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高校入試国語 頻出生物分野



今月は、全国の公立高校入試問題国語に出題された書籍を、個人的に、ゆるゆる読んで行こうと思います。1冊目は「進化的人間考」。奈良の先生と話をしていて最近「生物」の本を読んでないな~と思い知らされたので張り切って参ります。



~進化的人間考の目次~



第1章 人間への興味
 ―越境する進化学
第2章 ヒトとチンパンジ
    ーはどこが違う?
第3章 ヒトの生活史
―赤ん坊、子ども、年寄り
第4章 ヒトの子育て
―ヒトは共同繁殖
第5章 進化生物学から見た少子化
―ヒトだけがなぜ特殊なのか
第6章 ヒトの食物と人間性の進化
第7章 ヒトにはどんな性差があるのか
第8章 ヒトのからだの性差と配偶システム
第9章 ヒトの脳と行動の性差1
―食物獲得との関連
第10章 ヒトの脳と行動の性差2
―文化との関連
第11章 三項表象の理解と共同幻想
第12章 群淘汰の誤りとヒトにおける群淘汰
第13章 ヒトはなぜ罪を犯すのか
―進化生物学から見た競争下での行動戦略
第14章 ヒトの適応進化環境と現代人の健康
第15章 ヒトの適応進化環境と社会のあり方
第16章 言語と文化
第17章 人間の統合的理解の行方
第18章 進化心理学・人間行動生態学の誕生と展望








「進化的人間考」を超ザックリまとめると




ざっくり内容を要約しますと、




人間というのは不思議な存在です。不思議だから哲学をはじめ様々な学問分野で人についての研究がおこなわれてきました。様々な学問分野で人間を1つにまとめることは出来るのでしょうか。かなり難しいテーマですが「生物に関する科学的知識」と「人間観(人はどうあるべきか)」を結び付けて考えていきます。


結びつけようとした結果、人間の本性が何のか明確な答えはまだ分からずこれからも探求は続くし、長谷川さん自身も考えていく



という本です。







個人的には割とデリケートなテーマにもしっかりと私見を書いてくれていて、「進化的人間考」を読んだ後に、別途、長谷川眞理子先生の対談や講演会があれば聞いてみたな~と思いました。












扱っているテーマを一部お話ししますと、


テーマの一部を話して感想言います。

デリケートな言葉「進化」


本書とは別に、そもそも論として、ダーウィンが進化みたいな言葉を使いだしてから「進化」という言葉が悪用されたり誤解されてきた歴史があります。


生物学的な進化という言葉には「優劣」といった意味はありません。だから中学の教科書では「有性形質」という言葉が消え去り「顕性形質」という言葉に変わりました。


「進化」という言葉には、どうしても「進歩」「成長」「種にとって有利だから」といったイメージがあります。生物学以外で「進化」を「進歩/成長」と言い換えても問題はないのですが、進歩/成長の根拠を「進化」によって理論武装してきた歴史があるのです。悪意があっても悪意がなくても😢「進化」という言葉はデリケートです。


チンパンジーの話


本書では、

例えば、チンパンジーと人間が似たような生き物ですが、チンパンジーと人間の違いを比べていくと人間の方が優秀であるかのようなイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし、それでもチンパンジーと人間の違いを理解をしておくことが重要だと述べたうえでチンパンジーと人間の違い、または人間の特殊性を語っている内容でした。


チンパンジーが高度な知性を持っていることは知られており、チンパンジーに言葉を理解させる取り組みが行われてきました。しかし、チンパンジーが覚えた言葉を発するとき「リンゴが欲しい」「扉をあけて」と自分の欲を満たす内容ばかりです。


一方で、人は己の欲求を伝える言葉ばかりではなく「空が青い」「大きい」「落ちた」などと目の前の世界を表現する言葉を使います。


人が世界を描写/記述してみたいのか、他人と世界を共有したいのか目的は定かではないですが、少なくとも人間は自分が見た世界を他人と共有しようとします。


チンパンジーは世界を他のチンパンジーと共有しようとはしません。



なるほど。
言われてみれば!!という感じです。こういう記述が危ういですよね。性質の違いというべきです。



人間って本能的に分かりあいたい生き物なんだな~とどうでも良い感想を持って読み進める私です。







冗談をいう能力


かなり詳しく説明しないと誤解がありそうですが、本書によると、ダーウィンの頃から「冗談をいう能力が自然淘汰で有利になるのか?ならないのか?」なんて論争があるそうです。


昔から「自分で獲物をとるわけでもなんでもないのに社会に必要と認められる存在」つまり「一見無能なのに必要とされる人」がいるらしいのです。








へ~


少し驚きです。


個人的に思い出したのがこれ。








チンパンジーと「夜と霧」



第2次世界大戦
ドイツの悪名高いホロコースト
アウシュビッツ強制収容所


アウシュビッツ強制収容所に送られ最後まで生き延びた体験を書いた本です。作者はアドラーやフロイトに学んでいたようです。(マヂかw両方てw)








内容は、

筆者は、極限状態のなかで正常な精神状態を保ち強制収容所で終戦をむかえ生き延びた人には共通点があったというのです。人権の「じ」文字もない強制収容所のような状況では誰もが頭がオカシクなるとしか思えません。「もし私が」などと想像すらしたくもありません。

生き延びた人たちの共通点は「どんな状況であれその状況を楽しむ」ことが出来る人間だったというのです。

そして、どんな状況にあってもその状況に対してどのように振る舞うか(自然・芸術・冗談を楽しむ)という心の自由だけは、だれにも奪うことができない。

といった感じです。





単純な「冗談」と「夜と霧」の話を単純に結びつけるのは少し気が引けます。





しかし、

まだまだどうしたって競争社会であるし、

個性が強調されるが故に新しい悩みみないなもんも生まれている世の中です。



歌だとか
言葉だとか
冗談だとか
お笑いだとか



そういった時間を過ごすというのは大切なことなんですね。







とはいえ、、、

思考停止状態スマホが、、、

そのような精神の自由と内面を豊かにするものであるかどうかは、、、、

悩ましい。

如何なものか。

(老害感w)







「夜と霧」には、

生きる意味などというものは、どのような状況であれ、私たちが生きることになにを期待するかではなく、未来で私たちを待っているものは何かを知ることが重要で「生きる義務」を果たすことで生まれる

といったことも書いておりました。




まとめ



さて、、、

私達に待ってるモノが何なのかよく分かりませんが、

とりあえず、

笑ってまいりますか笑

笑うべし。








「進化的人間考」で取り組もうとされていた「ヒトの適応環境と社会のあるべき姿」だとか言われても話が大きすぎてよく分かりませんが、


とりあえず、


中学生にむけて、


スベラナイ話でも考えておこう。













以上。


「進化的人間考」の一部でした。


進化にまつわるお話の参考書!


つまりよく分からなくなったときに戻るべき参考書にしてもよいな~と思った一冊でした。










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