岡山大学 物理の傾向と対策
岡山大学の物理は、標準的な難易度ながら「文字式の処理能力」と「化学との時間配分」が合否を分ける、非常に戦略性が問われる試験です。
1. 岡山大学 物理の出題傾向と特徴
岡山大学の物理は、大問3題構成(試験時間:理科2科目で120分)が定着しています。
- 全問記述式・誘導形式: 小問(1)から順に解いていくことで、複雑な現象を紐解く誘導形式です。
- 圧倒的な「文字式」中心: 数値を代入する問題は少なく、最後まで文字のまま計算させる問題が大半です。計算ミスが連鎖しやすいため、高い集中力が求められます。
- 頻出分野: 「力学」「電磁気」は必出。残り1題が「熱力学」または「波動」から出題されるのが基本パターンですが、近年は原子分野も無視できません。
2. 学部別・目標ボーダーライン
- 医学部医学科: 9割(満点)狙い。物理を45〜50分で完答し、余った時間を化学に回す「逃げ切り」戦略が定石。
- 薬学・歯学部: 8割。得意分野で完答し、苦手分野でも(3)までは死守。
- 工学・理学部: 6.5〜7割。典型問題を確実に得点し、計算量の多い最終設問を深追いしない「見極め」が重要。
3.基本的な対策 あくまで教科書と資料集
| 基礎 | 漆原晃の 物理基礎・物理が面白いほどわかるシリーズ | 教科書だと少し読みにくい高校生におススメ |
| 基礎 | 宇宙一わかりやすい高校物理 | 個人的には「宇宙一」を勧めます。 |
| 標準 | 重要問題集 | 1~2年の計画で物理を学んできた人は重要問題集に取り組むべきだと思います。ただ、物理が得意だと言い切れない人は、「宇宙一」と「リードα 物理基礎・物理」に取り組むべきです。の問題集となっています。確かに計算を文字で行う頻度は少ないかもしれません。ただ、扱われている問題の分量が多いため、大学入試で出題される様々なパターンの物理の問題に対応できる力が身につきます。 |
| 標準 | 過去問 |
岡山大学は過去に実験データを扱った問題を出題しています。
- Willbeのアドバイス: 教科書の端にある「コラム」や「発展」、そして「課題研究」のページを軽視しないでください。共通テストも岡大の作問者は「公式の暗記」ではなく「物理現象を正しく観察し、立式できるか」を試してきます。
- 『良問の風』や『重要問題集』を使用しても構いませんが、教科書と重要問題集をお勧めいたします。「一行も計算を飛ばさず、最後の答えが綺麗な文字式になるまで書き切る」練習を徹底してください。この「書き切る力」こそが、本番での自信に繋がります。
個人的には、「良問の風」「物理のエッセンス」は読み物としては面白いですし、解いていて楽しいですが、本当に物理が得意な人でないとお勧めできません。もし物理に自信がない場合は、「宇宙一」「資料集」「リードα」に拘ってください。
岡山大学物理を攻略する重要な視点
なぜ教科書を強調するのか?
何を隠そう「ド」がつくほどの文系脳である私には書けなかったので今まで書いてきておりませんでしたが、
本日は、弊塾にて物理を指導する百瀬が「物理を苦手な人が克服するために意識してほしいこと」をテーマに、「物理を苦手としている人に毎回伝えていること」を話してまいります。
初回の今日は「物理を学ぶ姿勢」「定義」についてです。
赤穂市の「物理に苦手意識をもっている高校生」はぜひ一読くださいませ。少しでも赤穂の皆様のお役に立てれば幸いです。
↓こちらの話の続きです↓
物理を苦手な人がよくやる勉強法
物理が苦手な人に話を聞くと、「問題集を解いているけど、理解できない」という話をよく耳にします。
文字ばかりで何をしているのかを分からない!という感覚なのだと思いますが、話をよくよく聞いてみると、
「公式を見ながら問題を解いてやっている」
「公式がしっかりと頭に入っていない」
という状態で解いている事が多いです。
当たり前ですが、公式を理解していない&覚えていないのに問題を解こうとすると、公式をとりあえず覚えて当てはめてみるみたいなやり方になってしまいます。そのやり方でやっているとどこかのタイミングで「解説を読んでも理解できない!」「何しているのか分からん!」となります。
じゃあ、公式を覚えればできるのか、というとそうではないのです。
もちろん、公式を覚えていなくては解けなくて当たり前なのですが、単に覚えただけでは解けないのが物理の難しいところです。物理を苦手な人が克服するために意識してほしいこと① – 理系のための大学受験塾SoRa (rikei-sora.com)
今回は公式を覚える&理解するにあたって、まず何よりもやってほしいことをお話しします。
公式に出てくる文字の定義が大事!
等速直線運動 x=vt

