現代文
文章の内容は4000文字~5000文字とかなり長い文章となっており、内容もかなり本格的な文章(筆者が中高生に向けて優しくわかりやすく書こうという意思がなく、本格的な論文としての文章)が出題されている。出題形式は、珍しくはなく受験生であれば見たことがある「王道」形式である。
単に傍線部の前後の2~3行だけをてがかりにするのではなく、より大きな文脈の論理展開を丁寧にたどりながら、傍線部の意味内容をとらえる思考力と判断力が必要となる。
4000文字を超える長文を素材に、個々の論点を的確に押さえながらも全体を貫く論理の筋道を正確に読み取ることが求められる。
解答の字数制限もやや80文字~160字とやや長いため必要な論点(言葉)を列挙するだけでは十分ではなく、それを論理的に構成し論述する文章校正力が必要となる。
(神戸大学 出題の意図/評価ポイント抜粋一部改変)
神戸大学の問題は、本文の論理を無視して、言葉を集めて整理するだけでは、問題が求める読解は得られない。日ごろから文章を要約し、再構成(自分なりの言い方やまとめ)し、他人と共有する訓練が必要なように思われる。
年度 | タイトル | 著者 | 出版社など | 出版年 |
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2023 | ||||
2022 | 分析哲学 これからとこれまで | 飯田隆 | 珪藻書房 | 2020 |
2021 | 心にとって時間とは何か | 青山拓央 | 講談社現代新書 | 2019 |
2020 | 日本古代文学史 | 西郷信綱 | 岩波現代文庫 | 2015 |
2019 | 食べることの哲学 | 檜垣立哉 | 世界思想社 | 2018 |
2018 | ポスト・トゥルース あるいは現代フィクションの条件 | 久保昭博 | 早稲田文学学会 筑摩書房 | 2017 |
2017 | 考える身体 | 三浦雅士 | NTT出版 | 1999 |
2016 | こころのアポリア ~幸福と死のあいだで~ | 小林康夫 | 羽鳥出版 | 2013 |
2015 | 標識としての記録 | 市村弘正 | 日本エディタースクール出版部 | 1992 |
2014 | 〈装うこと〉の倫理 ファッション・消費・身体 | 浅見克彦 | 岩波応用倫理学講義4 経済 岩波書店 | 2005 |
2013 | 死の所有 ー死刑・殺人・動物利用に向き合う哲学 | 一ノ瀬正樹 | 東京大学出版会 | 2011 |
2012 | 語りえぬものを語る | 野矢茂樹 | 講談社学術文庫 | |
2011 | ナルシズムからの脱却 ー物にいく道 | 藤田省三 | 思想の科学社 | 1983 |
2010 | 人間の社会にとって家族は必然か? | 吉澤夏子 | 大沢真幸編 社会学の知33 | 2000 |
2009 | 詩と権力のあいだ | 宇野邦一 | 現代思潮社 | 1999 |
2008 | 20世紀美術 | 高階秀爾 | ちくま学芸文庫 | 1993 |
2007 | 社交する人間 ーホモ・ソシアビリス | 山崎正和 | 中公文庫 | 2006 |
2006 | 戦争論 | 西谷修 | 講談社学術文庫 | 1998 |
小論文
国際人間科学部 グローバル文化学科
年度 | タイトル | 著者 | 出版社など | 出版年 |
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2023 | 人種主義の歴史 | 平野千果子 | 岩波書店 | 2022 |
2022 | 情緒はこうしてつくられる ー脳の隠れた動きと構成主義的情動理論 | リサ・フェルドマン・バレット 高橋洋訳 | 紀伊国屋書店 | 2019 |
国際人間科学部 発達コミュニティー学科/環境共生学科(文系受験)
年度 | タイトル | 著者 | 出版社など | 出版年 |
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2023 | 人に寄り添う防災 | 片田敏孝 | 集英社 | 2020 |
2022 | バイアスとは何か | 藤田政博 | 筑摩書房 | 2021 |
文学部
年度 | タイトル | 著者 | 出版社など | 出版年 |
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2023 | 彼女の「正しい」名前とは何か 第3世界フェミニズムの思想 | 岡真理 | 青土社 | 2000 |
2022 | 創発の生命学 -生命がギガバイトから抜け出すための30章 | 佐藤直樹 | 青土社 | 2018 |
法学部
年度 | タイトル | 著者 | 出版社など | 出版年 |
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2023 | ・「ドーピング、医学向上、スポーツの未来」 ・「アンチ・ドーピングとは」 ・「ドーピングは禁止すべきか」 | ・ジャン=ノエル・ミサ ・公益財団法人”日本アンチ・ドーピング機構” ・米村幸太郎 | 岩波書店 JADA 法律文化社 | 2022 ?? 2016 |
2022 | ・「女性の政治参画とクオーター制議論 -政治分野における「多様性」の確保 | 山田邦夫 | ダイバーシティー社会の構築:総合調査報告書(国立国会図書館) | 2017 |
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