国語が先だと思う理由|社会が苦手・音読が怪しい小学生に起きていること【赤穂市の塾長が語る見えない学力】

小学高学年

こんにちは

兵庫県赤穂市の進学個別指導塾Willbe、

光庵(こうあん)です。

今日は小学生の「見えない学力」について書きます。

先日、英語についてこんな記事を書きました。

英語の話をしておいて、

いきなり国語の話をします。

でも、

これが一番大事な話です。

英語が苦手?

和訳された日本語の意味が分からない問題と言っても良いでしょう。

基本的には、英語より母語を優先した方が英語力は伸びます。

英会話にしても文法をよりどころにしている場合とそうでない場合では大人になってからの伸びが違うのです。


見えない学力とは何か

昔は「読み・書き・そろばん」と言いました。

時代が変わり、教育も変わりつつあります。

でも、

今も昔も変わらないことがあります。

「読む力」がなければ、

何も始まらないということです。


一般的に学力というと、

テストの点数や偏差値が思い浮かぶと思います。

でも私が長年現場で見てきて実感しているのは、

点数に表れない「見えない学力」の差が、

数年後に圧倒的な差となって現れる

ということです。


社会が劇的に苦手な子の正体

中学生の社会が壊滅的に苦手な子を、

毎年何人か見てきました。

地理も歴史も公民も、

まったく頭に入らない。

そういう子に共通していることがあります。

漢字が読めない。

「農業」が読めない。

「輸出」が読めない。

「内閣」が読めない。

読めないから意味がわからない。

意味がわからないから覚えられない。

覚えられないからテストで点が取れない。

これは社会が苦手なのではなく、

漢字が苦手なのです。

でも漢字テストの点数は良かったりします。

関連する内容は以下の記事でも書いてあります。

よければお付き合いください。


訓読みと漢字の意味

漢字には「音読み」と「訓読み」があります。

訓読みというのは、

漢字そのものが持つ意味を日本語で読んだものです。


「山」→ やま

「川」→ かわ

「林」→ はやし

これが訓読みです。

訓読みを知っているということは、

その漢字の意味を知っているということです。

「農」という漢字には訓読みがありません。

つまり音読みだけの漢字です。

こういう漢字こそ、

意味を別途覚える必要があります。

「農」は「田畑を耕すこと」という意味。

それを知っていれば、

「農業」「農家」「農地」「農産物」

すべての意味が類推できます。

漢字を1文字ずつ意味で理解している子は、

社会の教科書を読んだだけで

内容がスッと入ってきます。

丸暗記でしか覚えていない子は、

教科書を読んでも

意味不明な単語の羅列にしか見えない。

この差は、

テストの点数に直結します。

漢字がかけるかどうかとはまったく別の問題です。


そもそも国語も「なぜ間違えたのか」を考える科目です

数学で間違えたとき、子ども達は、

「公式を忘れてた」

「符号をミスした」

「この解き方を知らなかった」

と言うことが出来ます。

反省ができるのです。

何が分かっていなかったのか、自分で言葉にできるのです。

だから、伸びることが出来るのです。

Willbeでは、間違えた問題に対してどう反省したのか?、について指導します。

計算ミスなどという解像度が低い反省は許されないのです。



話を戻します。

ところが国語になると、

「なんか違った」

「そんな気がした」

となるのです。

これで終わってしまう。

国語も、数学とまったく同じように勉強すべき科目です。

なぜ間違えたのか。

何が分かっていなかったのか。

それを言葉にしなければ、次も同じ間違いをします。

「なぜ間違えたのか」が分からないから、自学ができない

ここが国語の最大の落とし穴です。

あるいは、英語長文に関してもそうです。

長文問題を解きまくっても永遠に成績が上がらない高校生をみかけます。

数学なら、答え合わせをして「あ、ここか」と気づけます。

計算なら途中式が残っているし、

