毎日英語教科書音読を課題にした結果、中学生も24時間365日質問OK状態になった個別指導塾Willbeの光庵です。
この問題の解き方を教えて下さいなんて質問には「解説みた??」の一言で終了なのですが、ちょこちょこ面白い質問を中学生がしてくれるようになっています。今日はそのうちのひとつを紹介致します。
”that” と ”it” はどちらも「それ」なんですけど。。。
赤穂市の中1が使用している英語の教科書(NEWHORIZON)に以下のような文章がありました。
where is that?
「それはどこですか?」
Q; ”that” の意味は「あれ、あの」のはずなのになんで「それ」という意味になるのですか??
A; 「それ」という意味もあります。文脈によって「それ」「あれ」を使い分けてみましょう。
せっかく質問してくれたので、もう少し説明しようとおもいます。遠くの方を指さして「あれ」と日本語にするのは納得でしょう。ところが”that”には「それ」という意味もあります。これは良いのですが「それ」と言った瞬間”it”と何が違うの問題が発生してしまいます。
どちらも前に出て来ている言葉を指し示す代名詞なのですが、微妙な違いがあります。
”it”は特定のモノ、”that”は文章全体
Let’s go to see the movie. (映画を見に行こうよ!)
it を使って答えると?
it is good. (それいいね)
“it”は具体的なモノを指すので、この場合は「映画」をさして”the movie is good.” (その映画は良い映画です)という風に伝わります。
that を使って答えると??
that is good. (それいいね)
”that”は、「文章全体」あるいは「抽象的な」言い方になるので、「映画にいくことが良い(考え)」という風に伝わります。
おなじ「それ」でも伝わり方が違います。
より感情が込められる”that”、シレッとした”it”
会話で相手が言っていることに答える場合は、感情を込めるのが普通です。感情を”that”で表現している場合があります。”it”だとシレッとしすぎているようです。
・話し合いの場で相手の言っていることに納得した時、”That’s a point”
・とても悲惨な話(事故や事件に遭遇した)を聞いたとき、”That’s too bad”
スポンジボブが起こす事件はすべて”that”を使いたいですね笑。これを”it”で言うと意味は通じるようですが「シレッと軽く受け流された」と感じるようです笑。
逆に、相手から感謝されたときなどは”that”を使うと仰々しいので”it”で軽く受け流すようです。
相手から感謝された時、”It is nothing.” (いえ、大したことではないです)
ここで”that”を使うと「え~え~もう大変でしたよ!」ぐらいの感情がこもるということでしょうか?
おなじ「それ」でもやはり伝わり方が違いますね。
教科書P31の”Where is that?”
以上のことを考えてみてみると、”where is that?” の ”that” をより深く出来ると思います。
この他にも代名詞として”that”と”it”の違いはありますが、また機会があればお伝えして行きたいと思います。
それでは今日はこの辺で!