ブログを読んでいただいてありがとうございます。兵庫県赤穂市の進学個別指導塾Willbeの光庵(こうあん)です。
今日は模試や定期テストで相談を受けることが多い計算ミスについて話していきます。よければ参考にしてくださいませ。
個人的には各テストで計算ミスは1個~2個あっても人間らしくて良いと思っています。毎回毎回ノーミス完璧超人を目指すには、そもそも各テストに対して圧倒的に突き抜けた実力を持っている必要があります。計算ミスも(ダメですけどw)人間らしくて良いのです。
「たった1つの計算ミスが人生を大きく変える」という言い方も間違いのないことですが、シンドすぎますね。
計算ミスと言っても直し方や考え方は人それぞれです。「注意しなさい」では治らないため、行動をどう変えていくのかが重要です。
計算ミスをなくす方法 初級編
大前提 演習不足です。ミスって言えるのか?
残念ながら計算ミスと言われていることの大半は、演習不足です。
普段ならやらない間違いをしたならば「ミス」といって良いでしょう。ミスが10個もあれば実力不足です。ミスでもなんでもありません。
そういう場合は、演習量を増やすことをまずはお考え下さいませ。
九九レベルで計算できないのに「ミス」と言い張るのは良くない傾向です。
例えば、定期テスト前に学校のワークに取り組んでみて計算に関してミスが10%あるならば、確率的には10回計算したら1回計算間違いを起こすので、ミスではないのです。
ここが重要です。
計算対策で考えたい2つのこと
対策は、
①演習量を増やす
②演習の質を上げる。
の2通り考えられます。
特に②を意識できていない場合が多くあります。
Willbeでは②を意識するために「授業初めの例のヤツ」(タイムタック全問正解を最速タイムで目指せ!)に取り組んでもらっています。
計算方法の分かった計算問題をダラダラ取り組んでも計算には強くならないです。
最低限、計算を間違えたときに自分がどの計算を間違えたのか細かく言えることが必要です。勉強慣れしていない中学生や小学生に「この計算問題はどこをまちがえたの?」と聞くと、「計算ミスです」と答えます。
「いやいや、計算問題なんだから計算間違い以外に間違える理由はないだろっ」と突っ込んでしまいます。
理想をいうと1パターンではなく、解答解説を見ながら、もっと楽に計算できる方法(おもに順番)がないか考えて見れば良いでしょう。
三角形の面積ならば、
6×12÷2
左から順番にやってもいいですが、ルールが定着している子ならば「6×6」でいいですよね♪(この場合のルールの定着は「分数のわり算は逆数にしてかけ算」が定着していることですね。)大きな桁になれば誰だって嫌なのは同じです。ならば、大きな数字にならないように計算の工夫も致しましょう。
それが出来れば大きな数になっても実は大丈夫なのです。
(ルールが定着していない子にいうとパニックになるので、伝えどころが難しいです。)
というわけで、
基本的には、計算ミスの理由の大半は「演習不足である」ことを忘れないでください。
【中級編】テストで見直し出来ますか??
計算ミスを防ぐ方法として「見直しをする」なんてことがよく言われますが、実はこれも現実的ではありません。
定期テストや模試において全ての問題を解き終えた後、いったい何分残っているというのでしょうか?
見直しができるのは、「河野玄斗」さんレベルの人だけでしょう。我々凡人は、テストを解き終わってから見直すなど不可能なのです。
我々凡人がテスト中に数学や理科の見直しを行った時に何がおこるか??全ての計算が不安になります。
計算ミスの大半は正負の計算です。
一度あれ??って思った時に人間は平常心ではいられなくなります。
平常心ではない、いわばパニック状態で見直したとき、同じ計算でも1回目と2回目と3回目でまったく違う答えを出してしまうのが人間です。
我々凡人としては、テスト時間を余らせて、心の余裕をもって見直すなど不可能に近いのです。
とはいえ、
見直しはやったほうが良いのです。
1問ごとに??