図形なら補助線を引き忘れたことが分かる。

間違いの場所が目に見える。

国語は違います。

答えが「ウ」で、自分は「イ」を選んだ。

なぜ「イ」を選んだのか、自分でも覚えていない。

だから反省ができない。

反省ができないから、自学ができない。

自学ができないから、何年やっても伸びない。



ならば国語も途中式を書くしかないのである。

「国語はセンス」

「国語は本を読んでいれば上がる」

そう言われるのは、

間違いの原因を言葉にする習慣がないからです。

国語の間違いには、必ず種類がある

「なんとなく違った」の中身を開けてみると、

だいたいこのどれかです。

①言葉の意味を知らなかった

そもそも文中の単語が分かっていない。

これは読解以前の問題です。

②本文をきちんと読んでいなかった

指示語が何を指すか確認しなかった。

あるいは「彼」「それ」が何を指すのか勘違いしていた。

③設問の条件を無視した

「二十字以内」と書いてあるのに三十字書いた。

「抜き出しなさい」なのに自分の言葉で書いた。

👆これは少し分かりやすい事例ですが、設問で何を問われているか分からない子が多く、かつ、答え合わせをするときに、答え合わせの後に設問を見返すということをする子は少ないのです。

④根拠を探さずに選んだ

本文に戻らず、印象で選択肢を選んだ。

これが一番多いです。

最低限、選択肢の問題であるならば、選択肢のどこが違うのか示しておくべきです。

上記ブログで少し実践してみました。

⑤答え方の型を知らなかった

「なぜですか」と聞かれたのに「〜から。」で終えていない。

どうでしょうか。

全部、原因が違います。

原因が違えば、対策も違います。

「国語の点が悪かったから、国語の問題集をやろう」

これでは伸びません。

①が原因の子に読解問題を解かせても、何も変わらないからです。

だから国語こそ、そばで見てくれる人が必要です

数学は、答えを見れば自分で反省できます。

国語は、できません。

「どこまで分かった?」

「なんでこれを選んだの?」

「この言葉の意味、分かってた?」

こう聞いてくれる人がいて、

初めて「何が分かっていなかったのか」が見えてきます。

Willbeの講師が生徒を質問攻めにするのは、そのためです。

「わかりません」で終わらせない。

間違いの原因を、生徒自身に言葉にさせる。

その作業を繰り返していくうちに、

子どもは自分で「あ、ここが分かってなかった」と

気づけるようになっていきます。

それが自学の入口です。


小学4年生で50音が言えなかった話

Willbeでは小学生にも、

わからない言葉は国語辞典で調べてもらっています。

もう何年も前のことです。

どうしても辞書がうまく使えない

小学4年生がいました。

四年生ですよ?

おかしいと思い、

50音を言ってもらいました。


あ い う え お

か き く け こ

さ し す

は ま や

を ん……


最初は信じられませんでした。

小学4年生が「あ→ん」まで言えないとは。

それでは辞書の使い方を習得できるはずもありません。

「さすがに言えるでしょ?」

と皆さんは思うでしょう。

私もそう思っていました。

それから音読が苦手な小学生に

50音を言ってもらうことにしました。

案外言えません。

言えない子は、思っているよりも多いのであります。

吃音といった特性と持っているわけではありません。

そこはご注意くださいませ。


音読が「まともにできていない」とはどういうことか

音読が苦手な小学生の音読を聞いていると、

一見それなりに読めているように聞こえます。

でも、

実は全く読めていません。


読みに誤字脱字がある。

「て」「に」「を」「は」を読み落としまくるお子様に、

英語を教えるのはかなり困難です。

本人が意味を理解できていない言葉を

ただ音として発している。

書いてある文字を

認識すらできていない。


これで問題集に取り組む?

無理です。

これで解説を読んで理解する?

無理です。

日本語をまともに読めないまま中学生になって、

英語の勉強?

