赤穂市の個別指導塾Willbeが誇る圧倒的不人気シリーズ。
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ともに最も読んでいただいている人数が少ないシリーズ。
それが今月の追加図書
塾生へのお知らせ
あの本を読みたいけれど、学級文庫や赤穂の図書館ではいつもだれかが借りている。そんな本があれば是非教えて下さいませ。
「Willbe図書館」においてもらえるかもしれないよ!
2024年1月最初の追加図書は2冊。
【12歳からの現代思想】岡本裕一郎 2009 筑摩書房
ふと知り合いの先生から明大明治の国語の問題が秀逸だと教えていただきました。たまたま私が見つけた明大明治の過去問で出題されていたのが「12歳からの現代思想」です。
残念ながら廃版?なのでしょうか?中古の本しか見つけることが出来ませんでした。
明大明治の問題文要約
内容は、
人間中心主義批判について少し考えてみよう。「自然」「人間」とわけて考えていても意味はないよね。人間が破壊するってそんなに単純な話でもない。人間と自然は分けれないしね。「人間」と考えると問題が見えなくなる時が多い。
といったアルアルで、
人間Vs自然
などという構図でものごとを考えると、
特定の個人が環境を破壊している点を無視することで、環境破壊の原因が曖昧化されてしまうことを問題視した内容です。
言葉でカテゴリーを作ってしまうのはやはり危険だな~などと主ながらサラッと読んでおりました笑分かりやすいから私も「言葉でカテゴリー」を作ってしまいます。「この子はこういうこだよね~」といった言い方も割と危険です。
中学受験生は必読??
12歳からの現代思想の「はじめに」を読んで冒頭から私は笑ってしまいました。
そうそう。
大学受験ではかなりの割合で現代思想についての文章が出題され、読まされます。
ところが、高校生や中学生が現代思想に触れる機会なんてあるわけがない。
(本当は、触れているとは思います。)
もっと平易な文章で小難しい現代思想を「小学生」に伝えたいというのが本書の狙いのようです。
岡本さんが本書を執筆されたきっかけは、「中学受験」の問題を見て、現代思想についての出題が多いことに驚かれたことのようです。そして、私は「12歳からの現代思想」を明大明治か明大中野の入試問題を解いて知るのでありました。
しかし、
弊塾の小学生に読めとは言いません。
高校生や中学生でしょう。
高校生向けの現代思想入門といえば、
↑こちらのシリーズがおススメで、秀逸さMaxでありますが、
入門書としてはやはり難しすぎる笑
「12歳からの現代思想」では、ちくま評論選で扱われているテーマの一部
・「脳と心」
・アイデンティティー
・パノプティコン
・監視社会
・コミュニケーションとはなんぞや?
など
も取り扱われています。
筆者が12歳に向けて語っているのですから、文章も平易です。
読みやすいのです。
当然のように”ポストモダン”に関わる話にも触れられているので、大学受験国語への素養として、、、、超入門書として機能することは間違いないでしょう。
ジェンダーの件は、まさにジェンダー論入門書の冒頭のような始まりで、ジェンダーの捉え方の出発点を教えてくれます。
「大学の先生が求めている」「あるいは大学受験で求められる文章の素養」と「大人たちが道徳的に読ませたい本」にやや乖離があるのは問題なのかもしれません。
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