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杜子春 【芥川龍之介】
杜子春➀
杜子春は金持ちの息子ですが、財産を使い果たしあわれな状況になっています。 そんな杜子春が中国は洛陽の西側の門の下でぼんやり空をあおいでいる。 空には、ほそい月がかすかに白く浮かんでいる。
そんな状況から始ります。
杜子春➁
貧乏な杜子春が老人から黄金を手に入れる方法を聞いた後、すぐに大金持ちになりました。 大金持ちになった杜子春は立派な家を買い、贅沢な暮らしをはじめました。今まで杜子春に見向きもしなかった友達も杜子春の家に遊びにきました。 しかし、 手に入れた黄金を使い切り、また貧乏になってしまいました。貧乏になると友達は家に遊びに来てはくれません。 そして、 杜子春は黄金を手に入れる方法を教えてくれた老人と出会った洛陽の西の門に向かったのでした。 朗読は、そんな場面から始ります。
杜子春③
杜子春が洛陽の西門で出会った老人は、峨眉山という山に住む「鉄冠子」という名の仙人でした。その場で杜子春は鉄冠子の弟子になり、早速、峨眉山に向かい修行を始めました。
杜子春④
雷・滝のような雨にうたれながら、仙人:鉄冠子に言われた通り修行をしていた杜子春の眼前に、身長9メートルはある大男が現われました。 杜子春が峨眉山にいることが気に入らない大男は杜子春に威圧する場面から朗読は始ります。
杜子春⑤
様々な試練に耐えてた杜子春でしたが、母親とおぼしき声におもわず声を発してしまいました。 そんな状況から朗読は始ります。
蜘蛛の糸 【芥川龍之介】
羅生門 【芥川龍之介】
雨が止むのを待っていた下人に何か目的があった訳ではない。雨が止んでもすることが有るわけでもない。このまま飢え死にを待つしか無い状況にある男だったのだ。
生きるためには手段を選んでいる場合ではないと分かりながらも、盗人になる決断が出来ずにいたのである。
悩みながらふと羅生門の2Fにあがり、様子をうかがうと白髪頭の老婆を見付けた。
そんな場面から↓↓がはじまる。
下人は、老婆がなぜ死人の髪の毛を抜くのか、分からなかった。しかし、理由はどうあれ許されることではないと怒りに満ちていた。もう盗人になろうと思っていたことも忘れているほどに。。。。
老婆に髪の毛をぬく理由を問い詰めると、「カツラ」を造るためだという。
それを聞いた下人のセリフから↓↓が始る。
鼻 【芥川龍之介】
ご飯を食べるにも弟子に手伝ってもらわなければならない内供は、当然、鼻によって傷つけられる毎日を過ごし、他人と自分の鼻を比べては落ち込んでいた。あるときは鼻を短く見せる方法を考えては失敗し、ねずみの尿を塗っては失敗し、自分と同じような鼻を持つ人を探して気を楽にようとしてみたりしてみたが、鼻が長い事実は変らなかった。
ある日、弟子が鼻を短くする方法を医者から聞いてきたという。その方法は、ただ熱いお湯で鼻をゆでて、それから他人に踏んでもらうという方法でした。
興味がない素振りをみせながらなんだかんだ、その方法を試してみるところから↓↓↓が始る。
実際に試して見ると鼻は短くなりました。次の日からは、また鼻が元に戻らないかと心配しながら何をするにしても、鼻を触りながら長さを確かめていた。鼻は長くはなってはいなかった。
ところがである。↓↓
その後、風が強く急に寒くなったある日の夜、内供は鼻がむず痒く熱を持っていることに気がついた。無理矢理鼻を短くしたことで病気になったのだろうか、、、
駆込み訴え 【太宰治】
女生徒 【太宰治】
富嶽百景 【太宰治】
檸檬 【太宰治】
放浪記 【林芙美子】
国語は、幅広い分野から問題が出題されます。
大学で学ぶべき内容も高校入試や大学入試において出題されます。
語彙力が意味するものは曖昧です。
言えることはやはり、言葉にイメージが伴っていないと言葉を暗記しても文章は読めません。また、サザエさんの使ってお話ししたとおり、古今東西の文化について精通していると物語にしろ説明文・評論文にしろ、読みやすくなるのは間違い在りません。
国語が得意なお子さまは、読解力以前に幅広い教養と持っていることは間違いありません。
「放浪記」は、1910年代、つまり第1次世界大戦頃に書かれた「随筆・エッセイ」のようなものです。
「放浪記」を通して、大正から昭和の文化を感じ、「炭鉱街」「トロッコ」「芝居小屋」といった時代が象徴する言葉に触れて頂ければと思います。例えば、「放浪記」を音読為た後に「生野銀山」を何かで訪れればまた違った世界で生野銀山を楽しむことが出来るのかも知れません。
頭が良いと言われている要素は、そういった文化的素養に触れることで劇的に伸ばして上げることが出来ます。