いや、それより先にやることがあります。


音読ができない子が中学生になるということ

この音読レベルで中学生になると、

想像を絶する勉強量と

気合と根性と忍耐で

中学の内容と戦うしかなくなります。

赤穂の中学校でも、

学年平均点が40点台のテストを

頻繁に見るようになりました。

学年の半数程度が40点以下のテストも

出てきています。


なぜそうなるのか。

理由のひとつは、

小学校段階での国語力の低下です。

教育改革の影響で国語の授業時間数が減り、

漢字の成り立ちや

漢字そのものの意味を

じっくり教える余裕が

現場から奪われています。


共働きで遅くまで働いている保護者の方が、

毎日子どもの音読を聞いてあげるのは

現実的に難しいのです。

それは誰のせいでもない。

時代がそうなっているのです。

だから塾がやるしかない。

そう思って、小学生も中学生も、

ことあるごとに音読に取り組んでもらっています。

だから、Willbeの授業時間は、他塾より長いのです。

(他にも長い理由はたくさんあります。)


小5で急に苦手になるのではない

よく聞く言葉があります。

「小5になったら急に勉強が難しくなった」

違います。

小4までの内容が抜けていたことが、

小5になって発覚しているだけです。

小4までの算数・国語の土台が

しっかりできている子は、

小5の内容も自然に理解できます。

小4までに抜けがある子は、

小5で一気に崩れます。

だからWillbeは、

小4までに来てほしいと思っています。

小5・小6からでも遅くはありませんが、

小4までなら

抜けを埋める時間が十分あります。


我が子の音読が怪しいと感じている保護者の方へ

まず試してください。

50音を「あ〜ん」まで言えるか。

小学1・2年生で言えないなら、

今すぐ手を打ちましょう。

そのまま小3〜小5まで引きずると、

勉強以前のことが多すぎる子になってしまいます。


音読が怪しい子は、

漢字が怪しいことが多い。

漢字が怪しい子は、

社会が壊滅的になることが多い。


英語より先に、国語。

フォニックスより先に、50音。

スペルより先に、漢字の意味。

この順番を間違えないようにしたいと思っています。


本質的に成績を上げるには

結局、

何が一番の問題かといえば。

土台の問題です。

土台は目に見えないのです。

問題集を繰り返しても土台は出来ないのです。


本質的に成績を上げるには、

保護者の皆様のご協力も必要です。

毎日の音読を聞いてあげてほしい。

難しければ、

Willbeが一緒にやります。


Willbeの小学生指導が大切にしていること

英語より先に国語。

ドリルより先に音読。

暗記より先に、

漢字の意味を理解すること。

見えない学力を育てること。

これがWillbeの小学部が大切にしていることです。


点数は後からついてきます。

土台を作った子は、

3年後・5年後に必ず伸びます。

その確信をもって指導しています。


赤穂市の小学生たちを毎年見ていて思うのです。

音読ができる子とできない子では、

中学入学時のスタートラインがまったく違う。

小学生のうちにその差を作りたくない。

だからWillbeは、国語から、音読から、始めます。


保護者の方へ

「うちの子、国語が苦手で」

そう相談いただくことが多いです。

「国語が苦手」なのは本当に根深いです。

国語が苦手な子の多くは、

音読が苦手です。

音読が苦手な子の多くは、

漢字の意味がわかっていません。

漢字の意味がわからない子の多くは、

社会も理科も苦手になっていきます。


すべては繋がっています。

気になることがあれば、

いつでもご相談ください。


小学生の生徒へ

今日も音読してください。

1回でいいです。

声に出して読むことが、

キミの国語力と記憶力を

育てています。




とはいえ、

かなりの覚悟を笑



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この記事を書いた人
光庵良仁

個別指導塾Willbe塾長(代表)
光庵 良仁
(コウアン ナガヒト)

●1983年6月17日生
●赤穂市出身
●赤穂高校卒
●立命館アジア太平洋大学卒

2019年3月兵庫県赤穂市に「個別指導塾Willbe」を開校。Willbe理念は「赤穂市に最高の大学受験環境を」。
教室には図鑑・マンガ・小説・新書あわせて1000冊以上の本棚(Willbe図書館)を設置し、蔵書の選定を自ら行っている。

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