大学の価値は偏差値だけでは決まりません。興味がある分野を徹底的に学べる“知られざる名門学部”を紹介します。偏差値より情熱で大学を選ぶ時代へ。自分の興味を追求できる大学の魅力。マニアックだけど実は最前線の大学を紹介します
兵庫県立大学理学部【上郡町】
河合塾偏差値52~55

兵庫県立大学理学部は、天文学を学びたい学生にとって、全国でも屈指の学習環境を備えた“隠れた名門”です。キャンパスは兵庫の山奥(陸の孤島?赤穂から車で30分ちょい)ですが、すぐ近くには同大学が運営する 「兵庫県立大学 西はりま天文台」 があります。
同天文台には、日本最大級の反射望遠鏡である 「なゆた望遠鏡」 が設置されており、研究者・学生が日々観測を行っています。
・宇宙はどう生まれ、どれほどの時を経て現在の姿になったのか。
・恒星や惑星はどのように誕生し、どのような最期を迎えるのか。
・恒星の一生にはどのようなドラマがあるのか。
・そして、“第二の地球”は存在するのか。
こうした根源的な問いに挑むことが、天文学の大きな使命です。兵庫県立大学理学部では、これらの問いに答えるべく、なゆた望遠鏡を用いた観測と最先端の研究を毎晩積み重ねています。
「宇宙を本気で学びたい」
その思いに応える環境が、兵庫県立大学にはあります。
世界の最先端が兵庫の山奥にある
兵庫県立大学理学部の大きな魅力のひとつが、世界最高クラスの研究施設「SPring-8(スプリング・エイト)」がすぐ近くにあることです。
SPring-8は、電子を光のスピードに近い速さまで動かして、とても強力な光(放射光)をつくり出す“巨大な研究装置”です。
この光を使うと、ふだんは見えない「原子や分子の世界」をくわしく調べることができます。
兵庫県立大学の先生や学生は、このSPring-8と連携して、次のような最先端の研究に取り組んでいます。
- 新しい金属や材料の研究
(スマホや電池に役立つ) - 薬/タンパク質の構造を調べる生命科学
- 環境問題や地球の内部を探る研究
- 宇宙で生まれた鉱物や物質の分析
理学部の学生は授業や実習、卒業研究、大学院での研究を通して、実際にSPring-8の実験に関わるチャンスがあります。
「世界レベルの研究施設を使ってみたい」
「本物の科学にふれてみたい」
そんな高校生にとって、兵庫県立大学理学部はとても恵まれた環境です。





