今日もブログに訪れてくださってありがとうございます。
本日は、Willbe図書館蔵書紹介。
鳥羽和久さんの「親子の手帳」です。
鳥羽さんの本は、4冊目か5冊目になります。随分と増えたものです。
私が保護者面談や中学生や高校生にむけて話している内容も、随分と鳥羽さんの影響を受けている気がいたします。
子育て”How to 本”の限界
20代の頃の私は、「コミュニケーション技術」「雑談を上手にする方法」といった類の”how to 本”を読んでおりました。
読んで見てみるものの何かが、問題解決が進んでいる気がしませんでした。
本来、コミュニケーションは、2~3個のパターンを身につけてすべてが解決するものではありません。かならず例外が生じてしまいます。
親子の関係や先生と生徒の関係もそのようなものだと思われます。
私はある日を境に”how to 本”を読まなくなりました。SNSや巷の本屋さんで売られている「○○の方法」を読んでも読んでも塾の先生として、子ども達と上手に接することが出来るようにはならないのだろうと思ったのです。
人間関係は理屈ではないのです。
親子の手帳 鳥羽和久
はっきり言って耳が痛い。
逃げたくなる。
あの時、あの瞬間が
走馬灯のようによみがえってくる。
読んでると
落ち込むし
凹みます。
親子の手帳は、子育てを「正解探し」や「管理」から解放し、親子がともに揺れながら生きていく姿勢を肯定する一冊です。
鳥羽さんは、子どもを思い通りに育てようとするほど、親は不安になり、子どもは苦しくなると指摘しています。
つまり、
親が完璧である必要はなく、むしろ迷いや弱さを抱えた存在として子どもの前に立つことの大切さだ。子育てとは「導く」ことではなく、「共に考え、共に悩む」営みであり、子どもは親の背中から生き方そのものを学んでいく。
また、子どもの問題行動やつまずきは「直すべき欠陥」ではなく、環境や関係性の中で生じる自然な反応として捉え直される。親ができるのは、答えを与えることではなく、子どもの言葉や沈黙に耳を傾け続ける
ということです。
子どものの言葉や沈黙に耳を傾けるためには、親自身も「1人の人間として親であることの困難と悲哀」があると知っておく必要はあるのだろうと思います。
子は親の言うことは聞かないが、
親の言わない事は誰よりも聞いている。
子は親としての親よりも人間としての親に詳しい。
大人も人間である以上、完璧ではありません。
一方で、そんなことは分かっているのですが認めたくない瞬間もあります。
本当は分かっているけど指摘されると腹が立つ。
子育てに正解はないと言いながらも、やっぱり正解を求めてしまいます。
子どもと自分自身の両方を観察する必要があるということなのだと思います。
他人に言われると、
腹が立つのですが、
自問自答しながら本を読んでいると、
素直な自分になれる。
そういうところも読書の良いところかもしれません。
よければどうぞ♪
Willbe 図書館





























































































