「教養は幸運なときには飾りとなるが,不運の中にあっては命綱となる」
by アリストテレス
さて、赤穂市の進学学習塾個別指導塾Willbeがお届けする圧倒的不人気シリーズ今月の追加図書。
本や漫画を読めば読むほど賢くなります。
漫画を読んで得た知識は、無駄に見えるし、何の役に立つのかもわかりません。
だけれども、勉強をしたとき(不運と表現するには抵抗はありますが笑)命綱になってくれます。
学校の教科書に出てくる言葉に何の抵抗もなくすっと言葉が入ってきますからね笑
今まで30を過ぎたオッサンが小学生や中学生に対して少女漫画をお勧めするなんて異様な光景だとおもい避けておりました。
しかし、
加古川の清田塾は清田先生とお話しして、清田先生のマニアっぷりと教育熱に共感し、私も歴女を養成したいと心に決めました。清田先生のマニアックさと漫画や本について語っている時の雰囲気、、、やっぱいいんですよね笑
https://seita-manabi.com/
歴女養成シリーズ
「天は赤い河のほとり」 (篠原千絵、小学館、フラワーコミックス)
みごと高校入試に合格した夕梨(ゆうり)は、ずっと好きだった氷室君とファーストキスまでして、嬉しいことばかり。
https://www.amazon.co.jp/%E5%A4%A9-%E3%81%9D%E3%82%89-%E3%81%AF%E8%B5%A4%E3%81%84%E6%B2%B3%E3%81%AE%E3%81%BB%E3%81%A8%E3%82%8A-1-%E5%B0%91%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9/dp/4091365019
でもそんなある日、彼女の目の前でコップの中の水が勝手にわきあがるという奇妙な出来事が!!さらに、水槽の中から手が出てきたり風呂の中に引き込まれそうになったりと、おかしな事は続く。
初めは錯覚だと思っていたのだが、しだいに怖くなっていく夕梨。
そしてある日、氷室君とのデートの途中で、夕梨は水たまりから出てきた手に捕まって、水の中に消えてしまう。やっとの思いで水から逃れた夕梨だが、辺りにはさっきまでとは全く別の風景が広がっていた。なんとそこは古代ヒッタイト帝国で…!?
いや~もうこれは伝説の漫画ですよね。
「不思議遊戯」と設定は似ていますから、不思議遊戯も加えようと思ってみたりしました。でも、不思議遊戯はそこまで学校教育とリンクはしない気がしましたので削除です。
「天は赤い河のほとり」については、舞台はヒッタイト! 確かにエジプト文明に比べるとマイナーすぎますが、高校世界史の教科書には出てきます。歴史総合になると。。。😢 きちんとムルシリ2世・ラムセス1世・ネフェルティティなど実在の人物が登場してきますし、なんとなく、古代オリエント地方の地理的位置関係や、当時の生活が理解できます。
テルマエ・ロマエと同じようにきちんと取材されている気がいたしますので、これは、もう、世界史の教科書だといっても過言ではありません。
キチンと取材されている感じがすごいんですよね!!
で、、、やっぱ学習漫画って話が面白くないのが問題ですよね。
〇〇がわかる漫画って没頭できない笑
ですから、勉強好きになっていただこうと思うならば、ストーリーに没頭できることが大事!!
だがしかし!!
「天は赤い河のほとり」は「R中学生」です笑 小学生たちの導線からは目に入らない場所にひっそりとおいておきます。
「おちくぼ」(山内直美、白泉社)
こちらは大学入試古文頻出である「落窪物語」を題材にストーリーが作られています。
高校古文あるあるですが、教科書ガイドや授業で教えられた現代語訳をみても「いったい何の話か分からない」と言い出す高校生多発!!そこで、やはり有名古文についてはどういう話なのかは知っていたほうが良いのです。
時は平安、京の都。
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中納言家の姫は生母が亡くなったのを機に、義母の北の方に引き取られるも、イビリの毎日!挙句、付けられた名前が「落窪(おちくぼ)の君」…。
姫の乳兄弟・あこきは、そんな北の方のイジワルに怒り心頭!姫の玉の輿を計画し始めた矢先、都イチのプレイボーイ・藤原道頼が姫に興味を…!? 平安時代の名作「落窪物語」を、「なんジャパ」の山内直実がコミカルに描く、平安版シンデレラストーリー!
