数の概念の続きです。
子どもに数を数えさせようとお風呂で「100まで数える」させる親御さんも多いと思います。この方法は数を数える練習としては良いです。しかし、これで数の概念がばっちり入ると勘違いしないでください。
お風呂で100数えられるだけで満足してはならないのです。
100ページある本を渡し「52ページを開きましょう」と言うと、最初の1ページからめくっていく子どもと半分くらいのページをさっと開けてそこから2枚めくる子どもがいます。
100まで数えられていても概念として入っていないと最初のページからめくる子どもになります。
つまり、
数が数えられることと、数の概念が頭に入っていることとは全く別のことなのです。
小学2年生で指をつかって足し算や引き算をされるお子さまは数の概念が頭に入っておらず順番としての数を記憶しているケースが多いです。
数に慣らすというのは、1+1=2、2+1=3、3+1=4と足し算引き算を教え込むのではなく、数概念を形成することが大事です。
(一部ジーニアス・たけのこ会より抜粋改変)
本来、算数は「数量」「図形」から成り立っており、最近の算数教育は「図形」ではなく「数量」偏重の傾向があります。足し算引き算のように答えが言えることも大事なのですが、1+1=2を具体的に表現することの方がもっと大事です。
そこを理解させずに、大量のドリルを機械的にこなしていくと、文章題が分からない、分数で落ちこぼれる子が急増していきます。
そうならないために、数理色板・積木・パズルを使って数概念を育てる必要があります。
考える力
算数を学習する上で大事な事は「道筋をたてて考える」ことです。始めて出会う問題にいかに答えを導き出すのかを自らの手で論理的に考える力を身につける習慣は絶対に必要です。
パズルをやる上で大事なこと
必ずしも正解しなくて良いのです。
先ずは子どもが1人で取組み自分の力に問題に取組むことが大事です。1人で解き方が分らない時は、周囲の大人が答えを教えるのでは無く、あ~でもない、こ~でもないと一緒に考えてあげることが大切です。
そして最終的に、
「考え抜く」「やり抜く」ことが大事です。
それでは今日はこの辺で!