本日は、弊塾推薦入試対策担当が推薦入試における志望理由書の作り方シリーズ第4弾を赤穂の皆様にお届けいたします。
その志望理由書、小学生レベルなんですけど…
最初期の志望理由書原稿は直すところがありすぎて、どこから手を付けたらよいのやら、というものばかりです。
これを、刀を作るように打っては伸ばし、打っては伸ばしながら、彫琢することで、鉄壁の志望理由書はできあがります。最初期の志望理由書においてもっとも大きな問題は、志がなく、夢しか語られていないということです。
どういうことかと言えば、「将来、○○になりたい！」とは書いてあるけれども、なぜ、○○になりたいのか、○○になってどうしたいのかがまったく書かれていないことです。医者になりたい、学者になりたい、社長になりたい、教師になりたいetc.、言うだけならば小学生でも言えます。
つまり、内容的にはみなさんの志望理由書は、最初は小学生レベルなのです。○○になりたい！と自分の夢だけを語っても、志望理由書にはならないわけです。
夢ではなく志を語れ
○○になりたいのは、なぜか、また、○○になって何を成し遂げたいのか、さらにあなたが○○になることによって社会に対してどのような貢献をするつもりなのか。個人的な動機や目標に加えて、社会にとってどのような価値があるのかという社会的意義まで含めた、あなたの志を語ることが志望理由書には必須です。
たとえば、弁護士を目指しているならば、弁護士を目指していますと書く（これが小学生レベル）だけではなく、弁護士になって何をしたいのか、弁護士になってどのように社会に対して役に立つつもりなのか、貢献したいのかまで、その志を語る必要があるわけです。たとえば、こんな感じ。
弁護士 志望理由（合格者の志望理由）
卒業後は、一般企業に就職し法務部で、企業内弁護士として働きたいと考えている。大学時代に学んだことを活かし、法令順守の徹底を図った上で、労働環境の改善や整備を行っていきたい。そのために、日本における優良企業や海外の労働環境についての調査・研究を行いたいと考えている。そして、労災事件がもう二度と起こらないように目を光らせていきたい。働くことは、生きるという人間の営みの中でも中心的な活動である。だからこそ、この労働という営みが健全に行われることによって、生きることも充実すると考える。したがって、私は、人々が快適に働くことができるような環境づくりを目指し、「働く人の味方」として活躍していけたらと思う。
～合格者の志望理由書から抜粋～
上記のような説明をするためには、自分が何をしたいのか、自分と向き合って正確に言語化していく必要があります。
弊塾の志望理由書作成指導においても、何度も何度も書き直しをしてもらうことになります。
「君は一体に何をしたい人なんですか」、「それは本当に君がしたいことなのですか」、「君がそれを行うと、どんなメリットがありますか」とたくさんの質問をします。
そして、考えてもらい、たくさん言葉にしてもらいます。そこから抽出された言葉が上記のような、あなただけの志の説明に結実するのです。
志を語るには、現実を知らなければいけない
ただ単に、○○になりたい！などと言っているうちは、小学生レベルです。なって、何をしたいのか、何をして社会に貢献するのか、そこまで考える必要があります。
したがって、その○○がどのような仕事であるのか、実際に何をしているのか、現実を知らなくてはなりません。そのためにも、多数の書籍を参考したり、実際に人に会って話を聞きに行くことも必要です。
志を語るには、問題意識を明確にしなければならない
志望理由書や面接では、どのような問題意識からその職業や目指す事柄をしたいのかが問われます。
これに答えるには、自分が何を大切にして生きている人間なのか（価値観）や、解決するべき問題にあなたが取り組まねばならない必然性や動機を示す必要があります。
総じて、自分を良く理解し、自己理解を深めていくことが必須となります。そのためにも、はやく対策をはじめましょう！と言っているわけです。
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