物理の苦手を克服する一歩目として、公式に出てくる文字の定義を図や言葉で正確に理解してください。「なんだ、そんな簡単なことか…」と思った人もいるかもしれませんが、これが結構難しいのです。
公式に出てくる文字と言えば、重力加速度gなどです。もちろん、簡単なのもありますが、簡単だと思っていたものが、実は正しく理解できていなかったなんてパターンもあるのです。
たとえば、中学校の理科で習う“等速直線運動 x=vt“という式があります。
tが時間だとして、xとvの文は何を表すでしょうか?中学の理科だからと言って甘くみずに、答えを見る前にちょっと考えてみましょう…
「xが距離、vが速さ」と答えた方
残念!!
正解は、
「xが変位、vが速度」です。
不正解だった人はどういうこと??ってなったかもしれませんね。
「変位?どのくらい動いたかってことなら、距離じゃないの?」
「速度と速さって同じじゃん!」
みたいに。
でも、違うのです。
ここで、一応、解説をしておきます。
距離は、「物体が実際に進んだ道のりの長さ」
変位は、「初期位置を原点とした数直線上のどの位置に移動したのか」物理を苦手な人が克服するために意識してほしいこと① – 理系のための大学受験塾SoRa (rikei-sora.com)
となります。
図を描く大切さ

原点Oに人がいてO→A→Bと移動したとき、この人の移動距離は7mとなります。しかし、変位はと聞かれたら、原点Oから-2のところに移動したので、変位は-2mとなります。
つまり、変位は原点から+-どちらの方向にどのくらい移動したのかを表します(これをベクトルといいます)
対して、距離は単純な移動した道のりを表します。
このように言葉や図で正確に理解することが大事です。
次に、速さと速度について。
速さは、「1秒あたりに進む移動距離」
速度は、「1秒あたりの変位」になります。これも図を使って説明すると、
物理を苦手な人が克服するために意識してほしいこと① – 理系のための大学受験塾SoRa (rikei-sora.com)

AもBもどちらも進んでいる距離は6mなので、速さは6m/sですが、
物理を苦手な人が克服するために意識してほしいこと① – 理系のための大学受験塾SoRa (rikei-sora.com)
速度は、Aが 6m/s、Bが -6m/sとなります。
物理は国語?
この簡単な公式を一つとっても正しく解釈をするのが如何に難しいのかがお分かり頂けたでしょうか。もしかしたら、「国語みたいだな~」と感じた人もいるかもしれませんが、そうなんです!
実は物理は言葉の意味や問題文を正確に捉える国語力がないとできない科目なのです。
ですから、物理=計算だと思って、数学のように公式を覚えて当てはめていこうとしている人は皆、撃沈していきます。
なぜなら、公式の中に出てくる言葉や文字の定義をスルーしてしまっているからです。そこに厳格になることが出来る人は、物理に強くなれます。
もちろん、これだけで物理を解けるようになるわけではありませんが、この姿勢がないと物理はいつまで経ってもできるようにはならないのです。物理は難しい科目かもしれませんが、こういったところから丁寧にやっていけば必ずできるようになる科目なので、諦めずに頑張っていきましょう!!
岡山大学物理のQ&A
- Q微積物理は必要ですか?
- A
公式の導出過程を理解する程度で十分。本番は文字式を正確に処理する力が優先。
- Q原子分野は出ますか?
- A
以前は少なかったが、近年は新課程の影響もあり無視できない。典型問題(光電効果・コンプトン散乱等)は必修。