「和製シンデレラ」「日本のシンデレラ」として名高い「落窪物語」。先ほどの「天は赤い河のほとり」と違って安心して子どもたちに進められます。和製シンデレラですから、シンデレラと同じような話の中に、平安時代の小道具や文化が垣間見えるのが良いですね。
古文常識なんて参考書を読むよりそもそも古文常識にふれておきましょう笑
「神作家 紫式部のありえない日々」(D・キッサン、一迅社)
先に紹介した2冊?は、世代を超えた「往年の名作」でしたが、「紫式部のありえない日々」は、2022年発売のほやほやです。やや硬派な人からすれば敬語の使い方にどうしても違和感が生まれてしまうかもしれませんが、
帝や藤原道長すらも読みたくて仕方なく紫式部を「まだかまだか」とせかしていたのは事実のようですから、その状況のなかで敬語が乱れているのもリアルなのかもしれません(しらんけど)。
実際はどうだったんでしょうね笑
内容は、
源氏物語を漫画にしたのではなく、主人公を紫式部にした物語。
ちなみに、2024年 大河ドラマ「光る君へ」の主人公も紫式部。紫式部で1年持つの???と思っている私がいます。
そう考えるとちょっとワクワクしません??
34歳。
陰キャ。
シングルマザー。
そんな世渡り下手の才女:紫式部だが、夫を失って以来悲しみを癒すべく創作活動に打ち込んでいた。
書き上げた作品が話題となり、宮中界隈で神作家として知られ始め、ついに宮仕えのお声がかかり、、、、。
慣れない人間関係に翻弄されながらも任された仕事は中宮様の家庭教師・・・・。
なお「私はあなたのことをサブカルクソ女だと思っていました」ってセリフ、紫式部が清少納言にたいして「ムキュー」となってる姿に笑ってしまったのは内緒です。
超訳百人一首「うた変」「うた恋」「恋のうた」(杉田圭、渡部泰明)
いまでも小学生は百人一首の暗記が宿題にあるようです。
詠まれた背景だとか人間関係だとか分かりませんから「和歌」って現代語訳されてもあまりどういう歌なのかわからないですよね笑
そこはやはりストーリーで説明されてこその和歌ですよね。
こちらも超訳ですから、硬派な方からすれば砕けすぎなんじゃ??と思われるかもしれませんが、それはそれ笑。「高尚」な雰囲気があってとっつきにくい和歌ですが、本当に当時の人たちが「高尚」なものとして詠んでいたかどうかは謎ですね。
詠み人知らず!!なんて歌もあるぐらいですから、結構、中学生が自分で小説書いちゃうぐらいのものだったりするのではないかと思います。ま。流行る流行らないは別問題なのは今と同じでしょう。
というわけで!!
歴女養成シリーズでした。
Willbe 図書館
「Willbeさんってどんな塾ですか?」と聞かれ「小学生や中学生に関してはお迎えが遅れれば遅れるほど賢くなる塾ですよ」なんて保護者の方々の神経を逆なでするようなことを(半分冗談ですよ)言っております。
小さい頃っていろんな体験をして欲しいと思うのですが、なかなかあれもこれも大人のエゴで体験させてあげることは出来ません。そんな時に「本」という存在は素敵だなと思うのです。いろんなジャンルの本を読むことは「なかなか体験出来ないこと」を体験させてくれると思うのです。
少し前のブログで同じようなことを書きましたが、科学実験を毎日するわけにもいかず、ましてや「生きる」「死」「答えのないこと」に関することは(誤解無く申し上げれば)体験しようと思って出来ることではありません。そういうものは「映画」「ドキュメンタリー」「本」で体験して欲しいと思うのです。「人間の尊厳」とかいうと大げさですが「大自然の営み」という非日常はやはり本や映像で体験するのが1番です。
「夢」や「目標」を求められる時代ですが、そういった原体験は間違いなく活きてくると思います。
そんな私のエゴを体現するべく、塾としてはあり得ない量と質の書籍をご用意しております。
そうは言ってもうちの子は本をよまないんです??
何気ないときに本がある環境があれば、みんなそれぞれに本を手に取ってくれます。興味をもつかどうかは分かりません。そして、暇で暇で仕方ない時、小学生は本を手にとってため息をつきながらぱらぱらめくります。
そして、ハマる子はハマる。
読み聞かせといったことも大事なのでしょうが、まずはそこに本がある環境を作りたいなと思います。