違います。
1行ごとに!です。
そのために「途中式」を書いておく必要があります。式を1行書くごとにミスがないかを確認します。見直すタイミングは、実はそこしかありません。
ならば普段から1行ごとに見直す習慣を身に着けておくべきなのです。
テスト中にいつもと違う雰囲気で解いた時にミスが起こります。
テストだけ見直しながら解いていると、それこそ、平常心を失い、徐々にパニックへと陥るのです。
その他 ありそうな対策
有名計算は結果的に覚えておく
よく
・11の2乗から20の2乗までは覚えておきなさい。
・25の倍数
・10の倍数
など何回も出会う計算結果については覚えておいた方が良いと言われます。
中学生や高校生ならありだと思いますが、小学生にはお勧めしませんw
計算ミスのパターンを自分で把握しておく。
これもよく言われます。
でも中学生に対して思うことは、、、計算ミスの8割は「正負の計算」か「分配法則」です。
だから、正負の計算舐めるなよ!としか思いませんw
とくに「-(+2)」「-(-2)」のパターンです。
まとめ
興味本位でChatGPTに聞いてみた。
改めて言います。
計算ミスを主張する多くの場合は、演習不足です。
個人的にもう少しChatGPTと仲良くなりたいと思っているので、ChatGPTくんに「計算ミスをなくす方法」を教えてくださいと聞いてみました。
私はChatGPTクンに盛大に嘘をつかれた経験があるため半信半疑です。私がChatGPTに嘘をつかれた話はコチラです。よろしければお付き合いください。
大人やある程度勉強慣れした子からすれば「そりゃそ~ですよね」といった内容です。そりゃそ~です。これを具体的にやるのが難しいという話です。
テストではなく練習段階で以下のようなことを意識したいですね。
計算ミスをなくすための方法には、いくつかのポイントがあります。以下にいくつかの効果的な方法を紹介します。1. 丁寧に問題を読む
- 問題文をしっかり読む:問題を誤解していると、どんなに計算が正確でも間違った答えになります。重要なキーワードや数値を見逃さないよう、問題文を注意深く確認しましょう。
- 複数回読む:一度目は全体の概要を把握し、二度目以降は具体的な数字や条件に注目して読みます。
2. ステップごとに分解する
- 段階的に計算を行う:複雑な計算を一度にしようとせず、ステップごとに分けて計算します。これにより、ミスが発生した場合にどのステップで間違えたのかを特定しやすくなります。
- 手順を確認する:計算を進める際に、各ステップで合っているかどうかを確認しながら進めます。
3. 計算結果を見直す
- 別の方法で確認する:同じ問題を別の方法で解いてみると、結果が一致するかどうかで計算ミスをチェックできます。
- 逆算する:計算結果を使って逆算し、元の数値や条件に合っているかを確認します。
4. 計算ツールを使用する
- 電卓やソフトウェアを使用:複雑な計算の場合、電卓や表計算ソフトを使って計算結果を二重チェックするのも効果的です。
- チェックリストを作成する:複数のステップがある場合は、各ステップをリスト化して、完了したステップにチェックを入れることで見落としを防ぎます。
5. メモやノートを使う
- 途中の計算を紙に書く:頭の中だけで計算を行うとミスが増えることがあります。途中の計算過程をしっかりと書き出すことで、確認がしやすくなります。
- メモを整理する:計算用紙を使う際は、清書しすぎず、必要な情報をまとめておくと見直しがスムーズになります。
6. 心の余裕を持つ
- リラックスする:焦るとミスが増えやすくなります。計算に集中するためにも、リラックスした状態で臨みましょう。
- 休憩を取る:長時間集中しすぎると注意力が散漫になりやすいので、適度に休憩を挟むことも大切です。
7. 訓練と反復
- 計算の練習を重ねる:計算の練習を繰り返すことで、計算の速度と正確性が向上します。
- パターンを覚える:よく使う計算パターンや数値を覚えると、効率的に正確な計算ができるようになります。
これらの方法を組み合わせることで、計算ミスを減らし、正確な計算ができるようになります。何か特定の場面での計算ミスを防ぎたい場合、より具体的なアドバイスも提供できますので、ぜひ教えてください。
蛇足①
ChatGPTくんが主張する「4」は除外するとして、ここに定期テストに特化した勉強ばかりすることの危険性があります。例えば、赤穂市の中学生の課題テスト(夏休みあけのテスト)は、夏休みの宿題で課されたワークからそのまま出ることが多いですよね。
その意味では「簡単」なことが多く、平均点も実力テストや定期テストより高くなりがちです。
そこで「ワークを5周する10周する」という勉強方法は、根本的に頭を良くしているわけではありません。何度も同じ問題を解いているとChatGPTが教えてくれているような演習はしないのが人間です。
5周も10周もするせいで「問題を読まなくても答える」習慣をつけるだけってことになってしまいます。
社会や理科で「あ~~~良く読んでいれば~~」といったミスが出るのも比較的簡単な問題のことが多いですね。速押しクイズじゃないんだから!!
定期テストや夏休み明けの課題テストで90点を超えだしたら「5周~10周する」という勉強方法はあらためねばなりません。
高校生の落とし穴
私は、「中学の基礎がある程度出来ている状態」を具体的に「模試の偏差値60を超えていたい」と説明しています。
理由は、「落とし穴①」でお話ししたような「定期テストに特化したような勉強」が危険であるということもあるのですが、
基本的に中学模試の偏差値60を超えないのは、計算力が低いというのが原因です。
これのどこが落とし穴なのか??
計算力を上げる必要があるにも関わらず、計算力をあげることすら不可能な勉強を続けている高校生が多い印象があるからです。
つまり、かなり大雑把な言い方で語弊を生むことを恐れずいうと、
高校受験用模試で偏差値60を超えてもいないのにかかわらず「青チャート」「フォーカスゴールド」といった問題集や学校配布の問題集を取り組んでも身にならないと思うのです。
計算力が低すぎて解説すら読めないというのが実情です。
だから、
教科書問題で計算力を鍛える!!
ことが重要だと思います。
青チャートが悪いのではありません。
以上、計算ミスの話でした。