親子で大正~昭和初期の文化に触れてみて下さい。
晩ご飯を食べながら、音読で出て来た言葉を家族であ~だこ~だと会話があればなおのこと素敵です。
たけくらべ 【樋口一葉】
弊塾にもおいてある「たけくらべ」
「樋口一葉??五千円札の人だよ」と説明出来る日も少なくなって参りました。そんな寂しさを動画のサムネに表現しております笑。
残念ながら「たけくらべ」はかなりの長編小説ということもあり、音読箇所は弊塾にはおいてありません。。。(@_@)
物語の舞台は東京。千束神社の夏祭りから大鳥神社の酉の市までの季節の推移を共に展開していく少年少女の、いわば初恋の物語です。
千束稲荷神社のHPは、樋口一葉をかなりゴリ押しております。
↓↓
音読していただくのは、「信如(男)」が「美登利(女)」の家の前を通りかかった際に、「信如」の下駄の鼻緒が切れてしまうという場面。わけ合って2人の心の距離は遠く離れており、そんな折の思わぬ再会でした。言葉をほとんどかわすことなく、2人の心の動きだけで魅せる場面描写はドキドキします。脳内映像をお楽しみ下さい。
音読部分も一度読んだだけでは、どこからどこまでが「信如」のシーンで、どこから「美登利」のシーンなのか戸惑うやもしれません。
よくよく2人の動きを追いかけて読んでみて下さいませ。
2人が偶然再会するシーンの始まりです。
話はズレますが、弊塾においてある「坊ちゃん」というマンガ。
音読教材にも取り入れている「坊ちゃん」(夏目漱石)を書き上げるお話でございます。
樋口一葉と夏目漱石は、家族を通してかなり深い関係だったようで、「坊ちゃん」に登場する「清」は、樋口一葉をモデルにしているようです。
この小説を書き上げる樋口一葉に「清」の姿は想起出来るのでしょうか??
こちらを音読為た後に、ぜひぜひ坊っちゃんをお読み下さい。
坊っちゃんは「たけくらべ」に比べると読みやすいです。
遠野物語 【柳田国男】
『遠野物語』(とおのものがたり)は、柳田国男が明治43年(1910年)に発表した、岩手県遠野地方に伝わる逸話/伝承などを記した説話集です。今なお語り伝えられている民間信仰や異聞怪談の数々。山の神、山女、雪女、天狗、川童(かっぱ)、オシラサマ、オクナイサマ、ザシキワラシ……。
Willbe図書館には、水木茂版「遠野物語」、井上ひさし「新釈遠野物語」をおいておりますので、どうぞご堪能くださいませ。
学者アラムハラドの見た着物 【宮沢賢治】
乳母車/わが名をよびて【三好達治の詩】
なやめるS子に/六魚庵哀歌/鳥は飛ばねばならぬ【坂村真民の詩】
万葉集
個別指導塾Willbe 音読課題への想い
兵庫県赤穂市の学習塾「個別指導塾Willbe」小学生の音読用見本です。
1分~2分で取り組める音読を行い、提出してもらう課題です。
現代の社会では、共通テスト/高校受験しかり頭の回転が速いことが求められます。もちろん小学低学年の間はゆっくり深く考えて欲しいのですが、スピードの向上も意識せざるを得ません。
音読を続けて行くと、いろいろな物事を素早く話せるようになったり、滑舌能く話す、分かりやすい言葉で話すトレーニングになったりします。
私は小さな頃から素晴らしい日本語に出会うべきだと思っています。
私自身は、高校時代の国語の偏差値は70前後でしたが、まったく国語の勉強をしてはいませんでした。古文も漢文も現代文もなんとなくこれだと思うことを選び、書いていれば正解していました。
今の共通テストと昔のセンター試験を比べるわけにはいきませんが、私が国語が得意だったのは、ひとえに小さな頃からの読書でした。夏目漱石の言葉には夏目漱石の言葉があり、世界観があります。
確かに、小学生に、大学/論語/走れメロスを音読為て貰ったとて、意味が分かるはずもありません。私も司馬遼太郎の小学校の頃に理解していたのかと言われれば分からない言葉が多かったようには思います。
しかし、それで良いのです。
様々な言葉に触れ、様々な言葉をリズム良く読むことで、「言葉の感じ」「雰囲気」を先に分かって欲しいのです。
その言葉に、後から中学生や高校生として出会ったときに、その言葉が概念として落ちやすいのです。
そうすると、
現代文を勉強する際に、現代文重要ワードを○暗記するという苦行が減っていくのです。
当然、弊塾には勉強が苦手なお子さまも得意なお子さまもいらっしゃいます。教科書を音読すれば勉強が得意なのか、不得意なのか一目瞭然です。小学校から出される課題でもっとも重要な宿題は、教科書の音読なのだろ思います。
赤穂の皆様にも、勉強が苦行になるまえに、音読に取組んでいただきたいなと、せつに願います。