで解いてみる
問題演習をするときは、だれの力も借りてはいけません。ただ自分のみで問題と向き合うのです。答えも見ないし、ヒントも見ないし、だれかに教えて貰うこともしてはいけません。
そうは言っても「自分1人の力だけで」解ける問題はそんなに多くありません。前提として、自分1人だけで解ける問題ばかりしても「成長」には繋がらないからです。その子にとってレベルが合っている問題集とは「自力で解いて6割~7割正解」出来る問題集だろうと思います。
故に、上位10%以内の中学生も上位50%以内の中学生も同じことです。
自分1人で解けたかどうか?
ここに真摯に向き合う必要があります。
解けない場合は、解説を見ても人に聞いても、参考書をいてヒントを見ても良いのですがそれは○ではありません。少なくとももう1度解き直す必要がある問題なので勇気を持って「×」「△」「もう一度マーク」を書けるかどうかが、「精神的に問題と向き合う」意味のひとつです。
答え合わせをする。
間違っていた、分からなかった。
どんなうっかりミスでもしっかり×をいれます。そして何を間違っていたのかをしっかり書きます。
そのためには、途中式が必要なのです。計算問題を間違えたのなら間違えた理由や原因は「計算ミス」以外にありません。その一歩先に進む必要があります。
解説を読んで「どこが・なぜ」出来なかったのかを確認する。「どこを見たらそんな考え方が出来るのだ?」
ここも口を酸っぱくして言う技術的に自分で勉強出来るかどうかを左右する大事なポイントです。
「勉強のやり方がわかりません」といったことを言う生徒の大半がこのポイントを自分1人では出来ません。「公式はおぼえるだけ」なのかもしれませんが、では「どのタイミングで」この公式が使えると分かるのか?「どのキーワードで」公式を使うと分かるのかまで考えて欲しいのです。
中学のときはそこそこ勉強ができたが、高校になり勉強が出来なくなる場合は、勉強時間以外の理由ではこの発想が多いように思います。学校や塾の先生に言われるがままに問題集・チャート式・フォーカスゴールドを繰返して演習するが、テストになると何の公式を使って良いのかが分からなくなるパターンです。
問題演習では○ばかりです。でも、点数には繋がりません。
できればもう一度、自分の力で解いてみる(翌日以降~3日以内だと素敵)
さて、
勉強にとって最大の敵である「解き直す」という行為。
頭ではみんな分かっています。
しかし、
上位から最上位を分ける大きな理由はここにあります。
精神的に「自分で勉強出来る素養」が意味するのはここなのかもしれません。先生や私の指示や命令によってそれを行うのであればそれは自学という状態ではありません。
効率の良い勉強方法などない
ちまたには効率の良い勉強方法があふれています。
長年中学生や高校生を見ていますが、やはり効率的な勉強方法などありません。あるとするならば、それは「無駄な知識」をたくさん持っている中学生や高校生を意味すると思っています。
絶対に答えを写さないこと,自力でとけていないのに○をつけないこと!
絶対に答えを写さないこと、自力でとけていないのに○をつけること。そんなやり方ならやらない方がマシ。
これは嘘偽りのない本音です。
しかし、
多くの中学生は「技術的」「精神的」にも「自分で勉強する素養」を持ち合わせておりません。
故に、弊塾では徹底的にそのことを中学生に伝えて行きます。
怒られることがあるとするならば、おもに➀絶対に答えを写さないこと、➁自力で解けていないのに○をつけない、この2点を遵守出来なかった場合でしょう。そこをクリアした生徒達は「どこをどう見たらその公式や解法が思い浮かぶのか」といった発想を徹底的に突っ込まれます。
Willbe使用上の注意点
入塾したての頃は上記内容を徹底的に突っ込まれます。「○」がついていれば突っ込まれます。
「○」しかなく「綺麗な」ノートを書く中学生の成績は上がりません。
こちら↑↓のノートを書くAくんも最初は合っていれば途中式が合っていないのに「○」になっているし、間違えれば何となく解説を赤で書くだけでした。
そんな彼の成績は、上位60%前後でしたが半年が経過し何となくノートに変化が現れ上位30%程度に食い込めるようになりました。
こちら↓のノートを見る限りまだまだ、不器用ですし、ピントがずれまくっていますし、自分1人で勉強することは出来ませんが、個人的には上位30%どころか上位10%前後を目指せる素養は出来つつあるのかなと思っています。
そういう意味では、「自分1人で勉強が出来そう」になるまでは同じことを徹底的に言われるので少し辛いかもしれませんね。
だって、、、
勉強ぐらい自分1人でできるわい!!
とみんな思いますよね笑
A君も私と「なんで?」「え?これ結局どこ間違えたん?」「計算ミスです」「どこの?」なんてやりとりを不満そうに不貞腐れた顔してやっていますからね。
今でも続いています。
でも、
フリーズするのではなく、「ぇ〜〜〜〜〜じゃこういうことですか?」なんて言葉を言えるようになってきました。
自分で勉強するって意外と難しい。
言葉にすると「なんだそれぐらいのことやん?」と思うことばかり。
でも、
それが一番難しいんやで。
それでは今日はこの辺で!