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毎年、どういう作品が高校入試に出題されているかをチェックして、WIllbe図書館に追加図書として購入しています。
文部科学省が「どういうことを中学生に考えて欲しいと思ってるか?」みたいなことが分かるんじゃないかと思ってます。
時間を見つけては、出題が多かった作品を解いて解説を書いていこうかと思い続けてみます。
前回は東京都「雪の名前」
今回は、2022年岐阜県国語「雪の名前」
岐阜県「雪の名前」2022
東京都より抜粋文章が短かったですが、抜粋している場所は同じでした。
ちなみに、2022大分県/熊本県の公立高校入試国語「雪の名前」でも同じ文章が出題されております。
大問2 雪の名前
問1 「ウ」が正解 選択問題
文法の問題。
すぐに起きたのに。
「すぐ」は副詞。
ア)「静かな」は形容動詞
形容動詞まで判別できなくても「環境」を修飾しているので違うと判断したい。
イ)「まで」は助詞。
「イ」を選んだ人が多いのかもしれない。間違えるとしたら用言を修飾していそうな「まで」だと思われる。
しかし、
助詞
ウ)「そっと」は副詞。
よってウが正解。
エ)「早い」は形容詞
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兵庫県でも文法はあまり出題されないため、多くの受験生が勉強しません。それ故に、定期テストや習熟度テストでバッチリ定着させていきたいところ。
あまりにもあやふやだと高校古文が辛くなりますね。
高校で勉強する量を減らすという意味でもしっかり中1〜中2で押さえておきたい。
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問2 「イ」が正解 雪乃の気持ち 選択問題
ア)
すぐにア)は違うと思って正解から消して欲しい。「雪乃が茂三との約束を守れた」なんてことはどこにも書かれていない。
「心臓が硬くなる思い」から「満足した」というのもおかしい。
確かに、雪乃と茂三は約束しておりますが、ア)を選んだ人は、読み直して「約束の内容」を確かめてください。
イ)正解
「どうして起こしてくれなかったの」から「苛立ち」も読み取れる。
「心臓が硬くなる思いがした」を「後悔している」と読み取ってもおかしくはない。
ウ)
「寂しさを感じた」は、起こしてくれなかったことに対して「地団駄を踏んだ」との記述から消したい。
「寂しさを感じた」を消せなかった人は、「地団駄を踏む」を読み落としたか、言葉の意味を知らないのかもしれない。
「期待の高さ」も読み取れない。
「自分で起きるといったのに、起きてこない雪乃が悪い」といった茂三の発言によって消したい。
エ)
「怒りを感じた」は良さそうです。
「茂三に誤解されていた」「残念」から違うと判断したい。
問3 「エ」が正解 雪乃の気持ち 選択問題
ア)
祖母に「走ったらこけるから、気をつけてゆっくり行きなさい」と言われているので「ゆっくり行こうとした」はOK。
「体を動かして温まろう」がダメ。
「気温が低くて息を吸うとお腹の中まで冷たくなる」に騙されては行けない。だから「温まろう」という気持ちの現れは読み取れない。
イ)
「ゆっくり行こうとした」はOK
「ご飯が食べられないと焦った」がだめ。
おばあちゃんにおにぎりを渡されて「朝ごはん抜きは働けない」と言われているから、良さそうな気もするが、、、、
ウ)
「あたりはもう充分明るい」と書かれてあるので「薄暗い中を1人であることに不安を感じた」がダメ。
「納屋の明かりが灯っている」から「ウ」を消せなかった人は、傍線部の近くに答えがあるという謎のルールをいますぐに消去するべきです。
エ)正解
「どこかでトラックのエンジン音が聞こえる」→「農家の朝は始まっている」→「(茂三を手伝うことが目的なのだから)のんびりはしていられない」
問4 記述問題「茂三が自分に対して」「声を」「から」を使う
(立ち尽くしたままためらているのは、)
「茂三が自分に対して、」
怒ってはいないだろうかと思い、
謝ろうにもどのように「声を」かければ良いかわからなかった、
「から」
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というようなことが書けていれば良いだろう。
傍線部(4)の直前の内容を、そのまま要約すればよい。
問5 書き抜き問題
A「いつもよりかは早く起きた」
B「半分は達成できた」
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本文と論理が逆になっているため、やや戸惑った人もいるかもしれないが、字数を数えれば判断はできるだろう。
傍線部(5)以降の内容を要約すれば正解できる。
感想
まだ入試で抜粋されたところしか抜粋していないため、確定的なことは言えないが、比較的表現も難解なものはなく、おそらく読みやすい小説なのだろうと思います。設定も複雑なものはなさそうです。
問題も比較的ストレートな言い換えであることが多く、抽象度も高くない。
本文が短いため、時系列や状況把握で四苦八苦することもないだろう。
岐阜県公立高校入試2022国語の小説問題で点数を取れないならば、おそらくかなりの語彙力不足と考えられる。
岐阜高校、姫路西、姫路東を目指す中学生は、手を止めずにサラッと時間が余った状態で満点を取ってほしい問題。
難易度で言えば、(大問だけを比較した場合)東京都の方が難しいのかもしれない。
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次回は、本を変えて数年連続で複数都道府県で出題されている「河野哲也」さんの著書で日本を縦断してみようと思います。
そういえば、河野哲也さんの著作は「2020年度センター試験」やいつだったかの東大入試にも出題されていましたね。
2020年のセンター試験と合わせてやってみようかな。