国語の読解力は「音読の質」で決まる|Willbe式・教科書音読の手順




国語が苦手な子の多くは、頭が悪いのではありません。

「ただ字を追っているだけ」で、読み方の手順を知らないだけです。

Willbeでは、教科書の音読を読解の土台づくりとして手順化しています。

今日はその中身を公開します。

まず、なぜ「音読」なのか

黙読は、いちばん「読んだつもり」になりやすい読み方です。

読めない漢字を飛ばしても、意味の取れない言葉を流しても、自分では気づけません。

声に出すと、そこが全部表に出ます。

つっかえる漢字、意味の分からない語句、つながりの悪い文。

「どこでつまずいているか」が、本人にも塾長にも見えるようになります。

音読でやる5つのチェック

ただ声に出すだけでは「音読」になりません。
次の5つを必ずセットで行います。

①文節分け

文を「ネ」で区切れる最小のまとまりに分けると教えてもらうやつです。

「ネ」で分けると教えてもらうのは、正確ではありません。本当は超細かい文法を理解していないと、文節に分けることは出来ません。

しかし、音読で、文の骨組み(主語・述語)が見えるようになり、係り受けのねじれにも気づけます。

実際に音読をするさいには、行いませんが、文法的な理解や語彙力があるかどうかが、ある程度、音読のリズムで分かります。

②語句しらべ

意味の分からない言葉に印をつけ、辞書で調べます。

語彙力は読解力の土台です。

「なんとなく」で読み飛ばしている言葉を、一つずつ確定させていきます。

辞書で調べた言葉を使って作文も行います。

漢字の訓読みと意味を調べて書いてもらうことが重要です。

漢字ドリルや現代文単語帳ですべての言葉を網羅できるわけがありません。日ごろの積み重ねです。

③漢字の読み方チェック

読めない漢字があると、そこで読みが止まるか、勝手に飛ばします。

読み方の勘違いもあります。

細かい点を指摘するのは心苦しいですが、漢字の読み方ルールも大学レベルの細かい知識ですから、習うより慣れろです。

読みが止まる文章は、意味も入ってきません。

まず「全部読める」状態をつくります。

④代名詞チェック

「これ」「それ」「あれ」「彼」「彼女」が、何を指しているかを確認します。

指示語の内容をつかむことは、読解問題のいちばんの核心です。

ここが曖昧なまま進む子が、本当に多いところです。

⑤「誰のセリフ?」チェック

物語文では、会話文の話し手を一つずつ確定させます。

誰が言ったセリフかが分かると、人物の関係や心情がつながり始めます。

「カギカッコは誰の言葉か」を、声に出して言わせます。

音読と作文が終わったら「iワーク」へ

ここまでが、いわばインプットです。
音読と5つのチェックで「読める・分かる」状態をつくります。

そのうえで、iワークの問題演習に入ります。

土台のないまま問題を解いても、答え合わせが「正誤の確認」で終わってしまいます。

音読で読めるようにしてから解くと、間違いの理由まで自分で説明できるようになります。

できない子ほど、まず「絞る」

これは数学とまったく同じです。

どうしてもできない子に、あれもこれもと広げるのは逆効果です。

まず題材を一つに絞ります。

その一つを、5つのチェックまで含めて徹底的に理解しきる。
「一つを完全に分かる」経験が、次の一つを支えてくれます。

塾長メモ

苦手な子ほど「量をこなせば伸びる」と思いがちですが、逆です。
薄く広くやると、どれも中途半端なまま忘れていきます。
一つの文章をしゃぶり尽くすほど読んだ経験が、結局いちばんの近道になります。

余裕が出てきたら ── 場面分け・意味段落分け

5つのチェックが安定してきたら、ここに「分ける」作業を加えます。

物語文 ── 場面分け

時間・場所・登場人物の出入りが変わるところで、文章を区切ります。

「いつ・どこで・誰が」が変わる地点が、場面の切れ目です。

場面ごとに、人物の気持ちがどう動いたかを追えるようになります。

教室の風景から、運動場の風景に代わっているのに、気が付いていない子は多いのです。

説明文 ── 意味段落分け

形式段落を、内容のまとまり(意味段落)ごとにグループ化します。

話題が切り替わるところが、まとまりの境目です。

「筆者が何を、どの順で説明しているか」が、地図のように見えてきます。

音読は、地味で時間のかかる作業です。

でも、読解が苦手な子の土台は、ほぼここで決まります。

Willbeでは、この手順を一つずつ一緒に踏みながら、「読める」を積み上げています。

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